WordPressサイトのサイドバーに人気記事を表示する方法をお探しの方向け。
WordPressは初期状態で人気記事ランキングを表示することができませんが、プラグインを使えば人気記事ランキングを簡単に表示させることができるようになります。
この記事では、人気記事を表示できるプラグイン「WordPress Popular Posts」を使って、サイドバーに人気記事をランキング形式で覧表示させる方法や注意点を解説します。
好きなところから読めます
人気記事表示プラグインWordPress Popular Postsとは
WordPress Popular Postsは、Webサイトやブログのサイドバーに人気記事をランキングにサムネイル画像付きで表示させることができるプラグインです。
サイドバーに人気記事を表示させることで、サイトに訪問したユーザーにアクセスの多い記事へ誘導することができるようになりますので、サイトの回遊率を上げることが期待できます。
回遊率が上がればPV(ページビュー)も増えますので、アクセスアップが期待できます。
一度設置すれば、後は自動でアクセス数を集計し、人気記事をランキング形式で表示してくれるようになるので、非常に便利です。
WordPress Popular Postsのインストール
それでは早速、「WordPress Popular Posts」をインストールしていきましょう。
ダッシュボード>プラグイン>新規追加 を選択します。
プラグイン検索窓に「WordPress Popular Posts」と入力するとプラグインが表示されますので、「今すぐインストール」をクリックします。インストール終了後「有効化」をクリックして、プラグインを有効化します。
左側メニューの「設定」を確認すると、「WordPress Popular Posts」という項目が追加されたことが確認できます。
以上でWordPress Popular Postsのインストールは完了です。
人気記事表示プラグインWordPress Popular Postsの初期設定を3つの手順で解説
続いて、WordPress Popular Postsの初期設定を3つの手順で解説します。
- 手順①:WordPress Popular Postsの設定画面を開く
- 手順②:統計情報上部のツールを開く
- 手順③:WordPress Popular Postsの設定
上記のとおりです。
手順①:WordPress Popular Postsの設定画面を開く
WordPress Popular Postsの設定画面を開きます。
ダッシュボード>設定>WordPress Popular Post を選択して下さい。
WordPress Popular Postの統計情報が表示される画面に移動しますが、インストール直後はアクセス数の集計情報はありませんので、下図のように何も表示させません。
ある程度時間が経つと、下図のように集計結果が反映されるようになります。
統計情報の画面では、アクセスした記事数や、人気記事ランキングを確認できます。
データの集計期間は、下記5パターンを確認できます。
- 今日:日付変更後から、クリックした時間まで
- 24h:24時間
- 7d:7日間
- 30d:30日間
- Custom:期間を指定
インストール直後は何も表示されませんので、次の手順に進みましょう。
手順②:統計情報上部のツールを開く
統計情報が表示されている画面上部にある「ツール」をクリックします。
WordPress Popular Postの詳細設定を行う画面が表示されます。
手順③:WordPress Popular Postsの設定
WordPress Popular Postの設定画面が表示されますので、初期設定を行います。
上図の番号順に解説します。
①閲覧を記録する対象者
初期設定では「全員」になっていますが、「訪問者のみ」に変更しましょう。
②ログ上限
初期設定は「無効」になっていますが、無効のままにしておくとアクセスデータがどんどん増え、サイトの表示速度が遅くなる原因になりますので、データ保存期間を設定するようにしましょう。
ちなみに、表示速度が遅くなることの影響について詳しく知りたい方は、「【SEO】ページの表示速度が遅いのは致命的!測定方法や改善方法を解説」をどうぞ。
1日のPVが数十程度であれば、1年ぐらいの長期に設定しても問題ありませんが、アクセスログを残してもあまり意味がないと感じる方は、1週間から1か月ぐらいに設定しておきましょう。
下記のように設定しておけばOKです。
- 週間人気記事:7日
- 月間人気記事:31日
③ウィジェットをAJAX化
「無効」のままでOKです。
④データキャッシュ
アクセスデータをキャッシュ(一時保存)するため、動作が軽くなります。
ちなみに、アクセスデータをキャッシュすると、更新間隔で設定した時間は人気記事が変動しなくなります。
アクセスデータをキャッシュするかしないかの判断基準はざっくりと以下のとおりとなります。
- アクセスが少ないサイト → キャッシュしない
- アクセスが多いサイト → キャッシュする
⑤キャッシュ更新時間
「④データキャッシュ」で「キャッシュする」を選択するとキャッシュ更新時間が出現します。
こまめに反映させたい時は、1~2時間に設定すれば良いですし、そこまで求めていなければ3~6時間ぐらいに設定しておけばOKです。
⑥データサンプリング
初期設定では「無効」になっており、すべてのサイト訪問を毎回データベースへ保存するため、データベースへ連続的にデータを書き込む事となり、動作が重くなる可能性があります。
「有効」に設定するとアクセスデータの一部しか保存しなくなりますので、動作が軽くなります。
⑦サンプル率
初期設定の「100」のままで問題ありません。
⑧適用
全ての設定が終わりましたら、「適用」を押して設定を保存します。
以上でWordPress Popular Postsの初期設定は完了です。
人気記事をサイドバーに表示させる手順
初期設定を行ったら、WordPress Popular Postをサイドバーに設置して、人気記事ランキングをサイドバーに表示させましょう。
人気記事をサイドバーに表示させる手順は次のとおりです。
