1つのWordPressサイトに複数のテーマを実装する方法をお探しの方向け。
WordPressは基本的に1つのサイトに対し、1つのテーマしか有効化できません。
しかし、「Multiple Themes」というプラグインを使うことで、下記のように1つのサイトに複数のテーマを適用できるようになります。
- 特定ページだけ、LP専用テーマのデザインを適用させる
- 特定のカテゴリーだけ、違うテーマのデザインを適用させる
この記事では、WordPressで複数のテーマが使えるプラグイン「Multiple Themes」の使い方を解説します。
目次
複数のテーマが使えるプラグインMultiple Themes
Multiple Themesは、複数のテーマのデザインを適用させることができるプラグインです。
使い方はシンプルで、細かい設定はほとんど必要としません。手順どおり設定すれば簡単に設定できますので、特定ページ・特定カテゴリーに別のテーマデザインを適用させたいとお考えの方は、是非チャレンジしてみてください。
Multiple Themesで複数のテーマを設定する手順
それでは、Multiple Themesを使って複数のテーマを設定する手順を解説します。
- 手順①:テーマのインストール
- 手順②:プラグインの入手
- 手順③:複数テーマの設定
上記のとおりです。
手順①:テーマのインストール
プラグインをインストールする前に、事前にテーマをインストールしておきましょう。
ちなみに、本記事では、下図3つのテーマを使って解説していきます。
- メインテーマ → Lightning
- デザインを適用させるテーマ → カラフル、SWELL
説明のため、3つのテーマをインストールしてますが、ご利用状況に合わせてインストールしておいてください。
手順②:プラグインの入手
次に、プラグインを入手します。
ダッシュボード>プラグイン>新規追加 を選択します。
プラグイン検索窓に「Multiple Themes」と入力するとプラグインが表示されますので、「今すぐインストール」をクリックします。
インストール終了後「有効化」をクリックして、プラグインを有効化します。
左側メニューの「設定」を確認すると、「Multiple Themes plugin」という項目が追加されたことが確認できます。
プラグインをインストールしたら、テーマを設定します。
手順③:複数テーマの設定
メインテーマと異なるテーマを適用させる設定を行います。
ちなみに本記事では、下記3種類の設定方法を解説します。
- ①トップページに別のテーマを適用する設定方法
- ②特定ページに別のテーマを適用する設定方法
- ③カテゴリー・カテゴリーページに別のテーマを適用する設定方法
上記の順に解説します。
①トップページに別のテーマを適用する設定方法
トップページに別のテーマを適用する設定方法を解説します。
左側メニューの
ダッシュボード>設定(もしくは外観)>Multiple Themes plugin を選択します。
下図画面が表示されますので、画面中ほどまでスクロールします。
設定ページ中ほどに「Site Home」という項目がありますので、トップページに表示したいテーマを選択します。
テーマを選択したら、「Save All Changes」をクリックして設定を保存します。
トップページを確認すると、下図のようにトップページだけSWELLが適用されていることが確認できます。
②特定ページに別のテーマを適用する設定方法
次に、特定ページに別のテーマを適用する設定方法を解説します。
設定画面の下記項目に移動し、必要事項に入力します。
For An Individual Page, Post or other non-Admin page;
or a group of pages, specified by URL Prefix, optionally with Asterisk(s)
各項目の設定方法は下記のとおりです。
- ①Select here if URL is a Prefix:「URL」を選択します。
- ②Theme:特定ページに表示させるテーマを選択します。
- ③URL of Page, Post, Prefix or other:固定ページや記事ページのURLを入力します。(例)https://hogehoge.com/lp/
設定したら「Save All Changes」をクリックして設定を保存します。
これで、特定ページに別のテーマが適用されるようになります。
③カテゴリー・カテゴリーページに別のテーマを適用する設定方法
カテゴリー・カテゴリーページに別のテーマを適用する設定方法を解説します。
先程の特定ページを適用させる方法と同じ、下記項目で設定します。
For An Individual Page, Post or other non-Admin page;
or a group of pages, specified by URL Prefix, optionally with Asterisk(s)
各項目の設定方法は下記のとおりです。
- ①Select here if URL is a Prefix:「URL Prefix」を選択します。
- ②Theme:特定のカテゴリーページに表示させるテーマを選択します。
- ③URL of Page, Post, Prefix or other:カテゴリのURLを入力します。(例)https://hogehoge.com/category/blog/
設定したら「Save All Changes」をクリックして設定を保存します。
これで、カテゴリー・カテゴリーページにテーマが適用されるようになります。
カテゴリーに属する全ての記事を別のテーマに適用させる時の注意点
カテゴリーに属する全ての記事を別のテーマに適用させる場合、パーマリンクを下図のように「投稿名」で設定しているとカテゴリページしかテーマが適用されません。
もし、カテゴリーに属する全ての記事にテーマを適用させたい場合、下図のようにパーマリンクを変更する必要があります。
カスタム構造の入力欄の先頭に①「%category%」を入力し、②投稿名の「%postname%」を入力します。
これで、カテゴリーに属する全ての記事にテーマが適用されるようになります。
適用された複数テーマの解除方法
適用された複数テーマの解除方法を解説します。
複数のテーマが適用されていると、下図のように「Theme Selection Entries」という項目が追加されますので、ここで適用されたテーマを解除します。
解除方法は、①解除したいテーマにチェックを入れて、②「Save All Changes」で設定を保存するだけです。
下図のように項目が減っていれば、解除成功です。
Multiple Themesを使うときの注意点3つ
最後に、Multiple Themesを使うときの注意点を3つ紹介します。
- テーマ固有の機能は有効化しているテーマしか使えない
- 複数のテーマを同時にカスタマイズできない
- テーマにアクセス解析を設置するときちんと計測されない可能性あり
上記のとおりです。
テーマ固有の機能は有効化しているテーマしか使えない
テーマ固有の機能は有効化しているテーマしか使えません。
複数のテーマを表示できるからといって、テーマ固有の機能が全て動作するということではありません。
テーマ固有の機能が動作するのは、あくまで「有効化」されているテーマであり、その他のテーマはMultiple Themesでデザインだけが適用されている状態に過ぎません。
したがって、例えば、テーマ固有の機能を使ってページを作成するときは、テーマの有効化を切り替える必要があります。
複数のテーマを同時にカスタマイズできない
カスタマイザーを使用してサイトをカスタマイズする場合、「テーマ固有の機能は有効化しているテーマしか使えない」と同じで、有効化しているテーマしか機能しません。
したがって、特定ページに別のテーマを適用させていて、そのページをカスタマイズしたい場合、いったん、テーマの有効化を切り替える必要があります。
テーマにアクセス解析を設置するときちんと計測されない可能性あり
テーマにアクセス解析タグを設置すると、計測されないページが出てきたり、重複されて計測される場合があります。
このような場合、テーマ固有の機能でアクセス解析タグを設置せずに、タグ設置プラグインを使うと、正しく計測されます。
詳しい設定方法はTCDテーマさんが運営している記事に詳しく書かれていますので、下記記事を参考に設定してください。
参考リンク:アクセス解析やコンバージョンタグを記憶保存しておけるWordPressプラグイン「Insert Headers and Footers」
まとめ
以上、1つのWordPressサイトに複数のテーマを適用できるプラグイン「Multiple Themes」の使い方を解説しました。
特定ページや、特定カテゴリーだけ、別のテーマデザインを適用させたいという方は、是非お試しください。