Midjourneyは商用利用OK?【条件や著作権/注意点を徹底解説】

Midjourneyは商用利用OK?【条件や著作権/注意点を徹底解説】

Midjourneyは商用利用できるかどうか知りたいです。

商用利用をする際の注意点があれば押さえておきたいです。

この記事では、こういった疑問・要望にお答えします。

本記事の内容
  • Midjourneyで生成した画像は商用利用OK
  • Midjourney商用利用の条件2つ
  • Midjourney商用利用の注意点3つ
  • Midjourney商用利用のよくある質問

「Midjourneyで生成した画像は商用利用できるの?」そんな疑問をお持ちですか?

Midjourneyは、簡単なテキスト入力から高品質な画像を生成できるため、多くのユーザーから支持されていますが、商用利用に関しては「本当に大丈夫?」、「どこまで使えるの?」といった不安がつきものです。

この記事では、Midjourneyの商用利用に関する情報をまとめました。

生成した画像の著作権や所有権や、商用利用が可能な用途、利用時に注意すべきポイントなど、商用利用に必要な情報を解説していきます。

この記事を読むことで、Midjourneyの画像を安全に商用利用するための知識が身につきますので、これから利用される方はもちろん、すでに利用されている方も、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

目次

Midjourneyで生成した画像は商用利用OK

結論から言うと、Midjourneyで生成した画像は商用利用OKです。

課金ユーザーは、商用利用可能です。

生成した画像の著作権/所有権も付与される

Midjourneyで生成した画像は、ユーザーに著作権・所有権が付与されますので、

  • SNSへの投稿
  • 動画の素材としての利用
  • 自分のビジネスの広告素材としての利用

など、自由に使えます。

ただし、他者の著作物や商標、実在する人物の画像を生成し、商用利用すると、法的トラブルに発展する可能性が高まるので、注意が必要です。詳しくは本記事の「Midjourney商用利用の注意点3つ」という項目で詳しく解説しています。

参照 Midjourney Terms of Service(利用規約) – 4. Content Rights(コンテンツの権利)

商用利用可能な用途

商用利用可能な用途の一例をあげると下記のとおりです。

  • ウェブサイトやブログのアイキャッチ
  • SNS広告・動画広告用の素材
  • ECサイトの商品紹介ページのイメージ
  • ビジネス資料やプレゼンテーション資料
  • 雑誌や書籍、パッケージデザイン
  • NFTアートの販売
  • 画像・イラスト販売
  • 依頼を受けてイラストを生成し、販売する
  • 漫画の素材として作成し、販売する

著作権や所有権はユーザーにあるので、他者の著作権や商標などを侵害しない限り、自由に利用できます。

ただ、自由に利用できるとはいえ、商用利用には条件がありますので、生成した画像を公開する前に押さえておきましょう。

Midjourney商用利用の条件2つ

Midjourney商用利用の条件は下記2つです。

  • 年間収益100万ドル以上の企業は上位プランへの加入
  • コミュニティガイドラインの遵守

上記のとおり。

年間収益100万ドル以上の企業は上位プランへの加入

年間収益が100万ドル以上(約1億5,500万円以上)の企業は、上位プラン(ProまたはMegaプラン)への加入が必要です。

働いている会社のためにMidjourneyを利用する場合、この利用規約が適用されますので、会社の広告素材や、SNS投稿などで使用する場合、上位プランへの加入が必要になります。

個人の趣味や副業で利用する程度であれば、問題ありません。

ただし、副業で、生成した画像を用いて年間総売上が100万ドルを超えれば、上位プランへの加入が必要になります。

参照 Midjourney Terms of Service(利用規約) – 4. Content Rights(コンテンツの権利)

コミュニティガイドラインの遵守

生成した画像を商用利用するには、コミュニティガイドラインを遵守する必要があります。

Midjourneyのコミュニティガイドラインでは、ユーザーがMidjourneyを利用する際に遵守すべきルールや期待される行動を定めています。

コミュニティガイドラインでは、下記要素を含む画像生成を禁止しています。

  • 本質的に無礼・攻撃的・憎悪的・虐待的な画像
  • アダルトコンテンツ
  • 残酷な描写
  • 視覚的に衝撃的または不快な描写
  • 政治利用が目的の画像

コミュニティガイドライン違反の可能性があるプロンプトは送信時にブロックされます(「Sorry! The AI Moderator is unsure about this prompt.」と表示されます)。

ブロックされるとはいえ、100%確実にブロックされる訳ではありませんので、上記要素を含む画像を生成しないよう、注意しましょう。

参照 Midjourney Terms of Service(利用規約) – 9. Community Guidelines(コミュニティガイドライン)

