
- ステップメールを使って商品やサービスを売りたいのだけど、具体的にどうやって作れば良いのかな?
- 作り方やコツがあれば知りたい。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
- ステップメールのシナリオを作る時のポイント3つ
- ストーリー化したステップメールの作り方
- ステップメールで信頼関係を深めるコツ2つ
なお、本記事の筆者はメルマガ運営歴が13年以上あり、メルマガとブログ収益で生計を立てております。
ステップメールは2009年に初めて利用してから現在まで、見込み客の獲得から顧客フォローまで、様々なシーンで活用してきました。
こういった経験をもとに、この記事では、ステップの書き方やシナリオを作るコツを解説します。
ステップメールを使って効率良く見込み客を集めたい、読者との信頼関係を構築したいとお考えの方は、是非参考にして下さい。
好きなところから読めます
ステップメールのシナリオを作る時のポイント3つ
最初に、ステップメールのシナリオを作る時のポイントを3つ紹介します。
- 構成要素を整理する
- シナリオをストーリーにする
- 最低でも1週間分(7話分)は作るようにする
上記のとおりです。
構成要素を整理する
1つ目のポイントは、構成要素の整理です。
これは、ステップメールのシナリオ作りの土台になりますので、まずはここから始めるとシナリオ作りをすすめやすくなります。
構成要素を最初に整理しておくことで、読者に伝えたいことが整理され、シナリオに落とし込みやすくなりますので、まずは下記3点をメモ帳などに書き出してみましょう。
- ①起源や由来、歴史 → 物事の始まりや経緯、どのようにして現在まで伝えられてきたのか?など
- ②スキル&ノウハウ → すぐに実践できて、短期間で成果を得られるスキルやノウハウを紹介
- ③自己開示 → ビジネスに取り組むきっかけや実績、自分の主義・主張、自分のエピソード等を紹介する
上記の構成要素は、色々な方のステップメールを読めばわかると思いますが、必ずと言っていいほど含まれています。
箇条書きでOKなので、思いつく限り書き出してみましょう。
シナリオをストーリーにする
2つ目のポイントはステップメールのシナリオをストーリーにすることです。
つまり、メール1通送る度に1話完結のシナリオメールを送るのではなく、1通目、2通目、3通目のシナリオメールが全て繋がることで「ストーリー」になるのがポイントです。
アニメに例えると下記のようなイメージです。
- 1話完結のシナリオ → ドラえもん、ちびまる子ちゃん、サザエさんなど
- 連載アニメ → ワンピース、鬼滅の刃など
連載のアニメは途中から見たり、たまに見なかったりすると話がつながらないですよね。
ステップメールのシナリオも話がバラバラだとストーリーにならないので、1つ1つのメールで全ての話が繋がるよう、ストーリーになるように作るのがポイントです。
シナリオをストーリーにすると読者の感情を動かしやすい
ステップメールをストーリーにする理由は、読者の感情を動かしやすいからです。
感情を動かすというのはステップメールを作る上で非常に重要なポイントです。
なぜなら、読者の感情が全く動かないステップメールを作ったところで、読者の反応を得るのは難しいからです。
感情が動かないと興味を持たれませんから、途中で読まれなくなるばかりか、すぐに解除されます。
1つ1つの話を1つのストーリーとして話を繋げることによって話が組み合わさり、相互作用をすることによって、読者の感情が動き、それがやがて配信者への興味関心を抱くようになり、ファン化しやすくなります。
感情が動かなければメールは読まれないですし、読まれなければ何も伝わりません。
解除されるか、迷惑メールボックスに入れられるだけなので、シナリオをストーリーにすることはステップメールを作るうえで重要なポイントとなります。
最低でも1週間分(7話分)は作るようにする
ステップメールを作る時は、最低でも1週間分(7話構成)の話を作るのがポイントです。
最初のうちは、7話分つくるのは大変と思うかもしれませんが、3話や4話だと短すぎて内容が薄くなりがちです。
また、ステップメールが少ないということは、接触頻度が少なくなることを意味しますので、そうなると「【基礎知識】ステップメールとは?メルマガとの違いや使い方を解説」という記事でも解説したザイオンス効果を期待できなくなります。
接触頻度が少ない状態で商品やサービスを売り込んでも成約率は低いので、最低でも1週間分ぐらいは作るのがポイントです。
以上、ステップメールのシナリオを作る時のポイント3つでした。次のパートでは、ストーリー化したステップメールの作り方を解説します。
ストーリー化したステップメールの作り方
ステップメールのシナリオを作る時のポイントを踏まえた上で、ストーリー化したステップメールの作り方を解説します。
- ゴール(結果)を設定する
- 構成要素に当てはめる
- ゴール(結果)から逆算して考える
上記の順に解説します。
ゴール(結果)を設定する
最初に、ゴール(結果)を設定します。
例えば、コンサルタントやコーチの方の場合、教材を販売したり、お客様と直接お会いする事がゴールになりますし、Eコマース(ネットショップ)の場合、商品を購入してもらった時がゴールになります。
- コンサルタント・コーチ → 教材販売・直接会う事がゴール
- Eコマース(ネットショップ) → 商品を購入して頂いた時がゴール
- 美容院・サロン → お客様に来店頂くことがゴール
上記のように、まずはゴールを設定します。
なお、ゴールを設定する際は、お客様の立場でゴール(結果)を設定するようにしましょう。
顧客の立場でゴールを設定する
自分の立場でゴールを設定しようとすると、売りたい気持ちが先行し、売り込み要素が全面に出てしまいますので、お客様の立場になってゴールを設定すると良いです。
お客様の立場から見たゴール(結果)が中々思い浮かばない方は、下記質問の答えをメモ帳などに書き出してみましょう。
- お客様が商品・サービス購入することによって、もたらされる効果や、得ることができる理想の状態は何か?
