
- 運営しているWordPressサイトが最近、「データベース接続確率エラー」と表示されることがあります。
- なぜ、エラーが表示されるのか、原因や対処法を教えて欲しいです。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
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データベース接続確率エラーを放置するデメリット
WordPressサイトを長く運営するようになると、プレビュー表示の際や、サイト閲覧時に「データベース接続確率エラー」と表示されたことが一度でもあるのではないでしょうか。
例えば、真っ白な画面に1行だけ「データベース接続確率エラー」と表示されたり、
あるいは、下図のようなエラー表示がされたりしませんか?
この状態を放置しても、すぐに大きなトラブルに発展する事は考えられませんが、放置する事で次の3つのデメリットが生じてしまいます。
- プレビューで確認しようとしても表示されないのでストレスが溜まる
- 画像をアップロードしようとしても途中でエラーになりストレスが溜まる
- せっかくユーザーが訪問してくれているのに、陸をクリックしたら表示されない
プレビューや画像のアップロードはサイト管理者側の事なので、多少我慢できると思いますが、ユーザーがクリックしたら表示されないというのは大きなデメリットです。
ですので、なるべく早い段階で修正するようにしましょう。
データベース接続確立エラーが起こる原因は2つ
データベース接続確立エラーが起こる原因は2つあります。
- プラグインの相性が悪い(特にキャッシュ系のプラグイン)
- データベース(MySQL)の肥大化
上記のとおりです。
プラグインの相性が悪い(特にキャッシュ系のプラグイン)
WordPressサイトはプラグイン同士に相性があり、相性の悪いプラグイン同士をインストールすると、不具合が起こることがあります。
特にキャッシュ系のプラグインはトラブルが多く、システムに詳しくない方は使用は控えた方が良いかと思います。
ちなみに、よくあるキャッシュ系のプラウインは次の3つです。
- WP Super Cache
- W3 Total Cache
- WP Fastest Cache
プラグイン単体でエラーになる事はあまり考えられませんが、他プラグインとの相性で、エラーが発生することがあります。
データベース(MySQL)の肥大化
WordPressサイトで記事を書くと、書いた情報はデータベースに格納されます。
画像ファイル等は画像フォルダに格納されますが、文字情報はデータベースに格納されます。
格納される情報は公開している記事のほか、書いている途中の情報も保存されますので、記事を書いたり下書き保存をすればするほどデータベースは肥大化していきます。
この状態を放置しておくとデータベースがエラーを起こしたり、タイムアウトを発生させてしまい、WordPressのシステムがデータベースから必要な情報を参照するのに時間がかかってしまい、結果的に「データベース接続確立エラー」となってしまうのです。
データベース接続確率エラーの対処法は4つ
データベース接続確率エラーの対処法は4つあります。
- 対処法①:キャッシュ系プラグインを使っていれば停止する
- 対処法②:不要なリビジョンを削除する
- 対処法③:不要なデータベーステーブルを削除する
- 対処法④:データベースの修復・最適化をする
上記のとおりです。
対処法①:キャッシュ系プラグインを使っていれば停止する
キャッシュ系のプラグインを使っていれば、プラグインを停止する事で「データベース接続確率エラー」の現象が収まる可能性があります。
なので、もし、キャッシュ系のプラグインをお使いであれば、試しにプラグインを停止してみて下さい。
プラグインを停止してて改善されれば、プラグインをアンインストールしましょう。
キャッシュ系プラグインを停止すると表示速度が遅くなることを心配している方は、「【WordPress】表示速度の改善方法12選【スピードは重要】」という記事でも解説しているとおり、お使いのレンタルサーバーにキャッシュ機能が付いている場合がありますので、確認してみて下さい。
対処法②:不要なリビジョンを削除する
WordPressは「リビジョン」という投稿の改訂履歴を保存する機能があり、記事の復元はもちろん、現在の記事と編集前の変更点の照合ができるようになっています。
このように、便利な機能ではあるのですが、リビジョンは記事の編集を行えば行うほどデータベースに蓄積されますので、削除しないとデータベースのサイズはどんどん肥大化します。
