
- BLUETTIのポータブル電源「EB3A」に興味があるけど、使い勝手はどうなんだろ。
- 実際に使っている人のレビューを聞きたい。
この記事では、こういった疑問・要望にお答えします。
- BLUETTI EB3Aレビュー
- ポータブル電源EB3Aの良かった点・メリット4つ
- ポータブル電源EB3Aの気になる点・デメリット2つ
なお、本記事は執筆にあたり、2022年12月にBLUETTI社からサンプル製品の「EB3A」をご提供頂きました。
本記事の筆者がEB3Aを実際に使用した経験をもとに、この記事では、
製品の質感や、使い勝手、実際に使って良かった点・気になる点を正直に感じたことをレビューしていきます。
BLUETTIのポータブル電源「EB3A」に興味をお持ちの方の参考になれば幸いです。
BLUETTI EB3Aレビュー
それでは、さっそく、BLUETTIの「EB3A」をレビューしていきます。
まずは特徴から。
EB3Aの特徴
EB3Aの特徴は下記のとおりです。
- 小型軽量コンパクトなのに大容量(268Wh)
- 容量の80%までを1時間で充電可能な高速充電
- リン酸鉄リチウム電池採用、充電サイクル2,500回(残存80%)
- 定格出力600W/瞬間最大1,200W(「電力リフト」で最大消費電力1,200Wの家電を使えます)
- 5種類の出力端子(AC100V/シガーソケット/DC5521/USB-A/USB-C)
- AC100V出力は精密機器にも使える「純正弦波」
- AC100V入力は最大430W
- ソーラー入力は最大200W
- パススルー・UPS対応
- ワイヤレス充電対応(15W)
- 専用アプリで遠隔操作が可能
- LEDライト付き
EB3Aのスペック
EB3Aのスペックは下記のとおりです。
仕様 | |
---|---|
項目 | 詳細 |
型番 | BLUETTI EB3A |
サイズ | 255 x 180 x 183mm |
重量 | 4.6Kg |
バッテリータイプ | リン酸リチウムイオン電池 |
定格出力電力 | 600W |
容量 | 268.8Wh |
充電温度 | 0-40℃ |
入力 | |
AC電源 | 100V,430W Max |
PV充電 | 12V-28V,200W Max |
カー電源 | 12V/24V |
出力 | |
AC出力 | 100V,Max 600W(サージ 1,200W) |
5521出力 | 12V/10A |
シガーソケット | 12V/10A |
USB-A出力 | 5V/3A |
USB-C | Max 100W |
ワイヤレス充電 | Max 15W |
EB3Aの梱包内容
まずは届いたEB3Aを開封していきたいと思います。
パッケージがへこんだりしないよう、かなり頑丈に梱包されてます。
パッケージを取り出し、開封していきます。
EB3Aの梱包内容は下記のとおりで、シンプルな構成です。
梱包物詳細は下記のとおりです。
- ポータブル電源 (EB3A)本体
- ACアダプター充電用ケーブル
- 取扱説明書
- 保証カード
- 合格証明書
電源を入れてみたら、70%ほど充電されてました。開封してすぐに使えます。
EB3Aの外観の特徴
バッテリー側面左に吸気口があり、充電時にファンが作動します。
側面右に排気口があります。
ワイヤレス充電ポート
バッテリー上部にはワイヤレス充電ポート(15W)があります。
折り畳み式の取っ手
バッテリー上部に折り畳み式の取っ手が付いてます。
底面は滑り止めパッド
バッテリーの底面に滑り止めパッドがついてます。
滑りにくくなるだけでなく、置く場所によってはへこみや傷つきからガードできます。
コンパクトで扱いやすいサイズ感
パッケージを開封して初見で感じたのが、コンパクトで扱いやすいサイズ感です。
バッテリーの高さは500mlのペットボトルより気持ち低めで、横幅はA4サイズより一回り小さいです。
邪魔にならないサイズ感です。
軽量で持ち運びやすい
バッテリーの重量は4.6kgなので、そこまで重くありません。女性でも片手で持ち運べると思います。
実際、筆者の妻に持ってもらいましたが、「若干重いけど、片手で持てる」と言ってました。