上記の質問に答えることで、お客様の立場でゴールを浮かべやすくなります。
構成要素に当てはめる
「構成要素を抽出する」という項目で抽出した構成要素を当てはめます。
ちなみに本記事では、Web集客のコンサルタントが小規模ビジネスオーナー向けに、クライアントを獲得する目的でステップメールを7話作る場合を想定して解説します。
- ほったらかしで自動的に売上が上がる7つの集客戦略
ご自身の業種に変えてイメージしながら読んでみて下さい。
なお、7話構成でステップメールを作る場合、下記の割合で話を組み立てると作りやすいと思います。
- プロフィール(1話)
- 歴史、起源、由来(2話)
- スキル&ノウハウ(4話)
- 合計7話
話の構成の具体例は下記のとおりです。
- プロフィール → 独立して売上を上げることに苦労したが、今ではほったらかしで売上が上がるようになった(1話)
- 歴史・起源・由来 → 自動で売上を上げることができるようになった起源、歴史(今まで取り組んできたこと、昔と違い、今はツールを使えば自動化が可能とレクチャーする)(2話)
- スキル&ノウハウ → 自動で売上を上げる方法のレクチャー(4話)
というような感じです。
ゴール(結果)から逆算してストーリーを作る
抽出した構成要素を元に、ゴール(結果)から逆算してストーリーを作ります。
Web集客コンサルタントの立場で考えると、最終的なゴールは「クライアントの獲得」になります。
そして、お客様に与える事ができる理想の状態は、「ほったらかしで自動的に売上が上げることができる」という事であれば、下記のようなストーリーを考えることができます。
- 1話目:私自身、独立したばかりの頃は集客に悩んでおり、ブログ記事を沢山書いたり、広告を出稿したけど全くダメだった。しかし、メルマガを始めてから状況が変わった。
- 2話目:メルマガを使えば集客を自動化できる。しかも、DMやFAXDMと比べて費用対効果が非常に高い。
- 3話目:メルマガだけ送っても自動化できないが、ステップメールを導入する事で自動化が可能となる。昔はこのようなツールも無かったし、高価だったが今では月数千円で利用できる。使わない手はないです。
- 4話目:ステップメールを活用して集客を自動化するため、日々、データを集計したり、話の内容を変えるなどして効果を検証した。
- 5話目:自分の業種だけでなく、様々な業種で効果検証を行った。ステップメールを導入することで集客を自動化できたという声が多く届くようになった。
- 6話目:ステップメールの導入は誰でもできるが、書き方にコツがある。でも、コツさえわかれば誰でも集客を自動化できると断言できる。
- 7話目:集客にお悩みであれば、きっと役に立てる。ステップメールだけでなく、読者リストを集めるノウハウも提供できる。
1から順にストーリーを作るのは難しいですが、話を逆から遡ることでストーリーが作りやすくなります。
すぐには作れないかもしれませんが、簡単なストーリーでも良いので1~2回作れば、だんだんコツが掴めるようになると思います。
この記事を書いている筆者も、何回も作り直しましたので、まずは試しにストーリーを作ってみて下さい。
ステップメールで信頼関係を深めるコツ2つ
最後に、ステップメールで信頼関係を深めるコツを2つ紹介します。
接触頻度を増やすだけでも信頼関係を深める事はできますが、メールに下記内容を入れることで、信頼関係をより深めることができるようになりますので、是非、下記2つを意識しながらメールを書いてみて下さい。
- 自己開示
- 相手の理解と共感
上記のとおりです。
自己開示
自己開示とは、自分自身をありのままにさらけだすことです。
例えば、
- 実は口下手なので、人前で喋るのが苦手です。
- 計算が苦手なんです
- パソコンが苦手で、タイピングにものすごい時間がかります。
などのように自分の弱点をさらけ出したり、
- 前職は売れない役者でした。
- 実は以前会社を立ち上げたけど、倒産させました。
というように、過去をさらけ出したり、
- このことについて自分はこう思います
というように、自分の主張を展開してみたり、
私達は下記ミッションを掲げてビジネスに取り組んでます。
お客様に幸せなひとときを感じて頂けることが、
私たちに最高の幸せをもたらしてくれます。
私たちが幸せでいることは、お客様の幸せにつながります。
などのように、ミッションを掲げたり、
自分の弱点や過去、自分の主張、自分のビジネスのミッション・ビジョンをさらけ出すことによって、
読者との信頼関係をより深めることができるようになります。
相手の理解と共感
相手の理解と共感とは、読者の悩みや願望をリサーチして、共感するのは信頼関係を深める上で非常に有効です。
例えば、
「あなたは〇〇で悩んでいますよね。実は私もそうでした。」
などといったアプローチです。
使い古されたありがちな言葉だと思いますが、これは相手の理解と共感を得るのに有効な言葉です。
こうした文章をメルマガやステップメールに入れることで、信頼関係を深めることができるようになります。
「自己開示」と「相手の理解と共感」を使いつつ、接触頻度を増やすことで、見込み客との信頼関係をより深めることができるようになります。
信頼関係が深まった状態で商品・サービスを提案すると、、、
この先はわざわざ言う必要はありませんね。
まとめ
以上、ステップメールの作り方やシナリオ作りのポイントを解説しました。
おわり。