200g以下のトイドローンで人気の「Tello」に、プログラミング教育用の新バージョン「Tello EDU」(アカデミック版)がDJIストアとAppleオンラインストアで販売されています。
対応プログラミング言語が追加され、学生や児童向けのバーチャルミッションに挑戦するAppleの「Swift Playgrounds」に対応しており、宇宙飛行士となって宇宙探検する「Tello Space Travel」レッスンでプログラミングを学ぶことができます。
また、Wi-Fiルーターに接続できるようになり、複数の機体を飛行させる編隊飛行も可能となりました。

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Tello EDUとは
従来のTelloは、コンピュータープログラミング、エンジニアリングを手軽に楽しく学べるツールとして、学校教育の場やSTEM教育分野(科学・技術・工学・数学)で親しまれてきました。
Tello EDUは、従来のTelloの機能をさらに拡張したアカデミック版のドローンです
Tello EDUの基本的な飛行スペック(最大飛行範囲、最大飛行速度、最大飛行高度、飛行可能時間)や、カメラのスペック(静止画・動画)は従来の「Tello」と同じです。
機体の重量は若干増えてますが、サイズは従来の「Tello」と同じです。
そのため、パッと見た感じでは機体の色しか変化が感じられない「Tello EDU」ではありますが、ソフト面で大きな変更があります。
「Tello」と「Tello EDU」の違い
「Tello」と「Tello EDU」は、ハード(機体)の違いは重量だけですが、ソフト面の違いが4つあります。
- Wi-Fiルーターに接続できるので、複数の機体にコマンドを送る事が可能
- 複数のプログラミング言語に対応
- プログラミング飛行をサポートする「ミッションパッド」が追加
- ビデオストリームデータへのアクセスが可能
上記のとおりです。
Wi-Fiルーターに接続できるので、複数の機体にコマンドを送る事が可能
従来のTelloはWi-Fiルーターに接続できなかったため、Telloに内蔵されたWi-Fiをスマートフォンやタブレット端末と接続してTelloを操作していました。
しかし、Tello EduではWi-Fiルーターに接続できるようになったため、1台の端末から複数の機体にコマンドを送る事が可能になりました。
そのため、従来のTelloではできなかった複数の機体による編隊飛行が可能となります。
複数のプログラミング言語に対応
従来のTelloは「Scrach(スクラッチ)」というビジュアルプログラミングにしか対応していませんでした。
新バージョンのTello EDUでは、「Scratch」の他、以下2つのプログラミング言語が追加されました。
- Swift(スウィフト)
- Python(パイソン)
ちなみに、SwiftとPythonは従来のTelloでも非公式ながら対応していました。
メーカーの公式フォーラムを見ると、世界中のTello有志の方々がバイナリーコマンドを解析して、非公式ではありながら使えるようにはなっていました。
しかし、Tello EDUは公式にサポートを発表していますので、初めての方でも安心して使えると思います。


プログラミング飛行をサポートする「ミッションパッド」が追加
Tello EDUを購入すると、「ミッションパッド」というプログラミング飛行をサポートするためのアクセサリが付属します。
ミッションパッドには固有のIDが割り振られていますので、飛行経路上にパッドを置くことによってドローンが位置情報を認識し、以下のような複雑な動きを簡単に実現できるようになりました。
- 高度変更
- 空中停止(ホバリング)
- アクロバット飛行
ビデオストリームデータへのアクセスが可能
Tello EDUは、ビデオストリームデータへのアクセスが可能なので、ジェスチャーコントロールのような高度制御のコーディングを学習できます。
まとめ
以上、「RyzeTech Tello」のプログラミング教育用の新バージョン、「Tello EDU」について解説しました。
機体の飛行スペックは従来のTelloと変化がありませんので、外でゴリゴリ飛ばして楽しみたいという方は、Tello EDUを買う必要は無いと思います。
しかし、子供のプログラミング教育用としてドローンの購入を検討しているという事であれば、Tello EDUはピッタリの機体だと思います。
ちなみに、以下の記事でTello用のグッズを紹介しています。Telloの関連グッズに興味のある方は是非どうぞ。

また、以下の記事で200g未満で本格フライトが楽しめる機体を紹介しています。こちらも合わせてどうぞ。
