インフォトップやインフォカートの購入者をメール配信システムに自動登録する方法をお探しの方向け。
インフォトップやインフォカートには、商品やサービスの購入者対して、商品購入と連動してフォローを行なえるステップメール機能が用意されています。
ただ、用意されているステップメール機能は、基本的に必要最低限の機能しかないため、メールの分析(開封率・クリック率)や送信ドメイン認証(SPF・DKIM)ができないので、できれば自社配信にしたいところです。
そこで、この記事では、Webシステムを連携できるZapierを活用して、商品購入と連動してMailChimpに自動登録し、ステップメールを送信する方法を解説します。
好きなところから読めます
infotopやinfocartの購入者に対するフォローステップメールは自社配信がベスト
インフォトップやインフォカートで商品を販売している方はご存知だと思いますが、購入者に対するフォローメールは、基本的にインフォトップやインフォカートが用意しているメールを使用しての配信となります。
送信時間の指定ができるとはいえ、それ以外に細かい設定はできません。
フォローステップメールを自社配信に切り替えることができれば、送信時間を細かく指定できることはもちろん、送信ドメイン認証されたメールアドレスでメールを送れるようになるので迷惑メールに入りにくくなります。
また、開封率の測定や、クリック測定もできるようになるので、購入者に対するアップセルの購入率も改善できるようになり、メリットしかありません。
インフォトップとインフォカートと連携可能なメール配信システムは少ない
メリットしか無い自社配信ですが、インフォトップやインフォカートは連携可能なメール配信システムが非常に少ないです。
インフォカートに至っては、連携可能なメール配信システムがありません。
ですので、購入者に対して自社配信する場合、下記いずれかの方法でメール配信システムに登録することになります。
- CSVで購入者データをダウンロードしてメール配信システムにアップロード
- 購入者の名前とメールアドレスをメール配信システムに手作業で登録
インフォトップと連携可能な国内のメール配信システムは2つ
インフォトップと連携できるメール配信システム現在確認できているだけで2つあります。
上記以外のメール配信システムは、インフォトップと連携できません。
Zapierと連携可能なメール配信システムを使っていれば自動登録可能
しかし、API連携が可能なメール配信システムをお使いであれば、Zapier(ザピアー)を使って自動登録が可能になります。
Zapierを使ってインフォトップやインフォカートの購入者を自動登録する流れ【概要】
Zapierを使ってインフォトップやインフォカートの購入者を自動登録する流れの概要は次のとおりです。
- ユーザーがインフォトップorインフォカートで商品を購入する。
- インフォトップやインフォカートから送信される売上通知メールをメール解析ツール「Email Parser by Zapier」に送信。
- 売上通知メールから「名前」と「メールアドレス」情報を抽出する。
- 抽出した名前とメールアドレスをZapierが自動でMailChimpに登録する。
- MailChimpに設定しておいたオートメーション(購入者をフォローするステップメール)に登録し、購入者に対してメールを送付する。
以上が概要となります。
ちなみに、この設定を行う前に、Zpierのアカウント登録と、MailChimpでステップメールを準備をしておきましょう。
- Zapierのアカウント登録
- MailChimpでAutomation(ステップメール)を作成しておく。
インフォトップとインフォカートの購入者をMailChimpに自動登録する手順
それでは、インフォトップとインフォカートの購入者をMailChimpに自動登録する手順を解説します。
- 手順①:Zapierの「Email Parser by Zapier」で購入者情報を解析するメールアドレスを取得
- 手順②:発行された解析用のメールアドレスをインフォトップやインフォカートに登録する
- 手順③:「Email Parser by Zapier」で売上通知メールを解析するテンプレート作成
- 手順④:Zapierで売上通知メールをMailChimpに自動登録するZAPを作成
- 手順⑤:登録対象となるAudienceの設定
上記のとおりです。
手順①:Zapierの「Email Parser by Zapier」で購入者情報を解析するメールアドレスを取得
最初に、Zapierのアカウントを使って、「Email Parser by Zapier」にログインします。
以下のリンクをクリックし、「Email Parser by Zapier」に移動して下さい。
公式サイト:Email Parser by Zapier
トップページに移動したら、「Login」ボタンをクリックします。
ポップアップでLogin情報入力画面が出現しますので、ログインして下さい。
「Email Parser by Zapier」とZapierの接続確認がありますので、「Authorize」をクリックします。
「Email Parser by Zapier」の設定画面に移動しますので、「Create Mailbox」をクリックします。
解析用のメールアドレス(xxxxxx@robot.zapier.com)が発行されますので、下図枠内にあるメールアドレスをコピーして下さい。
手順②:発行された解析用のメールアドレスをインフォトップやインフォカートに登録する
「Email Parser by Zapier」で発行された解析用のメールアドレスを、インフォトップやインフォカートに登録します。
- インフォトップの売上通知メールアドレスに追加
- インフォカートの売上同報メールアドレスに追加
上記順に登録手順を解説します。
インフォトップの売上通知メールアドレスに追加
インフォトップの販売者画面にログインして、商品編集画面に移動すると、画面中ほどに「売上通知メールアドレス」という項目があります。
ここに「Email Parser by Zapier」で取得した「xxxxxx@robot.zapier.com」というメールアドレスを登録します。
インフォカートの売上同報メールアドレスに追加
インフォトップの発行者画面にログインして、商品の編集画面に移動すると、画面中ほどに「売上同報メールアドレス」という項目があります。
ここに、「Email Parser by Zapier」で取得した「xxxxxx@robot.zapier.com」というメールアドレスを登録します。
これで、売上通知メールが「Email Parser by Zapier」に送信されるようになります。
手順③:「Email Parser by Zapier」で売上通知メールを解析するテンプレート作成
