WordPressで企業サイトや情報発信を目的としたWebサイトを作ろうとしている方向け。
WordPressをインストールして、テーマやプラグインのインストールを済ませたら、ページを追加してWebサイトを作っていく事になりますが、思い立った順にページを作っても、思い通りにサイトを作るのは難しいです。
思い立った順にページを作るのではなく、事前に作成しようとしているWebサイトに必要なページ構成を考えてから、ページを作成することをおすすめします。
この記事では、Webサイトのページ構成(サイトマップ)の考え方について解説します。
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Webサイトのページ構成とは
ページ構成とはつまり、メニュー構成と同じようなイメージです。
見やすいWebサイトは、メニュー構成がしっかりしています。
初めてWebサイトに訪問したユーザーでも、迷うことなく必要な情報を探す事ができるよう、ページ構成が設計されています。
構成がまとまっていないとユーザーにストレスを与える
ページ構成がしっかりしていないと、Webサイトに訪問したユーザーは、ページ移動が増え、必要な情報に辿り着かずにストレスを与えてしまいます。
ユーザーを迷わせないよう、Webサイトを作る前にページ構成を考える事は重要です。
Webサイトのページ構成を考える手順
Webサイトのページ構成を考える手順は次のとおりです。
- 手順①:必要なページをピックアップする
- 手順②:ページの重要度を考える
- 手順③:ページの階層を考える
- 手順④:サイトマップを考える
上記のとおりです。
手順①:必要なページをピックアップする
一番最初に、あなたがこれから作ろうとしているWebサイトには、どのようなページが必要なのかを考え、リストアップしましょう。
必要なページが後から出てくるとページ構成に影響しますので、最初にしっかりピックアップしておきましょう。
参考までに、企業サイト(コーポレートサイト)と情報発信を目的としたWebサイト、2つのケースを紹介します。
- 企業サイト(コーポレートサイト)のケース
- 情報発信を目的としたWebサイトの場合
企業サイト(コーポレートサイト)の場合
企業サイトに必要なページは、概ね次のとおりです。
- HOME
- 会社紹介
- 会社概要
- 沿革
- 代表挨拶
- サービス内容
- サービスA
- サービスB
- サービスC
- ブログ(NEWS)
- 個人情報保護方針
- お問い合わせフォーム
一般的な企業サイトに必要なページは、このような感じだと思います。
情報発信を目的としたWebサイトのケース
情報発信を目的としたWebサイトに必要なページは、概ね次のとおりです。
- HOME
- カテゴリ
- カテゴリA
- カテゴリB
- カテゴリC
- 運営者プロフィール
- お問い合わせフォーム
- 免責事項
- サイトマップ
情報発信を目的としたサイトは、記事(コンテンツ)に主眼が置かれますので、必要なページは殆どありません。
手順②:ページの重要度を考える
必要なページをピックアップしたら、次に、ページの重要度を考えます。
「手順①:必要なページをピックアップする」で企業サイトと情報発信を目的としたサイトの2つのケースを紹介しましたが、ピックアップしたページの中には、重要なページと、あまり重要ではないページの2種類あります。
- 重要なページ → 目立たせる必要があるページ
- あまり重要ではないページ → 目立たせる必要のないページ
例えば「個人情報保護方針」というページは、お問い合わせに関連するページなので、企業サイトに必要なページではありますが、目立たせる必要はありません。
また、「免責事項」というページも、有った方が良いのは間違いありませんが、こちらも目立たせる必要はありません。
このように、Webサイトのページ構成を考える上で、重要なページと、あまり重要ではないページを明確にして、構成を考えます。
手順③:ページの階層を考える
Webサイトを構築する際、テーマのデザインにもよりますが、Webサイトの主要なページはTOPページから全てのページに移動できるのが理想です。
そのため、ページ毎の階層を極力浅くして(2〜3階層程度が望ましい)、ユーザーがあまりクリックせずに、必要なページにたどり着けるよう心掛けながら考えましょう。
手順④:サイトマップを考える
Webサイトに必要なページをピックアップし、ページの重要度を考え、階層を考えたら、サイトマップに落とし込みましょう。
サイトマップとは、下図のようにページとページの関連を示した表のことを言います。
サイトマップはWebサイトを作る上で、重要な設計図となります。
ユーザーの導線を考えながらじっくり考えて作りましょう。
サイトマップの参考例を配布してます
サイトマップのサンプルを他にも見たいという方は、筆者が行っていた講座「はじめてのWordPressサイト作成講座」で配布しているサイトマップのサンプル資料をお渡しします。
以下のリンクをクリックするとダウンロードできますので、ファイルをご確認下さい。
サイトマップの構成作りはマインドマップツールがおすすめ
サイトマップの構成作りはマインドマップツールがおすすめです。
マインドマップツールを使えば、サイトマップが簡単に作れます。
ちなみに、以下の記事で無料で使えるマインドマップツールを紹介していますので、興味のある方は是非使ってみて下さい。

ページ構成を考えたら必要なページを固定ページで作成
サイトマップを作成できたら、いよいよページ作ります。
WordPressでページを作る際は、「固定ページ」と「投稿」という2つの機能があります。
両者の違いは次のとおりです。
- 固定ページ → HTMLサイト的なページ
- 投稿 → ブログ的なページ
WordPressでWebサイトを作るときは、この2種類のページを使って、サイトマップの構成を形にしていきます。
固定ページとは
固定ページは、カテゴリーとの紐付けやトップページとの連動のない独立したページを作る機能で、静的なページを作る際に適しています。
例えば、会社紹介のページやお問い合わせページ等といった、カテゴリーに属さないコンテンツを作るのに適しています。
固定ページの例
下図の青いページを作る場合は固定ページが適してます。
サービス一覧、サポート、会社概要、お問い合わせ、プライバシーポリシーなど、更新が殆ど必要無いページは固定ページでページを作成します。
投稿とは
「投稿」で作ったページは、時系列(タイムスタンプ)と順番を持っており、カテゴリーやタグを付ける事ができます。
また、カテゴリーページと紐づき、自動的にトップページにも表示させる事もできます。
このように、ブログ機能を使う際は、投稿でコンテンツを作成する事になります。
投稿の例
下図のピンク色のページを作る場合は投稿が適してます。
ニュースなどの記事は更新頻度が高いです。このようなページは投稿を使ってページを作ります。
まとめ
以上、ページ構成(サイトマップ)の考え方を解説しました。
Webサイトのページ構成を考えずにWebサイトを作ろうとしても、「見やすさ」や「使いやすさ」がチグハグとなってしまい、結果としてWebサイトの「効果」が落ちてしまいがちです。
せっかくオリジナルのWebサイトを公開するのですから、そのようなことにならないよう、事前にサイトマップの構成を作ることが重要です。