Google Homeを使って、声だけで簡単な文章をメモする方法をお探しですか?
この記事では、「IFTTT(イフト)」と呼ばれるWebサービスを使って、Google Homeに話しかけた内容をGoogleスプレッドシートに記録する方法を解説します。

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IFTTTとは
IFTTTとは、SNS(Twitter、Facebook、Line、instagram等)やプラットフォーム等を連携させるWebサービスです。
例えば、Gmailで送付されたメールの内容をEvernoteに保存したり、Instagramに写真を投稿したら自動でDropboxへ保存したり、
IFTTTは様々なSNSやプラットフォームと連携する事により、1つのプラットフォームではできなかったことを実現してくれるWebサービスです。
ちなみに、以下の記事でIFTTTの活用例を紹介していますので、興味のある方は是非どうぞ。
IFTTTでAppletを作る
IFTTTを使って、何かのアプリケーションの動作をトリガー(きっかけ)に、別のアプリケーションの動作をさせるには、「Applet(アプレット)」の作成が必要となります。
今回は、Google Homeに話しかけたことを、Googleスプレッドシートに記録するという「Applet」を作ってみたいと思います。
事前準備(アプリのインストール、IFTTTアカウント作成)
Google Homeに話しかけたことを、Googleスプレッドシートに記録するための仕組みを作るには、 以下の3つが必要となります。
- Googleアシスタントアプリのインストール
- Google HomeとGoogleアシスタントの連携
- IFTTTアカウントの作成
Googleアシスタントアプリのインストール
Googleアシスタントアプリをスマートフォンにインストールします。App Storeで「Googleアシスタント」と検索すると出てきます。
Google HomeとGoogleアシスタントの連携
Googleアシスタントをインストール後にアプリを立ち上げると、Googleアシスタントで使用するGoogleアカウントの選択画面が表示されますので、Google Homeで使用しているGoogleアカウントを選択します。
これで、Google Homeとの連携が完了できました。
IFTTTアカウントの作成
IFTTTを使うにはアカウントが必要となりますので、IFTTTのウェブサイトでアカウントを作成します。
メールでアカウントを作成する方は、上記の赤枠の箇所にメールアドレスを入力します(Googleアカウント、若しくはFacebookアカウントを使って、アカウント作成を省略する事もできます)。
メールアドレスでアカウントを作成される方は、次のページでパスワードを入力します(今後、ログインする際に使用するパスワードです)。
パスワードの入力が完了すると、IFTTTアカウントが作成が完了です。
IFTTT連携でGoogle Homeに話しかけた内容をGoogleスプレッドシートに記録する手順
IFTTT連携でGoogle Homeに話しかけた内容をGoogleスプレッドシートに記録する手順は下記のとおりです。
- 手順①:Appletの作成
- 手順②:Googleアシスタントをthisとして選択
- 手順③:Googleアシスタントのトリガーの選択
- 手順④:Googleアシスタントのトリガーを設定
- 手順⑤:Googleスプレッドシートをthatとして選択
- 手順⑥:Googleスプレッドシートのアクションを選択
- 手順⑦:Googleスプレッドシートのアクションを設定
上記のとおりです。
手順①:Appletの作成
IFTTTアカウントを作成しましたら、Appletを作成します。最初に、IFTTTにログインして、「New Applet」をクリックします。
「+this」という青い部分をクリックします。
手順②:Googleアシスタントをthisとして選択
thisとして接続するサービスを選択します。検索窓に「google」と入力し、「Googleアシスタント」を選択します。
「Connect」をクリックすると、「Googleアシスタント」がthisとして接続されます。
手順③:Googleアシスタントのトリガーの選択
IFTTTとGoogleアシスタントを接続したら、次はトリガーを設定します。
「Say phrase with a text ingredient」を選択します。
手順④:Googleアシスタントのトリガーを設定
次に、トリガーの設定をします。
各項目の設定方法は下記のとおりです。
- ①What do you want to say?:Google Homeに話しかける際、どのような言葉を入力トリガーにするかを設定します。「$」マークは、スプレッドシートに記録したい言葉を意味します。
- 「$」を入れる際は「$」の前後には半角スペースを入れて下さい。
- トリガーは3つまで設定可能です。
- ②What do you want the Assistant to say in response?:Google Homeがトリガーを認識した時の応答アナウンスを設定できます。
- ③Language:使用する言語を選択します。
- ④Create trigger:トリガーを保存します。
試しに、下記のように設定しました。
- 「What do you want to say?」に「メモ $」
「What’s another want to say it?(optional)」に「メモ 残す $」
「And another way?(optional)」 に「メモを残す $」 - 「What do you want the Assistant to say in response?」に「スプレッドシートに $ とメモしました」
- 「Language」は「Japanese」を選択
「OK, Google メモ ほにゃらら」、若しくは「OK, Google メモを残す ほにゃらら」と話しかけるというトリガーと、完了時にGoogle Home から「スプレッドシートに「ほにゃらら」と書きました」 と応答する設定が完了です。
手順⑤:Googleスプレッドシートをthatとして選択
トリガーを設定しましたら、Google Homeが聞き取った「ほにゃらら」の箇所を、Googleスプレッドシートに記録するための設定をします。下記の画面が表示されたら「+that」をクリックします。
thatとして接続するサービスを選択します。検索窓に「google」と入力し、「Google Sheets(スプレッドシート)」を選択します。
手順⑥:Googleスプレッドシートのアクションを選択
次に、「Add row to spreadsheet」を選択します。
手順⑦:Googleスプレッドシートのアクションを設定
Googleスプレッドシートの設定をします。
各項目の設定方法は下記のとおりです。
- ①Spreadsheet neme:シート名を設定します。
- ②Formatted row:行を設定します。
- ③Drive folder path:ドライブの保存先を設します。このまま設定すると、Google Driveに「Google」というフォルダが自動で作成され、その中に保存されます。
- ④Create action:設定を保存します。
ひとまず、初期設定のままで「Create action」をクリックします。
これで、スプレッドシートの設定は完了です。
Google Homeに話しかけてみる
全ての設定が完了したので、実際にGoogle Homeに話しかけて、動作を確認してみます。
試しに、「OK Google、メモ これはテストです」とGoogle Homeに話しかけてみます。すると、下記のようにスプレッドシートに話しかけた内容が記録されました。
何回か試しましたが、早口で話てもかなりの精度で認識してくれます。
ちなみに、日時のログを取る事はIFTTTではできないようなので、日時のログを残したい場合はGoogle Apps Scriptを使用することになります。
まとめ
以上、Google HomeとIFTTTを連携させて、Google Homeに話しかけた内容をGoogleスプレッドシートに入力する方法を解説しました。
IFTTTを使うことでGoogle Homeに話しかけた内容をスプレッドシートに記録できるので、短い内容であればメモを取る手間を省けます。
使い方次第では、業務効率化に使えますので、是非お試しください。
ちなみに、以下の記事でIFTTTのようにプラットフォームを連携できるWebツール「Zapier」を紹介しています。
ツールの連携に興味がありましたらぜひどうぞ。