取っ手の太さも程よいので持ちやすいです。
残量・出力が一目で分かるディスプレイ
バッテリー中央にディスプレイがありますが、バッテリー残量や出力が一目で分かるようになっています。
使用中は残り使用時間も表示されるので、あとどれぐらい持つのかを知るための目安になります。
ちなみに、バッテリー残量がゼロの状態でもディスプレイは表示されます。
複数充電に困らないポート数
出力ポートが合計9口あるので、複数の電気機器を同時に充電できます。
出力ポートが多いので、取り合いの心配がないです。
USBはタイプAとタイプCの2種類
USBポートはタイプAとタイプCの2種類です。
しかも、タイプCは100Wの高出力なので、ノートPCが充電できます。
実際、娘のMacbook airを使って試してみましたが、充電器なしでも普段通りに充電できました。
充電器不要で充電できるのは非常にありがたいです。
ワイヤレス充電対応
ワイヤレス充電(出力15W)は、出力ボタンを押してから対応デバイスをバッテリー上部の枠内に置くと充電が開始されます。
15Wなので充電速度は速くないですが、ケーブル不要で充電できますす。
ちなみに、スマホケースを付けた状態だと、充電できない場合があります。
薄型ケースだと充電できましたが、厚めのケースだと充電できなかったので、充電時はケースを外した方が無難です。
高速モードは30分で80%の急速充電
EB3Aは下記3種類の充電モードが使えます。
- 高速モード(専用アプリで変更可能)
- 標準モード(デフォルト)
- 静音モード(専用アプリで変更可能)
高速モードは、0%の状態から30分で80%まで充電できる急速充電です。
1時間で満充電となるので、急いでいる時や、大量の電気を使う時でも安心です。
標準モードの場合、実際に0%の状態から充電してみたところ、下記のとおりでした。
- 30分:46%
- 1時間:91%
- 1時間14分:100%
標準モードでも十分速いです。
ちなみに、満充電(100%)になると入力電力は停止します。
コンセントを抜き忘れても、余計に電量を消費することがないので電気代の節約になりますし、何より安心です。
電力リフトで1,200Wまでの機器を使用可能
AC出力のコンセント2つあり、各コンセントの定格出力は600Wですが、「電力リフト機能」で1,200Wまでの機器を使用できます。
試しに、ドライヤーを使ってみましたが、家庭用コンセント使用時と比較すると温風は弱めではありましたが、問題ないレベルで動きました。
ちなみにこのドライヤー、消費電力が1,200Wなので、600Wのコンセントに差しても通常は動きませんが、電力リフト機能で電圧を下げることで、通常よりもパワーを下げることで利用できるようになっています。
2,500回の充放電
EB3Aは2,500回の充放電が可能です。
単純計算で、毎日1回充電しても7年は持ちます。
耐久性が高いので、長期間買い替えなくて済みます。
LEDライト付き
バッテリーフロントにはLEDライトが付いているので、暗い場所で懐中電灯・ランタン代わりに使えます。
ちなみに、EB3Aのライトには下記3種類のモードがあります。
- 1回クリック(弱)
- 2回クリック(強)
- 3回クリック(SOS)
3回クリックすると、モールス信号によるSOS(「・・・---・・・」トン・トン・トン・ツー・ツー・ツー・トン・トン・トン)の発行信号が光ります。
専用アプリによる遠隔操作
EB3Aは専用アプリで遠隔操作ができます。
電源のON/OFFはもちろん、ECOモード・充電モード・LED制御スイッチ・電力リフト機能の切り替えができます。
ちなみに、専用アプリをインストールすると会員登録を促されますが、登録しなくても基本機能は使えます。
ただし、登録しないとEB3Aのバージョンアップができないので、登録した方が良いです。
ポータブル電源EB3Aの良かった点・メリット4つ
ポータブル電源EB3Aの良かった点・メリットは下記4つです。
- 小型なのにパワフル
- 充実の出力機能
- バッテリーの寿命・耐久性・安全性が高い
- パススルーとUPSに対応