データベースが肥大化すると、サイトの表示速度が遅くなったり、エラーが起こる等の副作用が生じますので、不要なリビジョンは定期的に削除するようにしましょう。
「WP-Optimize」を使って不要なリビジョンを削除する方法
「WP-Optimize」というプラグインを使うと、不要なリビジョンを簡単に削除できます。
使い方は簡単で、プラグインをインストールしたら、特に設定する必要は無く、クリックするだけでリビジョンを削除できます。
プラグインのインストール後、すべての投稿リビジョンをクリーンという項目の「最適化を実行」するだけでリビジョンを削除できます。
リビジョンの項目の下にある「Clean all auto-draft-post」は、下書き保存のデータなので、こちらも削除して下さい。
Optimize Database after Deleting Revisionsを使っている場合
リビジョン削除プラグイン「Optimize Database after Deleting Revisions」を使っている場合、「WP-Optimize」を使うと削除可能なリビジョンが検出されることがあります。
これは、実際に筆者も同じ経験があり、「Optimize Database after Deleting Revisions」を使っていたのですが、あまり改善効果が得られない気がしたので、試しに「WP-Optimize」をインストールして使ってみたところ、削除できていないリビジョンが150近く検出されました。
設定が良くなかった可能性もありますが、プラグインを変更すると削除可能なリビジョンが検出されることがありますので、似たような状況の方は是非お試しください。
対処法③:不要なデータベーステーブルの削除
WordPressを使っていて、「このプラグイン良さそう!」と思ってインストールしてみたものの、「やっぱりいらないからアンインストールしよう」というような事をしたことが一度でもありませんか?
ちなみに、筆者はよくあります。
プラグインをアンインストールすると、プラグインの構成ファイル自体はサーバーから削除されますが、プラグインの情報はデータベースに残ってしまいます。
データが残っていると、データベースが肥大化するので削除するようにしましょう。
「Plugins Garbage Collector」を使って不要なデータベースを削除する方法
不要なデータベースを削除するには「Plugins Garbage Collector」というプラグインを使って削除します。
使い方は簡単で、「Plugins Garbage Collector 」のメニューで「データベースのスキャン」をクリックします。
不要なデータベースが無ければ下図のように青で「有効」と表示されますが、未使用の可能性があるテーブルは赤色で表示してくれるので、未使用のテーブルは削除しましょう。
対処法④:データベースの修復・最適化をする
リビジョン削除を行い、プラグインを使って不要なデータベーステーブルを削除しても症状が改善しないようであれば、データベースの修復・最適化を行ってみましょう。
データベースの修復方法、最適化方法を順に紹介します。
- データベースの修復方法
- 最適化方法
上記のとおりです。
データベースの修復方法
データベースの修復方法を解説します。
修復の必要があるかどうか確認する
まず最初に、修復の必要があるかどうかを確認しましょう。
お使いのデータベースにアクセスして下さい。
データベースにアクセスすると下図のようにWordPressを構成するデータベースのテーブルが表示されます。
上図のような状態であれば問題ありませんが、照合順序というところに「使用中」と表示されているテーブルがあれば、それは破損した状態ですので修復する必要があります。
「使用中」と表示されているテーブルがあれば修正する
修復方法は、①該当するテーブルにチェックを入れ、②「テーブルを修復する」を選択すると、「使用中」と表示されているテーブルの修復が実行されます。
以上でテーブルの修復は完了です。
テーブルの最適化
データベースのテーブルは破損していないけど、エラーが頻繁に起こる時は、テーブルの最適化を行います。
①すべてチェックするをチェックし、テーブル全体を選択したら、②「テーブルを最適化」を選択すると最適化が実行されます。
ここまでの作業を行うと、大抵の場合で「データベース接続確立エラー」は解消されます。
まとめ
以上、WordPressサイトのデータベース接続確立エラーの原因と対処法を解説しました。
「データベース接続確立エラー」が頻繁に起こる場合、本記事で紹介している対処法を一通り行えば解消される場合が殆どなので、エラーを放置せずに対処するようにして下さい。