
- メールマーケティングの自動化を考えていて、見込み客の行動に合わせてメールを配信できるシステムを探しているけど、どんなツールがあるかな?
- 開封率・クリック測定ができて、HTMLメールの配信やWordPressと連携できると嬉しいよ。
- メールマーケティングを自動化できるツールがあれば教えて欲しいよ。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
好きなところから読めます
MA(マーケティングオートメーション)ツールとは
「MAツール」とは、マーケティング・オートメーション・ツールの略で、顧客開拓におけるリード(見込み客)獲得に始まり、顧客一人ひとりに応じたマーケテイング活動を可視化・自動化し、コミュニケーションやアクションを実現する事ができるマーケテイングツールです。
MAツールは高額なツールが多く、初期費用で10万円程度かかり、月額使用料も数万円かかるケースが一般的となっています。
そのため、年間コストが数十万円かかったり、なかには数百万円を超えるコストがかかるツールも珍しくありません。
そのため、初めて導入する方や、個人事業主・零細企業には導入のハードルが非常に高いです。
基本的に高額なツールではあるのですが、無料から使えるMAツールもありますので、この記事では、無料から使えるMAツールを3つ紹介します。
メールマーケティングツールおすすめ3選
無料から使えるメールマーケティングツール(MAツール)は3つあります。
- MailChimp:世界で最も有名なメールマーケティングツール
- Benchmark Email:日本語対応のマーケティングオートメーションツール
- ConvertKit:自動化の流れを設定しやすいメールマーケティングツール
上記のとおりです。
MailChimp:世界で最も有名なメールマーケティングツール
「MailChimp(メールチンプ)」は、米国(ジョージア州)企業がサービスを提供している、高機能な分析機能を備えた海外のメールマーケティングツールです。
全世界で2,000万人以上のユーザーが利用しており、業界ではトップクラスのシェアを誇ります。
高度な分析機能を備えている
メール一斉配信、ステップメール機能はもちろん、ドラッグ&ドロップによる直感的な操作で簡単にHTMLメールを作成できます。
また、メールごとの配信数や 開封率、クリック率、A/Bテストの実施結果などを測定してグラフ化する事ができます。
分析結果はグラフで表示されるため、どのメールが効果的だったのか、視覚的に確認することができます。
無料で使用できるツールの中でも特に分析機能が充実してます。
2,000アドレスまで無料で利用可能
MailChimpは、2,000件までのメールアドレスなら無料で利用できます。
配信数の上限が「毎月10,000通」までと決まっていますが、10,000通の範囲内であれば、無料で利用できます。
管理画面は英語なので、英語が苦手な方はとっつき難いかも…
MailChimpは海外サービスで、日本語にローカライズされていないため、管理画面は全て英語で表示されます。
ですので、英語が苦手な方は若干とっつき難いと感じるかもしれません。
とはいえ、ブラウザの翻訳機能を使えば日本語に変換できますし、メニュー項目もシンプルに設計されていますので、直感的に使用できると思います。
- 2,000件までのメールアドレスなら無料利用可(月間配信数の上限は10,000通まで)
- 配信可能シナリオ数は無制限で、シナリオ分岐等の高度な配信設定も可能
- ドラッグ&ドロップで直感的にHTMLメールを作成可能(80以上のデザインテンプレート、14のレイアウトデザイン)
- 開封率、クリック数、A/Bテスト(有料機能)などの分析機能
- フォーム作成機能(登録フォーム、ランディングページ作成機能、ポップアップフォーム作成機能)
- スマートフォンアプリ対応(iOS、Android)
- 無料プランでも送信ドメイン認証(DKIM)に対応
- API連携が可能(WordPress、Zapier、Paypal、Googleアナリティクス等と連携可能)
非常に高機能なツールなので、興味のある方は登録してみて、管理画面を直接確認してみましょう。
アカウント登録の方法は以下の記事をどうぞ。
Benchmark Email:日本語対応のマーケティングオートメーションツール
「Benchmark Email(ベンチマークEメール)」は、米国(カリフォルニア州)企業がサービスを提供している、高機能な分析機能を備えた海外製のメールマーケティングツールです。
「Benchmark Email(ベンチマークEメール)」の公式サイトはこちら
利用クライアント数は全世界で50万社以上にのぼり、日本国内でもエン・ジャパン(人材サービス)、Zoff(眼鏡)、TUTAYA(蔦屋)、ソフトバンクグループ等の企業が導入しています。
メール一斉配信、ステップメール機能はもちろん、ドラッグ&ドロップで簡単にHTMLメールを作成することができます。
HTMLメールのテンプレートは500以上用意されており、初心者でもおしゃれなHTMLメールを作成する事ができます。
無料トライアル版ではA/Bテスト、読者の自動振り分け機能、シナリオテンプレート、サイト訪問履歴等の機能は使えませんが、開封率の測定、リアルタイムレポート機能など、多くの機能を無料で利用できます。
日本語対応しているので使いやすい
Benchmark Emailは、日本語にローカライズされていますので、初心者の方でも気軽に使えます。
サポートも日本人が対応してくれますので、分からない事があっても質問しやすいと思います。
250通まで無料で利用可能
