
- メルマガに名前と住所を表示しないと法律違反になると聞いたけど、身バレしたくないから伏せて配信したい。
- 名前ぐらいは仕方ないとして、住所を載せると家を特定されるから伏せて配信したい。
- 法律を守りつつ、個人情報を伏せてメルマガ配信する方法があれば知りたい。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
- メルマガに住所を載せずに伏せて配信することは可能
- メルマガに住所を載せずに伏せて配信する方法3つ
- メルマガに住所を載せずに伏せて配信する時の注意点1つ
副業の方・個人事業主の方がメルマガ配信する場合、ネックとなるのが住所の表示です。
特に、下記いずれかに該当する方は、住所を表示することに抵抗があるのではないでしょうか。
- 1人暮らしだから家を特定されたくない
- 子供と一緒に生活しているから家を特定されたくない
- 会社が副業禁止だからバレたくない
この記事では、身バレしたくないとお考えの方向けに、メルマガに住所を載せずに伏せて配信する方法を紹介します。
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メルマガに住所を載せずに伏せて配信することは可能
特定電子メール法では、送信者の氏名又は名称、住所の表示を義務付けています(法第4条[表示義務])。
(表示義務)
第四条 送信者は、特定電子メールの送信に当たっては、総務省令・内閣府令で定めるところにより、その受信をする者が使用する通信端末機器の映像面に次に掲げる事項(前条第三項ただし書の総務省令・内閣府令で定める場合においては、第二号に掲げる事項を除く。)が正しく表示されるようにしなければならない。
表示義務を怠ってメルマガ配信すると、下記罰則が適用されます。
- 100万円以下の罰金(法第7条[措置命令]、法第35条1号[罰則])
氏名や住所を記載しないだけで、上記罰則が適用されます。
必ずしもメルマガ本文に載せる必要なし
ただし、必ずしもメルマガ内に住所を載せる必要はありません。
下記のように、外部にリンクしてもOKなのです。
- 送信者の住所 → https://hogehoge.com/jyuusyo/
- 特定商取引法に基づく表記 → https://hogehoge.com/law/
このことは、総務省が配布している下記資料にも記載されていますので、全く問題ありません。
参考ファイル:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント(PDF:2.39MB)
4ページ目に記載されてます。
参考ファイル:特定電子メールの送信等に関するガイドライン (PDF:1.80MB)
31ページ目に記載されてます。
とはいえ、リンクの先には住所を表示する必要がありますので、これだけでは伏せたことにはなりません。
そこで、次のパートでは、住所を伏せて配信する方法を3つ紹介します。
メルマガに住所を載せずに伏せて配信する方法3つ
メルマガに住所を載せずに伏せて配信する方法をは下記3つあります。
- 住所を英語表記にする
- バーチャルオフィスの住所を載せる
- 法人登記して会社名で運営する
上記のとおりです。
住所を英語表記にする
1つ目は、住所を英語表記にする方法です。
日本語で表記すると一目でバレますが、英語表記だと一目で分かりにくくなります。
とはいえ、じっくり見られたらバレますので、完全に伏せることはできません。
英語で住所を表示する時のポイントは下記です。
- 画像ファイルに住所を記載する
画像ファイルに住所を記載する
画像ファイルに住所を記載し、その画像をWebページに貼り付けたり、直接リンクして表示すると、検索結果に表示されるリスクを減らせます。
画像ファイルに英語で住所を記載する手順
画像ファイルに英語で住所を記載する手順は下記のとおりです。
- 住所を英語表記に変換する
- 画像ファイルを作る
- 画像を設置する
- メルマガ内にリンクを貼る
上記のとおりです。
住所を英語表記に変換する
まずは住所を英語に変換します。
面倒な方は、下記Webツールを使うと便利です。
画像ファイルを作る
住所を英語に変換したら、適当なサイズの画像ファイルに英語の住所を記載します。
ちなみに、下記ツールを使うと簡単に画像ファイルを作れるのでおすすめです。
文字サイズを小さくし過ぎないようにしましょう(最低でも8ポイント以上の大きさに設定しましょう)。
画像を設置する
英語の住所が記載された画像を下記いずれかに設置しましょう。
- Webページ(サイト・ブログ)
- メール配信システムの画像保管スペース
- レンタルサーバー
メルマガ内にリンクを貼る
メルマガに、画像を設置したファイルにアクセスできるようリンクを貼りましょう。
- 送信者情報はこちら
などと記載し、リンクをクリックした時に閲覧できるようにしておけばOKです。
バーチャルオフィスの住所を載せる
2つ目は、バーチャルオフィスの住所を表示する方法です。費用はかかりますが、住所の特定を回避できます。
バーチャルオフィスを借りるにあたり、毎月費用はかかりますが、最近は月額数百円とかで利用できるバーチャルオフィスもありますので、住所を知られたくない方におすすめです。
ちなみに下記バーチャルオフィスであれば、いずれも月額千円以下で利用できます。
- スタートアップ・青山:初期費用5,500円(税込)、月額550円(税込)
- オフィスゼロワン:初期費用5,500円(税込)、月額550円(税込)
- TAPIOCA(タピオカ):初期費用5,500円(税込)、月額528円(税込)女性専用
法人登記して会社名で配信する
3つ目は、法人登記して会社名で配信する方法です。
下記費用はかかりますが、住所と名前を伏せて配信できます。
- 法人登記費用:株式会社20万前後 / 合同会社10万前後
- オフィス利用料(バーチャルでOK)
- 法人住民税(最低でも毎年7万円発生)
副業を始めたばかりの方や、個人事業主として起業したばかりの方には負担が大きいですが、すでにある程度の収益を上げている方は、選択肢に入れても良いと思います。
法人設立することで節税メリットも得られます。
ちなみに、法人名でメルマガ配信する場合、会社名と所在地を表示するだけでOKなので、個人名を表示する必要はありません。
登記簿謄本を閲覧されたら全部バレます。
法人の場合、商業登記簿謄本を閲覧したら代表者名と住所は全てバレます。
しかも、昔と違って今は法務局が運営しているWebサイトで簡単に郵送請求できます(送料込みで500円)。
昔と違い、手軽に調べられます。
ですので、「何が何でも知られたくない」という方は、親戚や知人に代表者になってもらえば伏せることはできますが、メルマガでそこまでする必要があるかは疑問です。
お金のトラブルが発生する可能性がゼロではないので…。
どうしても伏せたいという方は、代表者を変更すればOKです。
メルマガに住所を載せずに伏せて配信する時の注意点1つ
最後に、メルマガに住所を載せずに伏せて配信する時の注意点を1つだけ紹介します。
- 住所が強制的に表示されるメール配信システムを使わない
上記のとおりです。
住所が強制的に表示されるメール配信システムを使わない
メール配信システムの中には、フッターに配信者の住所が強制的に表示されるものがあります。
ちなみに、海外製のメール配信システムは殆どこのような仕様になっており、筆者が使っているMailChimpとBenchmark Emailも住所が強制的に表示されるようになってます。
そのため、住所を伏せて配信したい方は、海外製のメール配信システムではなく、国内製のメール配信システムを使うと良いです。
下記は筆者おすすめの配信システムですが、全て国内製なので住所を伏せて配信できます。
住所を伏せたい方は、上記配信システムの利用を検討してみてください。
まとめ
以上、メルマガに住所を載せたくないとお考えの方向けに、住所を伏せる方法を3つ紹介しました。
おわり。