
- SEO対策でE-A-Tが重視されているって聞くけど、E-A-Tって何?
- 言葉の意味や重視されている理由を詳しく知りたいよ。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
好きなところから読めます
E-A-TとはGoogleが定めたコンテンツ評価指標の概念のこと
E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthness(信頼性)の頭文字をとったもので、Google が「検索品質評価ガイドライン」で定めたコンテンツの品質を評価する概念の事をいいます。
E-A-TはSEO対策を考える上で最も重視されている概念です。
検索品質評価ガイドラインとは
検索品質評価ガイドライン(Google General Guidelines)とは、Googleが「こういったサイトを評価する」、「こういったサイトは低評価する」等といった、コンテンツの評価指標を網羅的に記載しているガイドラインのことです。
2015年11月に公開されて以来、定期的にガイドラインの内容はアップデートされています。
- 2019年12月版:Google General Guidelines.pdf (PDFファイル:17.8MB)
Webサイトやブログ運営者は、全文を覚えなくともある程度の概要ぐらいは把握しておくと良いかもしれません。
ガイドラインは全文英語ですが、有志の方が翻訳版を公開しています
Google検索品質評価ガイドラインは全文英語で書かれていますが、有志の方が日本語に翻訳したファイルを公開しています。
ガイドラインの内容を詳しく知りたい方は、以下のファイルを確認しておきましょう。
- 2016年3月版の全文翻訳:検索品質評価ガイドライン アイレップ私訳版(PDFファイル:21.1MB)
なお、Google検索品質評価ガイドラインは定期的に内容が更新されており、現在の最新版は2019年12月版となっております。
2019年12月版で新たに追加・更新されたポイントにつきましては、「SEOコンサルタント.com-SEO最新情報サイト」というサイトの運営者さんが下記のページで解説されていますので、最新版の更新内容を知りたい方は、ぜひ参考にして下さい。
SEO対策におけるE-A-Tの重要性
GoogleがE-A-Tを重視していることを裏付けるように、「検索品質評価ガイドラインの中で、E-A-Tについて次のように定義しています。
The amount of expertise, authoritativeness, and trustworthiness (E-A-T) that a webpage/website has is very important. MC quality and amount, website information, and website reputation all inform the E-A-T of a website.
ウェブページ/ウェブサイトが持つ専門性と権威性、信頼性 (E-A-T) の量は非常に重要です。メインコンテンツの質と量、ウェブサイトの情報、ウェブサイトの評判はすべてウェブサイトのE-A-T情報を提供します。
上記の説明から分かる通り、高品質なWebサイト・ページには、「E-A-T(専門性・権威性・信頼性)」が求められています。
Googleのコンテンツ評価指標、E-A-Tの3要素
Googleのコンテンツ評価指標、E-A-Tの3要素を解説します。E-A-Tの言葉の意味を覚えておきましょう。
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthness:信頼性
上記のとおりです。
Expertise:専門性
E-A-TのEは、Expertise(専門性)のことで、特定の分野に特化した内容・専門性を持って運営しているWebサイトは高く評価される可能性があります。
専門性を持った人が記事を書くことで、より評価される傾向があります。
例えば、投資をテーマに記事を書くような場合、後者の方が専門性が高いと判断されます。
- × 雑記ブログで数あるテーマの中の1つに「投資」があり、投資の素人が書く
- 〇 投資をテーマにサイトを運営しており、証券・投資銀行出身の方が記事を書く
Authoritativeness:権威性
E-A-TのEは、Authoritativeness(権威性)のことで、「あの人が言うなら間違いない」、「このサイトに書かれている情報であれば間違いない」と、誰もが認めるような状態のことをいいます。
例えば、飲食店の情報を調べるなら「食べログ」、料理のレシピを調べるなら「クックパッド」といったように、ある特定の情報を調べるときに誰もが認めるサイトを権威性があるサイトとして認めます。
Trustworthness:信頼性
