WordPressのお問い合わせフォームプラグイン「Contact Form 7」から送信される自動返信メールが迷惑メール判定を受けてしまい、解決方法をお探しの方向け。
お問い合わせフォームを設置できるプラグイン「Contact Form 7」を使えばショートコードを貼り付けるだけでフォームを設置できます。
しかし、Contact Form 7から送信される自動返信メールは、メール送信サーバーから送信されるメールではなく、「php mail」という仕組みで送信されるため、迷惑メール判定を受けやすいという問題があります。
そこで、この記事では、お問い合わせフォームプラグイン、Contact Form 7の自動返信メールが迷惑メール判定を受けてしまう原因や、迷惑メール判定を回避する方法を紹介します。
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Contact Form 7から送信されるメールが迷惑メール判定を受けるケースは1つ
Contact Form 7から送信されるメールが迷惑メール判定を受けるケースは1つです。
- 送信元アドレスと送信元が異なっている場合
上記のとおりです。
送信元アドレスと送信元が異なっている場合
送信元アドレスと送信元が同じだと、迷惑メール判定を受ける可能性は低いです。
具体的には以下のようなケース。
- フォーム設置サーバー → レンタルサーバー(ipアドレス/12.345.67.899)
- メール配信サーバー → レンタルサーバー(ipアドレス/12.345.67.899)
上記の場合、送信元アドレスと送信元が同じなので、普通に届く場合が殆どです。
しかし、以下のようなケースは、送信元アドレスと送信元が異なりますので、迷惑メール判定を受けやすくなります。
- フォーム設置サーバー → レンタルサーバー(ipアドレス/12.345.67.899)
- メール配信システム → フォーム設置のレンタルサーバーと別のメール配信システムを使っている(ipアドレス/22.456.13.117)
送信元アドレスと送信元が異なるよくある状況
送信元アドレスと送信元が異なるよくある状況は次のとおりです。
- Webサイト(ブログ) → エックスサーバー
- メール配信 → Google Workspace
上記の状態で、何の対策もせずに自動返信メールを送信すると、迷惑メール判定を受けやすくなります。
ですのでもし、上記と同じような状況でサイトを運営している場合、「WP Mail SMTP」というプラグインを使う事で、メール配信サーバーから自動返信メールを送信することができるようになります。
SMTPサーバーでメール配信できるプラグイン「WP Mail SMTP」で迷惑メール判定回避
フォーム設置サーバーと、メール配信サーバーが異なっていても、SMTPサーバーでメール配信できるプラグイン「WP Mail SMTP」を使うと、迷惑メール判定を回避することができます。
WP Mail SMTPを使うと、Contact Form 7から送信されるメールは全てメール配信サーバー経由で送信されますので、迷惑メール判定を受け難くなります。
Contact Form 7を使っていて、フォーム設置サーバーとメール配信サーバーが異なる方は、WP Mail SMTPもセットでインストールされる事をおすすめします。
迷惑メール判定を回避する「WP Mail SMTP」を設定する手順
Contact Form 7から送信されるメールが迷惑メール判定を回避できるプラグイン「WP Mail SMTP」を設定する手順を解説します。
- 手順①:WP Mail SMTPをインストールする
- 手順②:メール送信サーバーの情報を設定する
- 手順③:テストメールを送信して確認
上記のとおりです。
手順①:WP Mail SMTPをインストールする
まずは、「WP Mail SMTP」をインストールしましょう。
ダッシュボード>プラグイン>新規追加 を選択します。
プラグイン検索窓に「WP Mail SMTP」と入力するとプラグインが表示されますので、「今すぐインストール」をクリックします。インストール終了後「有効化」をクリックして、プラグインを有効化します。
メニューの「設定」項目をクリックすると、「WP Mail SMTP」という名称でプラグインが追加されたことが確認できます。
手順②:メール送信サーバーの情報を設定する
WP Mail SMTPをインストールしたら、メール送信サーバーの情報を設定します。
ダッシュボード>設定>WP Mail SMTP を選択し、WP Mail SMTPの設定画面を開いて必要事項を入力します。
各項目の設定方法は次のとおりです。
- ①送信元アドレス:送信に使用するメールアドレスを入力します。
- ②送信者名:送信に使用する名前を入力します。
- ③メーラー:エックスサーバーのSMTPを使用してメールを送信するため、「Other SMTP」を選択してください。
- ④返信先:返信先のチェックはどちらでも問題ありません。
上記の入力が済みましたら、SMTPを設定します。
Other SMTP
各項目の設定方法は次のとおりです。
- ①SMTPホスト:送信メール(SMTPサーバー)をコピペします。
- ②暗号化:「SSL」にチェックを入れます。
- ③SMTPポート:「SSL」にチェックを入れると自動的に465と入力されます。
- ④Auto TLS:ONにします。
- ⑤認証:ONにします。
- ⑥SMTP Username:エックスサーバーのアカウント名(メールアドレス)を入力します。
- ⑦SMTP Password:独自ドメインメールアドレスを取得した時のパスワードを入力します。
- ⑧Save Settings:ボタンを押して設定を保存します。
SMTP情報の確認方法
エックスサーバーの管理画面にログインし、「サーバーパネル」の「メールアカウント設定」から「メールソフト設定」を選択すると下記画面が表示されます。
こちらの情報を確認してSMTP情報を入力して下さい。
設定が完了すると下記のように「Settings were successfully saved.」と表示されます。
以上でプラグインの設定は完了です。
手順③:テストメールを送信して確認
最後に、きちんと設定されているかテストメールを送信して確認してみましょう。
プラグイン設定画面にある「Email Test」というタブを選択します。
①テストメール送信先のメールアドレスを入力し、②「Send Email」をクリックします。
メールボックスに下記のようなメールが届いていれば、設定は完了です。
まとめ
以上、Contact Form 7から送信される自動返信メールが迷惑メール判定を受けてしった時の解決方法を解説しました。
せっかくお客様からお問い合わせを頂いても、メールが届かなかったり迷惑メールに入ってしまえばお互いに見逃してしまう可能性が出てきます。
SMTPサーバーで送信されたメールは迷惑メール判定を受け難くなりますので、Contact Form 7をインストールしたら、「WP Mail SMTP」もセットでインストールしするようにしましょう。