
- メルマガ配信者が押さえておくべき法律を知りたい。
- 知らない間に法律違反になるようなことは避けたいから、どのようなことに気を付ければ良いのか知りたい。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
- メルマガ配信者が守るべき法律2つ
- メルマガ配信者が法律違反しないための対策3つ
- メルマガ配信者が絶対にやってはいけないこと2つ
メルマガを配信するにあたり、配信者が絶対に押さえておかなければならない法律があります。
この記事では、メルマガ配信者が守るべき2つの法律と3つの対策を解説します。
知らなかったでは済まされませんので、メルマガ配信者はメール配信を行う前に必ず押さえておきましょう。
これからメルマガ配信を始めたばかりの方はもちろん、これからメルマガ配信を検討している方は、ぜひ参考にして下さい。
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メルマガ配信者が守るべき法律2つ
最初に、メルマガ配信者が守るべき法律を2つ紹介します。
- 個人情報保護法:個人情報の取扱いを定める法律
- 特定電子メール法:迷惑メールを規制する法律
上記のとおりです。
個人情報保護法:個人情報の取扱いを定める法律
個人情報保護法は、個人情報の取り扱いを定める法律で、個人情報を取り扱うすべての企業(大企業、中小企業、個人事業主)や、団体(町内会・自治会、学校の同窓会など)に対して、個人情報を取り扱う際のルールを義務付けています。
メルマガ配信者が押さえておくべき個人情報保護法のポイントは下記3つです。
- 1件でも個人情報の登録があれば法律の対象となる
- 許可を得ずに個人情報を第三者に開示してはいけない
- 利用目的を明らかにし、目的の範囲内で使用する
上記の順に解説します。
1件でも個人情報の登録があれば法律の対象となる
メルマガ登録フォームを公開して、1件でも個人情報の登録があれば、法律の対象となります。
許可を得ずに個人情報を第三者に開示してはいけない
登録者の許可を得ることなく、個人情報を第三者に開示してはいけません。
許可を得ずに個人情報を開示すると、厳しく罰せられます。
利用目的を明らかにし、利用目的の範囲内で使用する
個人情報を取り扱う事業者は個人情報の利用目的を可能な限り明らかにしなければなりません。
具体的には下記のように記載するイメージです。
- メールマガジンの配信
- アンケート、ご意見、ご感想の依頼
- 商品・サービス、プレゼント、キャンペーンの案内、運営、管理及び情報提供
個人情報を登録してもらう際に、登録者の目につくよう公表しておく必要があります。
個人情報保護法に違反した場合の罰則
個人情報保護法に違反すると、下記いずれかの罰則を科される可能性があります。
- 最大6か月の懲役
- 最大30万円の罰金
また、もし万が一、個人情報を漏えいした場合、上記罰則に加えて民事上の責任を負う可能性もありますので、十分注意しましょう。
特定電子メール法:迷惑メールを規制する法律
特定電子メール法は、多数の宛先に一斉送信される「特定電子メール(広告や宣言目的の電子メール)」を規制する法律です。
自己または他人の営業について広告宣伝メールを送信する場合に広く適用され、メールの送信対象、送信時のルールなどを定めています。
メルマガ配信者が押さえておくべき特定電子メール法のポイントは下記3つです。
- メルマガを配信する前に承諾が必要
- 受信者の同意記録を保持する
- 送信者情報・お問い合わせ先・解除方法を表示する
上記項目の詳しくい解説は「メルマガ配信者が法律違反しないための対策3つ」という項目で後述します。
特定電子メール法に違反した場合の罰則
特定電子メール法に違反すると、下記いずれかの罰則を科される可能性があります。
- 最大1年の懲役
- 最大100万円の罰金
また、法人の場合、実際に違反した従業員を罰するほか、法人に対しても、下記罰金を科される可能性があります。
- 最大3,000万円の罰金
非常に罰則が重いので、法律違反しないよう十分注意しましょう。
メルマガ配信者が法律違反しないための対策3つ
メルマガ配信者が法律違反しないための対策は3つあります。
- オプトイン:配信承諾を得る
- オプトアウト:配信停止方法を分かりやすい場所に設置する
- 送信者情報を開示する
上記のとおりです。
オプトイン:配信承諾を得る
「オプトイン(opt in)」とは、メール受信者(読者になる方)が配信者に対してメール送信の同意を与える手続きのことです。
ユーザーがメルマガ登録をする際に「メルマガ配信を承諾する」という意思表示をすることで、配信者は読者にメルマガを送信できるようになります。