E-A-TのTは、Trustworthness(信頼性)のことで、専門性と権威性に通じる部分はありますが、多くの信頼を得ている状態の事をいいます。
例えば、官公庁や教育機関、企業が運営しているような運営元をきちんと開示しているWebサイトと、匿名で誰が書いたかも分からないようなサイト、どちらの情報が信頼できるか?という事です。
大半の方が、前者を信頼すると思います。
また、サイトの運用歴なども信頼性に繋がると言われています。
E-A-Tを最も求められるYMYLの領域
GoogleはコンテンツにE-A-T(専門性・権威性・信頼性)を求めていますが、YMYLの領域を特に重視しています。
YMYLとは
YMYLとは、Your Money Your Lifeの略語で「あなたのお金、あなたの人生」に影響を与える領域の事をいいます。
具体的な領域は次のとおりです。
- あなたのお金:金融・投資関係、不動産、税金など
- あなたの人生:健康・病気・薬などの医療系、美容全般、法的サービスなど
上記の領域に対してGoogleはE-A-Tを重視しています。
YMYLの領域で、E-A-Tを重視する理由
YMYLの領域は多額のお金を使う可能性があり、人の人生を左右しかねない分野です。
例えば、病気にかかったり、体調がすぐれないときは、病気のことについて色々調べると思います。その際、「このサイトに書かれている医学的なアドバイスは本当か?」という事を徹底的に調べるはずです。
誰が書いたアドバイスか分からない情報なんて信頼しませんよね。
こうしたミスマッチを避けるよう、GoogleはYMYLの領域でE-A-Tを重視しており、E-A-Tの要件を満たしていないWebサイトは順位を下げたり、圏外に飛ばすなどして選別しているのです。
E-A-Tを高める方法は1つ
GoogleはE-A-Tを重視していますが「結局のところ、どうやってE-A-Tを高めればよいの」と思いますよね。
E-A-Tを高める方法は1つです。
- ブランディングを高めて認知されること
上記のとおりです。
ブランディングを高めて認知されること
E-A-Tを高める方法は、ブランディングを高めて認知されることです。
具体的には、検索ユーザーにこのように思ってもらえるようになれば、ブランディングが高い状態にあると言えます。
- 〇〇というサイト(ブログ)は自分の知りたい事が詳しく書かれている
- 〇〇というサイト(ブログ)は特定ジャンルの複数の専門家が運営しているので情報の信頼性が高い
- 〇〇さんが書いた〇〇のジャンルの記事は情報の信頼性が高い
SNSのいいねやシェア、検索でブランド名で検索されたり、被リンク、サイテーション(引用・言及)を獲得することで、ブランディングが高まり、その結果、E-A-Tが高まるようになります。
なお、E-A-Tを高める方法について、SEOコンサルタントで有名な「おおきさん」が、Twitterで非常に分かりやすく言及されています。
■権威性が高まるまで
1.サイトに専門家である旨を記述(内部)
2.ユーザーが専門家として信頼しシグナルを発信(外部)
3.Googleがシグナルを認識これらは分けて考えた方が良く、1だけでは不十分。
2に該当しうるのは長期的で関連性高いリンクやSNSエンゲージメント、サイテーションの獲得。— おおき/SEOコンサルタント (@ossan_mini) August 6, 2018
上記にも記載されているとおり、被リンクやSNS、サイテーションの獲得との言及があります。
これらはWeb上でブランディングを高める上で、需要な要素となります。
専門性は必ずしもプロフェッショナルである必要はない
なお、「専門性」というと、プロフェッショナルである必要があるのでは?と思われる方がいるかもしれませんが、必ずしもそのような事はありません。
ガイドラインにも記載されているとおり、国家資格は必要ありませんし、何らかのプロフェッショナルである必要もありません。
趣味の延長線上や、得意な事の延長線上で全く問題無いのです。
このことについて、先程紹介した「おおきさん」が以下の記事で詳しく解説されていますので、もっと詳しく知りたいという方は、以下の記事をどうぞ。
まとめ
以上、GoogleがSEOで重視しているE-A-Tや、コンテンツ評価指標を解説しました。
Googleからの評価を高めるために、E-A-Tを意識したコンテンツ作りを行う事は重要ではありますが、最も大事な事は検索エンジン対策に集中するのではなく、「ユーザーに役立つ事を第一に考えたサイト作りに集中すること」だと思います。
なぜなら、Googleが掲げる10の事実の一番最初に、以下のように書かれているからです。
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
E-A-Tを高める努力はもちろん、ユーザーに役立つ事を第一に考えながらコンテンツを作ることが上位表示の近道と言えます。