- 手順①:ウィジェットの設定画面を開く
- 手順②:表示させたいウィジェットエリアにWordpress Popular Postを設置
- 手順③:サイドバーの表示設定を行う
- 手順④:プレビューで確認
上記のとおりです。
手順①:ウィジェットの設定画面を開く
まずはウィジェットの設定画面を開きます。
ダッシュボード>外観>ウィジェット を選択して下さい。
ウィジェット設定画面が表示されますので、利用できるウィジェットから「Wordpress Popular Post」を選択します。
手順②:表示させたいウィジェットエリアにWordpress Popular Postを設置
表示させたいウィジェットエリアにWordpress Popular Postを設置します。
表示させたいウィジェットエリアにドラッグするか、クリックして表示させたいエリアを選択します。
以上でサイドバーへの設置は完了です。続いて、表示設定を行います。
手順③:サイドバーの表示設定を行う
WordPress Popular Postをウィジェットエリアに設置した時点で人気記事は表示されますが、表示設定を行うことで細かい設定ができます。
各項目の詳細は下記のとおりです。
- ①タイトル:サイドバーのタイトルを変更できます(初期設定は「人気記事」ですが、お好みで「アクセスランキング」や「よく読まれている記事」等と変更します)。
- ②最大表示数:人気記事の表示数を設定します。初期設定は10件表示です。
- ③ソート順:記事の並び順を設定します。総閲覧数順の他にコメントの数が多い順、1日の平均閲覧数が多い順が設定できます。
- ④計測期間:ランキングの計測期間を設定します。
- ⑤投稿タイプ:人気記事に含める投稿タイプを設定します。基本的に個別記事のランキングなので「post」のままでOKですが、固定ページを含めたい場合は「page」と追加します。
- ⑥除外する投稿:人気記事から除外したい記事のIDを入力します。
- ⑦タクソノミー:「カテゴリー」若しくは「タグ」で指定したIDの人気記事を表示・除外が可能です。
- ⑧投稿者ID:人気記事を表示させたい投稿者IDを入力する事により、表示させたい投稿者の選別が可能です。未入力の場合は全投稿者の記事が表示されます。
- ⑨投稿設定:以下にチェックすると設定内容が反映されます。
- タイトルを短縮:記事タイトルの文字数が制限されます(文字数の選択はできません)。
- 抜枠を表示:記事の抜枠が表示されます。
- アイキャッチ画像を表示:アイキャッチ画像が表示されます。
- ⑩画像のサイズ選択:定型サイズか、手動で画像のサイズを変更できます。「Lightningテーマ」では、75px(幅) ×75px(高さ)がしっくりくると思います。
- ⑪統計タグの設定:チェックするとそれぞれの値が表示されます。
- ⑫HTMLマークアップ設定:チェックすると、人気記事一覧表示をカスタマイズできます。HTML/CSSの知識が必要になります。
- ⑬保存ボタン:「保存」ボタンをクリックして設定を保存します。
手順③:プレビューで確認
設定を保存し、プレビューで確認してみると、下記のように人気記事がサイドバーに表示されている事が確認できます。
以上で人気記事をサイドバーに設置する方法は完了です。
人気記事表示プラグインWordPress Popular Postsの注意点2つ
人気記事表示プラグインWordPress Popular Postsは便利ですが、注意点が2つあります。
- 初期設定を行わないと動作が重くなる
- 過去のデータが貯まり過ぎると動作が重くなる
上記のとおりです。
初期設定を行わないと動作が重くなる
人気記事を表示させるプラグイン「WordPress Popular Posts」は非常に便利なプラグインですが、初期設定を行わずにそのまま使ってしまうと、サーバーに負荷がかかり、Webページの表示速度が遅くなってしまいます。
以下はエックスサーバーからの引用ですが、下記のようにアナウンスされています。
バージョン「4.0.0」での仕様変更以降、「コンテンツ表示速度の低下」や「サーバーへの過負荷」が発生するケースを多数確認しております。
当サービスでも同プラグインをご利用のお客様が多くいらっしゃるため、コンテンツ表示速度の向上や、サーバーに対する負荷の軽減が見込める推奨設定をご案内いたします。
サーバーに負荷がかかるとサーバーの処理が重くなり、表示速度が遅くなります。
以下の記事でも解説しているとおり、表示速度が遅くなると検索順位に影響しますので、必ず初期設定を行うようにしましょう。
過去のデータが貯まり過ぎると動作が重くなる
WordPress Popular Postsのアクセスデータはデータベースに保存されるため、アクセスデータが増えるとデータベースは肥大化します。
データベースが肥大化すると、サイト全体の動きが重くなり、Webページの表示速度が遅くなる原因となります。
アクセスが増加し、Webページの表示速度が遅いと感じるようであれば、過去のデータを削除して、データベースを軽くしましょう。
蓄積されたアクセスデータを削除する方法
「ツール」の一番下に、「キャッシュを空にする」と「全てのデータを削除」という項目があります。
プラグインをインストールしてあまり期間が経っていなければ「キャッシュを空にする」を選択して、キャッシュを削除すれば動作は軽くなります。
プラグインをインストールして、かなりの期間が経っているようであれば、「すべてのデータを削除」を選択して、すべてのアクセスデータを削除しましょう。
アクセスデータを削除するとアクセスデータが貯まるまでの間、人気記事は一時的に表示されませんが、データベースが軽くなるのでサイトの表示は軽くなります。
まとめ
以上、人気記事を表示できるプラグイン、WordPress Popular Postsの使い方を解説しました。
人気記事をサイドバーに設置することで、ユーザーにアクセスの多い記事に興味を持ってもらいやすくなり、他の記事を読んでもらえる可能性が上がります。
色々な記事を読んでもらえればPV(ページビュー)の増加が期待できますし、サイト滞在時間も増えるようになります。
設置方法も簡単ですので、人気記事ランキングをサイドバーに表示させたい方は、是非お試しください。