「Email Parser by Zapier」で売上通知メールの内容を解析するテンプレートを作成します。
テンプレート作成に関する注意事項
実際に1度は「Email Parser by Zapier」に売上通知メールが送信されないと、メール内容を解析するテンプレートが作成できません。
過去に届いた売上通知メールをコピーして、貼り付ければテンプレートが作れるのでは?と思うかもしれませんが、微妙に改行でずれたりして機能しない場合があります。
そのため、ここから先の手順は「Email Parser by Zapier」に売上通知メールが1回送信されないと進めませんので、ご注意ください。
売上通知メールが「Email Parser by Zapier」に届いた後の設定方法
「手順②:発行された解析用のメールアドレスをインフォトップやインフォカートに登録する」で登録したメールが「Email Parser by Zapier」に届いたら、売上通知メールを解析するテンプレートを作成します。
「Email Parser by Zapier」にログインして、下図Mailboxesの画面でアイコンをクリックします。
インフォトップやインフォカートから売上通知が届くと、下図のようにメールの内容を確認できますので、このメールを元に、テンプレートを作成します。
購入者の名前を取得する設定
最初に、購入者の名前を取得する方法を解説します。
①メール本文に記載されている名前の部分をドラッグして、②任意の項目名を入力します(半角英字で入力します)。③最後に「Save」で保存します。
「Save」をクリックすると、下図赤枠内のようにドラッグした部分がテンプレートの項目として置き換わります。
これにより、売上通知メールから名前を抽出できるようになります。
購入者のメールアドレスを取得する設定
名前の取得と同様、メールアドレスもテンプレートとして設定します。
メールアドレスをドラッグして、任意の項目名を半角英字で入力してSaveします。
本記事では名前とメールアドレスのみ設定しますが、他に必要な情報がありましたら、同様の方法で取得します。
テンプレートの項目を設定したら、画面下部にある「Save Address and Template」をクリックします。
テンプレートを保存したというメッセージが表示されたら、テンプレートの設定は完了です。
手順④:Zapierで売上通知メールをMailChimpに自動登録するZAPを作成
Zapierで売上通知メールをMailChimpに自動登録するZAPを作成します。
Zapierで下記ZAPを作成します。
- トリガー:「Email Parser by Zapier」に販売通知が届き、購入者情報を抽出する
- アクション:抽出した購入者情報をMailChimpに登録してステップメールが発動する
「手順③:「Email Parser by Zapier」で購入通知メールを解析するテンプレート作成」が完了したら、Zapierにログインして下さい。
公式サイト:Zapier
Zapierのダッシュボード左側にメニューがありますので、「MAKE A ZAP」をクリックします。
トリガーとなるアプリを設定
アプリ選択画面が表示されますので「Email Parser by Zapier」を選択します。
「Email Parser by Zapier」を選択後、「Choose Trigger Event」をクリックすると、プルダウンメニューが開きますので、「New Email」を選択します。
「CONTINUE」をクリックしたら、「Email Parser by Zapier」側の設定は完了です。
続いて、下図赤枠内の「EDIT」をクリックして下さい。
アクションとなるアプリを設定
アプリ選択画面が表示されますので、「MailChimp」を選択します。
「MailChimp」を選択すると、下図の画面が表示されます。
「Choose Action Event」のプルダウンメニューを開くと選択肢が3つ出てきますので、「Add/Update Subscriber」を選択します。
次に、接続するMailChimpアカウントを設定します。
「MailChimp account」でZapierと連携するMailChimpアカウントを選択します。
選択したら、「CONTINUE」をクリックします。
手順⑤:登録対象となるAudienceの設定
MailChimpの登録対象となるAudienceを設定します。
各項目の設定方法は次のとおりです。
- ①Audience:登録対象となるオーディエンスを選択します。
- ②Subscriber Email:「Email Parser by Zapier」で作成したテンプレートを呼び出し、購入者情報のメールアドレスを選択します。
- ③Double Opt-In:ダブルオプトインを使うかどうか選択します。True(Yes)、False(No)
- ④Update Existing:登録者情報を上書きするかどうか選択します。True(Yes)を選択すると登録者情報は上書きされ、False(No)を選択すると、上書きされず、ステップも停止します。
- ⑤Replace Groups:グループの置き換えを次の3つの中から選択できます。(グループを設定していない方は必要ありません)。
- Replace All:登録者の既存のグループはすべてクリアされ、Zapで選択したグループのみ追加されます。
- Add Only:Zapで指定したグループに登録者情報が追加されます。
- Replace Matching:Zapで指定したグループのみ、クリアor置換えます。
- ⑥Groups:グループを設定している方は、グループの情報を置換える対象を選択します。
- ⑦Language Code:ここは何も設定しなくてもOKです。
- ⑧Tag(s):オーディエンスにタグを仕様している方は、タグ付けの設定ができます。
全て設定しましたら、画面下部にある「TO CONTINUE, FINISH」をクリックして設定完了です。
まとめ
以上、Zapierを使って、インフォトップやインフォカートの購入者をMailChimpに自動登録する方法を解説しました。
本記事ではMailChimpに自動登録する方法を解説しましたが、Zapierと連携可能なメール配信システムであれば、インフォトップやインフォカートの購入者をお使いのメール配信システムに自動登録できます。
ちなみに、「【無料あり】メール配信システムおすすめ比較7選【選び方・比較表】」という記事で紹介している「Benchmark Email」、「ConvertKit」はZpierと連携できるので、本記事で紹介した自動登録が可能です。
外部ツールを使うのは面倒だから、やはり直接インフォトップと連携したいという方は、「【無料あり】メール配信システムおすすめ比較7選【選び方・比較表】 」という記事でインフォトップと連携可能なメール配信システム(エキスパ・マイスピー)を紹介していますので、是非ご確認下さい。