上記のとおりです。
小型なのにパワフル
EB3Aのメリットはなんと言っても小型なのにパワフルなことです。
定格出力600Wなので、複数の電気機器を同時に充電できます。
また、電力リフトで消費電力1,200Wの電気機器も使えるので、ワット数を気にせず使えます。
充実の出力機能
EB3Aの出力ポートは下記9口あり、出力ポートが充実してます。
- AC出力ポート(100V)×2
- シガーソケット出力ポート×1
- DC5521出力ポート(12V)×2
- USB×3(Type-A(5V)×2/Type-C(100W)×1)
- ワイヤレス充電(15W)×3
出力ポートが少ないとポートの取り合いになることがありますが、ポートは合計9口あるのでポートの取り合いになる心配が少ないです。
バッテリーの寿命・耐久性・安全性が高い
EB3Aの充放電サイクルは2,500回以上で、10年と長期にわたって使えます。繰り返し使えて、しかも寿命が長いです。
また、「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を採用しているため、耐熱・耐衝撃にも強いです。
ポータブル電源は発火・爆発などの事故リスクがありますが、EB3Aは耐久性・安全性が高く、事故リスクを最小限にとどめてくれるので安心して使えます。
パススルーとUPSに対応
EB3AはパススルーとUPS(無停電電源装置)対応です。
パススルーとは、バッテリーを充電しながら電気機器に電力を供給できる機能です。
また、UPS(無停電電源装置)にも対応してますので、下図のようにバッテリーを充電しながらPCなどを使っている時に停電になった場合でも、EB3Aからの電気の供給に瞬時に切り替わりるので、電源が切れることなくPCを使い続けることができます。
UPSがあれば自然災害による突発的な停電が起きてもバックアップ電源として使えるので、安心です。
ポータブル電源EB3Aの気になる点・デメリット2つ
ポータブル電源EB3Aの気になる点・デメリットは下記2つです。
- 容量が少ない
- 充電時のファンの音が気になる
上記のとおりです。
容量が少ない
軽量コンパクトで充電ポートが充実しているので、スペック的には全く問題ないですが、もう少し容量があると長時間使えて良いなと感じました。
たまに屋外で使用する程度や、落雷などによる停電時であれば全く問題ないですが(数時間で電気が復旧するため)、長時間使用する時には若干心もとない気がしました。
充電時のファンの音が気になる
バッテリーを充電する際に冷却ファンが作動するのですが、ファンのモーター音と風切り音が気になります。
ファンの風切り音は一般的なデスクトップPC・ノートPCのファンと同じぐらいの音量なので、そこまで気にはなりませんが、モーター音が個人的に気になります。
とはいえ、ファンはずっと回っている訳ではありません。下記のような感じで、止まったり動いたりを繰り返します。
- コンセントを差してから10分後にファンが起動
- 5分ぐらいファンが回る(初回だけ多少長めに回ります)
- 5分間停止する
- 3分間ファンが回る
- 5分間停止する
- 3分間ファンが回る
- 以降は「5分停止・3分回る」の繰り返しです。
連続で回り続ける訳ではないので、慣れればそこまで気にならないです。
ちなみに、筆者は室内で充電したので音が気になってしまいましたが、室外や走行中の車内であれば、そんなに気にならないと思います。
また、静音モードで充電すればファンの作動回数が減り、ファン自体の音も弱くなるので、筆者のように音が気になる方は静音モードで充電すれば良いと思います。
まとめ
以上、BLUETTIのポータブル電源「EB3A」をレビューしました。
小型軽量コンパクトなのに複数充電可能な出力ポート9口(うち1口はワイヤレス充電)を備えた高スペックです。
電力リフトで1,200Wの高出力家電も使えるので、アウトドア&防災など、様々な環境で役に立ちます。
ちなみに筆者は高層階に住んでいるので、落雷や地震などの突発的な停電に1つあると安心感が違います。
安全性も高く高耐久なので、1家に1台は常備しておくと安心ですよ。