無料から利用できますが、月間配信数は250通までとなっていますので、すでに100件近いメールアドレスをお持ちの方が無料で使い続けるのは難しいかもしれません。
とはいえ、「これからメールマーケティングを始める」という方にはおすすめのツールです。

- 月間250通のメール配信までなら無料利用可
- 日本語にローカライズされているため、管理画面は日本語対応(サポートも日本語)
- ドラッグ&ドロップで直感的にHTMLメールを作成可能(500以上のデザインテンプレート)
- 開封率、クリック数、A/Bテスト(有料機能)などの分析機能
- フォーム作成機能(登録フォーム、ポップアップフォーム作成機能)
- API連携(WordPress、Zapier、Paypal、Googleアナリティクス等と連携可能)が可能で、連携できるツールは300以上
「Benchmark Email(ベンチマークEメール)」の公式サイトはこちら
ConvertKit:自動化の流れを設定しやすいメールマーケティングツール
「ConvertKit(コンバートキット)」は、米国(アイダホ州)企業がサービスを提供している、海外のメールマーケティングツールです。
強力なオートメーション作成機能
ConvertKitの1番の特徴は、自動化の流れを視覚的に確認しながら作成できるビジュアルオートメーションビルダーです。
イベントやユーザーアクション、条件分岐を上図のように視覚的に設定することできるので、目標までの到達プロセスを確認しながらメールを作成できるよう設計されています。
1,000アドレスまで無料で利用可能
ConvertKitは、1,000アドレスまでなら無料で利用可能です。
配信数の制限はありませんが、無料プランはビジュアルオートメーションビルダーとAPI連携が使えません。
それ以外の機能は全て使えます。
- 1,000件までのメールアドレスの登録なら無料利用可(配信制限なし)
- ドラッグ&ドロップでHTMLメールが作成できるメールデザイナー機能
- ビジュアルオートメーションで自動化の流れを視覚的に設定可能
- 開封率、クリック数、A/Bテスト(有料機能)などの分析機能
- フォーム作成機能(登録フォーム、ポップアップフォーム作成機能)
- API連携(WordPress、Zapier、stripe、wix、Googleアナリティクス等と連携可能)が可能で、連携できるツールは300以上
無料で使えるメールマーケティングツール【おまけ】
「メールマーケティングツールおすすめ3選」という項目で、おすすめなメールマーケティングツールを3つ紹介しましたが、おまけに、完全無料で使えるオープンソースのメールマーケティングツールを紹介します。
- Mautic:オープンソースのマーケティングオートメーションツール
上記のとおりです。
Mautic:オープンソースのマーケティングオートメーションツール
「Mautic(マウティック)」は、世界初のMA(マーケティングオートメーション)ツールのオープンソースシステムです。
オープンソースなので、WordPress同様、自分でレンタルサーバーにインストールして使用すれば、システム利用料は一切かかりません。
メール一斉配信、ステップメール機能はもちろん、ビジュアルエディタを使ってHTMLメールを作成することが可能です。
リード管理機能(サイト訪問履歴)、開封率・クリック率の測定、レポート機能、トラッキング機能、A/Bテスト、フォーム作成機能(ランディングページ作成機能)など、多くの機能を無料で利用できます。
日本語対応
Mauticは日本語化されていますので、管理画面がすべて日本語で表示されます。
また、日本語公式サイトもありますので、使い方に関するマニュアルも日本語で表示されます。
レンタルサーバーにインストールして使用すればシステム利用料は無料
ソフトウェアをダウンロードし、自分でレンタルサーバーにインストールしてしまえば、レンタルサーバーの契約をしている限り、無料で利用する事ができます。
Mauticには、自分でインストールしなくても使える「クラウド型Mautic」が用意されていますが、こちらは利用料がかかります。
- 自分でシステムをインストールすれば、システム利用料は無料
- 日本語対応
- WordPressのようなビジュアルエディタでHTMLメールを作成可能(テンプレート有)
- 強力なリード管理機能(IPアドレスで顧客の動向をトラッキング)
- 開封率、クリック数、A/Bテストなどの分析機能
- フォーム作成機能(登録フォーム、ランディングページ作成機能)
- API連携可能(Mauticバージョン2.9.0以降、https(SSL認証)環境でないと動きません)
サーバーインストールタイプであれば無料で使えますので、興味がありましたら、是非、チャレンジしてみて下さい。
まとめ
以上、無料から使えるメールマーケティングツールを3つ紹介しました。
メールマーケティングツールを使うとマーケティング活動を自動化・効率化する事ができます。
- 現状のメールマーケティングの運用に疑問を感じている
- メールマーケティングを始めようと考えている
- 一歩進んだメールマーケティングを手軽に導入したい
このようにお考えの方は、是非、メールマーケティングツールの導入をご検討下さい。
最後に、本記事で紹介したメールマーケティングツールのリンクをまとめておきましたので、是非参考にして下さい。
- MailChimp:世界で最も有名なメールマーケティングツール
- Benchmark Email:日本語対応のマーケティングオートメーションツール
- ConvertKit:自動化の流れを設定しやすいメールマーケティングツール
ちなみに、国内事業者のメール配信システムをお探しでしたら、以下の記事で紹介していますので、是非どうぞ。