オプトインの対象外
特定電子メール法では、メルマガ登録時にオプトインを義務付けていますが、下記ケースはオプトインの対象外となります。
- 名刺に記載されているメールアドレス
- 取引関係にある人のメールアドレス
- Webサイトに公表しているメールアドレス → 個人の場合は、営業を営む個人に限ります。
オプトインの対象外とはいえ、勝手に送信するとトラブルの原因となりますので、適切に対応しましょう。
オプトインを分かりやすくするならランディングページがおすすめ
オプトインを分かりやすくするならランディングページがおすすめです。
ランディングページの言葉の意味は「【Web集客】ランディングページ(LP)の基礎知識【初心者向け】」をどうぞ。
ランディングページにメルマガ登録フォームを設置し、フォームの近くに配信承諾の注意書きを記載しておくと、登録者も分かりやすいです。
オプトインが分かりやすいだけでなく、「【初心者】メルマガ登録を増やす2つの方法【確実に登録率UP】」登録率が増えるというメリットもあります。
ですので、メルマガを始めたら、併せてランディングページも用意するようにしましょう。
ちなみに、「ランディングページの作り方を3つの手順で解説【初心者でも作れる】」という記事でランディングページの作り方を解説していますので、興味のある方は是非どうぞ。
オプトアウト:配信停止方法を分かりやすい場所に設置する
オプトインに対し、配信停止の手続きことを「オプトアウト(opt out)」といいます。
読者の意思でメルマガの配信停止(解除)できるよう、オプトアウトの導線をメルマガ内に設置するよう義務付けられています。
ちなみに、読者がメルマガを配信停止できるようにする方法は下記3つです。
- ワンクリックで解除できるようにする
- 配信停止の手続きページへ遷移できるようにする
- 配信停止を通知するための連絡先を記載する
メルマガ内に上記いずれかを用意しておけばOKですが、おすすめはワンクリックで解除する方法です。
オプトアウトのおすすめはワンクリック解除
メルマガ解除(オプトアウト)方法のおすすめはワンクリック解除です。
メルマガ解除に手間をかけさせてしまうと、迷惑メールに登録される可能性が高まります。
「配信解除を希望の方はメールで連絡して下さい」という形にしているメルマガは、特にこの傾向が高いです。
迷惑メール登録されるぐらいなら、解除された方が良いので、簡単に解除できるワンクリック解除にしておいた方が無難です。
送信者情報を開示する
メルマガ配信者は送信者情報を開示しなければなりません。
記載すべき送信者情報は下記3つです。
- 送信者の企業名やサービス名
- 送信者の氏名
- 連絡先、問い合わせ先
メルマガのフッターに送信者情報を必ず記載するようにしましょう。
事情があって住所を表示したくないという方は、下記記事で住所を伏せる方法を紹介していますので、是非どうぞ。
メルマガ配信者が絶対にやってはいけないこと2つ
最後に、メルマガ配信者が絶対にやってはいけないことを2つ解説します。
- 承諾を得てないのに送信する【ただのスパムです】
- 解除されたのに送信する
上記のとおりです。
承諾を得てないのに送信する【ただのスパムです】
承諾を得てないのにメルマガを送信するのは止めましょう。
「オプトイン:配信承諾を得る」という項目でも解説している通り、そもそもオプトインをしていないので、法律違反になります。
読者リストの購入は止めましょう
メルマガ読者リストを販売している業者から読者リストを購入するのは止めましょう。
この手の業者が販売しているリストは「オプトイン取得済」というのが売り文句ですが、いくらオプトイン取得済とはいえ、メールを送られた人の立場からすると「登録してないのに勝手に送られてきた」としか思われません。
法的にはセーフなのかもしれませんが、やってることはスパムメールを送ってるだけなので、止めましょう。
詳しくは「メルマガのリストは購入しても大丈夫?【絶対避けるべき】」をどうぞ。
解除されているのに送信する
過去にメルマガを解除(オプトアウト)されているのに送信するのは止めましょう。
受信者より解除通知を受けた場合は、以降のメール配信は原則行えません。
ちなみに、筆者のメールボックスには、過去にオプトアウトしているにもかかわらず、一年ぐらい経った頃にしれっとメールを送ってくる配信者がいます。
ブログやSNSで配信者名を公表したいぐらい腹たちますが、こういった行為は違法です。
絶対に止めましょう。
まとめ
以上、メルマガ配信者が守るべき2つの法律と3つの対策を解説しました。
おわり。