以上が商用利用の条件となります。続いて、商用利用の注意点を解説していきます。

Midjourney商用利用の注意点3つ

Midjourney商用利用の注意点は下記3つです。

  • 画像に他者の著作物や商標が含まれる可能性
  • 人物の肖像権やパブリシティ権
  • 他ユーザーが生成した画像の商用利用はNG

上記のとおり。

画像に他者の著作物や商標が含まれる可能性

Midjourneyで画像を生成する際、意図せず他者の著作物や商標に類似した要素が含まれる可能性があります。

AIは膨大な学習データをもとに画像を作るため、学習データの中に既存のロゴやキャラクターデザインを連想させるデザインが混ざることがあります。

個人で楽しむ範囲(例えば、画像を保存して閲覧するだけ)であれば、法的トラブルに発展する可能性は低いですが、SNSや広告素材として公開すると、権利者から削除要求や法的措置を取られるリスクが高まります。

海外では、有名ブランドのロゴやデザインと酷似した画像が生成され、商標権侵害の懸念が指摘されたケースも報告されています。

そのため、商用目的でMidjourneyを使用する場合は、生成された画像に著作権や商標権を侵害する要素が含まれていないか、慎重に確認することが大切です。

人物の肖像権やパブリシティ権

Midjourneyで生成した画像が、実在する人物に酷似している場合、肖像権・パブリシティ権の侵害につながる可能性があるので、細心の注意が必要です。

パブリシティ権とは、「有名人が自分の名前や顔を商売に使う権利」のことです。この権利により、有名人は自分の名前や顔を使って経済的利益を得ることができ、他者が勝手に使えないよう、権利が守られています。

意図せず生成されたとはいえ、実在する人物に酷似した画像をSNSや広告素材として公開すると、法的措置を取られるリスクが高まります。

そのため、人物の画像を生成する時は、生成した画像が有名人に似ていないか、慎重に確認することが大切です。

他ユーザーが生成した画像の商用利用はNG

他ユーザーが生成した画像の商用利用はNGです。

著作権や所有権は、画像を生成したユーザーに帰属します。したがって、他ユーザーが生成した画像を勝手に使用すると、権利侵害となります。

権利者(画像を生成したユーザー)から、権利移転や利用許諾を得ていれば問題ありません。

Midjourneyで公開されている(Discordの公開チャンネル、Web版のトップページ)他ユーザーが生成した画像も、勝手に使用すると権利侵害となります。

公開されているからといって、自由に使える訳ではないのでご注意ください。

参照 Midjourney Terms of Service(利用規約) – 5. DMCA and Takedowns Policy(DMCAおよび削除ポリシー)

以上が商用利用の注意点となります。続いて最後に、Midjourney商用利用のよくある質問とその答えを解説していきます。

Midjourney商用利用のよくある質問

Midjourney商用利用のよくある質問とその答えは下記のとおりです。

  • 著作権はいつまで有効ですか?
  • 解約後も商用利用できますか?
  • 商用利用時に、Midjourneyで生成したことを提示しないといけない?

上記のとおり。

著作権はいつまで有効ですか?

Midjourneyで生成した画像の著作権の有効期限は、現在のところ明確には定められていません。

利用規約では、生成された画像の所有権はユーザーに帰属するとされていますが、有効期限に関する定めはありません。理由は、AIによる生成物に対する著作権の法的地位が明確ではないためです。

したがって、現在のところ、Midjourney利用規約において「ユーザーが権利を取得した時点」から権利関係が発生し続けるという解釈が成り立ちます。

解約後も商用利用できますか?

サブスクリプション利用中に作成した画像は、基本的にユーザーの所有物となるため、プランのダウングレード、サブスクリプション解約後も著作権は維持されます。

参照 Midjourney Terms of Service(利用規約) – 4. Content Rights(コンテンツの権利)

商用利用時に、Midjourneyで生成したことを提示しないといけない?

Midjourneyで生成したことを提示する義務はありません。

本記事の「生成した画像の著作権/所有権も付与される」でも解説したとおり、Midjourneyで生成した画像の所有権はユーザーに帰属するとされています。

つまり、ユーザーが自由に使えるので、わざわざ提示する必要はありません。

利用するプラットフォームによっては、作品やクリエイターの透明性を高めるために「AI生成である」ことを提示するよう義務付けている場合があります。この場合、プラットフォームの利用規約を遵守してサービスを利用する必要があります。

まとめ

以上、Midjourneyの商用利用について解説しました。

Midjourneyで生成した画像はユーザーに著作権・所有権が付与されますので、商用利用はもちろん、個人的な趣味利用など、自由に使えます。

年間の総売上が100万ドルを超える場合、Proプラン(月額60ドル) 以上の契約が必要ですが、個人の副業や、年商100万ドル以下の企業であれば、気にする必要はありません。

生成した画像に他者の著作物や商標、実在の人物に酷似していなければ、トラブルに巻き込まれることはまずありませんので、権利関係に注意しつつ、利用するといいですよ。

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