
WordPressでブログやWebサイト始めたいのだけど、レンタルサーバーはエックスサーバーとConoHa WINGのどちらを選べば良いのかな?
公式サイトの料金表やスペックを確認したけど、自分にはどちらのサーバーが合っているのかよく分からない。
実際に両方のサーバーを使っている人のリアルな意見を聞きたい。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
- エックスサーバーの特徴
- ConoHa WINGの特徴
- エックスサーバーとConoHa WINGのサーバースペック比較表
- エックスサーバーがおすすめな人
- ConoHa WINGがおすすめな人
この記事を書いている筆者は、2008年から現在までWebサイトやブログを運営しており、10年以上にわたって、15社以上のレンタルサーバーを利用してきました。
現在はエックスサーバーとConoHa WING、2つのレンタルサーバーを利用しており、各サーバーの利用期間は次のとおりです。
- エックスサーバー(2015年3月契約):現在7年目
- ConoHa WING(2019年10月契約):現在3年目
このように、実際に2つのレンタルサーバーを利用している経験から、エックスサーバーとConoHa WING、どちらがおすすめなのか、比較検証しながら解説します。
なお、最初に結論からいうと、エックスサーバーとConoHa WING、どっちもおすすめなので、どちらを選んでもOKです。
両方とも高性能なので、Webページは高速に表示されますし、料金も1ヶ月あたり100~200円ぐらいの差しかありません。
ですので、どちらのレンタルサーバーを選ぶかは、少しでもコストが低い方が良いのか?
あるいはスピード・安定性を重視しているのか?という部分だけとなります。
いきなりこのように言われても、すぐに判断するのは難しいと思いますので、各レンタルサーバーの特徴を順番に見ていきましょう。
好きなところから読めます
エックスサーバーの特徴
エックスサーバーは、230万件以上のサイトが運用されている、国内シェアNo.1の老舗レンタルサーバーです。
公式サイト:エックスサーバー
エックスサーバーの主な特徴は下記のとおりです。
- 現時点で国内No.1のサーバースペック
- 国内シェアNo.1
- 運用実績が長く、安定性が高い
- 利用者が多いのでネットの情報が充実
- 初期費用なしで利用できる(2022年8月、初期費用は廃止となりました)
国内No.1のサーバースペック
エックスサーバーは現時点において、国内No.1のサーバースペックです。
下図は国内主要サービスの調査結果ですが、他社サービスと比較して圧倒的に速いです。
サーバースペックが高いのでWordPressが高速に表示されます。
高速表示はユーザー満足度はもちろん、SEOにも影響しますので、表示速度が速いということは非常に重要なポイントです。
ConoHa WINGの特徴
ConoHa WING(コノハウィング)は、GMOインターネット社(一部上場)が2018年からサービス提供しているレンタルサーバーです。
公式サイト:ConoHa WING
ConoHa WINGの主な特徴は下記のとおりです。
- 初期費用・最低利用期間なしで利用できる
- 料金プランが2種類あり、フレキシブルに変更可能
- サーバースペックが高いのに月額料金が安い
- 永久無料でドメインが2つ使える
スペックが高いのに月額料金が安い
ConoHa WINGはサーバースペックが高のに月額料金が安いです。エックスサーバーと比較すると、月額100~200円ぐらい安いです。
最低利用期間もありませんので、数日~数週間使ってみて、「やはり止めよう」となってもすぐに解約できます。
料金プランが2種類あり、フレキシブルに変更可能
ConoHa WINGは料金プランが「通常」と「WINGパック」の2種類あります。
- 通常 → 1時間2円(1ヶ月最大1,200円(税込総額1,320円))
- WINGパック → 最低3ヶ月契約(3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月)
通常プランは1時間単位で使えますので、「とりあえず管理画面を見てみたい」、「とりあえずWordPressをインストールしてみて、どんな感じか見てみたい」といった方でも手軽に使えます。
一方のWINGパックは、エックスサーバーと同じように契約期間を選択して利用します。
プラン変更も管理画面で簡単にできます。
どちらのサーバーも国内No.1の処理速度と書いてあるけど、どっちが速いの?
エックスサーバーとConoHa WING、各サーバーのサイトを見ると、どちらも「サーバーの処理速度が国内No.1」ということをアピールしています。
下図は各サービスのトップページですが、速度No.1、国内最速との記載があります。
サイト内にも、処理速度がNo.1であることをアピールしているグラフも表示してあります。
下図はエックスサーバーのサイト内に記載されています。
下図はConoHa WINGのサイト内に記載されています。
このグラフを見ると、結局、どっちのサーバーが速いのか?という疑問が出てくると思いますが、処理速度に関しては、現時点においてはエックスサーバーが最も早いと思われます。
CPUのベンチマークスコアを公開しているサイトの数値を見る限りでは、エックスサーバーが使用しているCPUの方がベンチマークスコアが高いです。
そのため、サーバースペックはエックスサーバーの方が高いと推察されます。
とはいえ、体感ではどっちが速いとか分からないので、どちらも高速であることは間違いありません。
エックスサーバーとConoHa WINGのサーバースペック比較表
エックスサーバーとConoHa WINGは体感スピードは殆ど変わりませんが、料金やサービスに違いがあります。
各サーバーの違いを比較検討しやすいよう比較表をご用意しましたので、比較表を確認しつつ、検討してみましょう。
サービス名 | エックスサーバー![]() | ConoHa WING![]() |
---|---|---|
比較対象プラン | スタンダードプラン | WINGパック ベーシック |
初期費用 | 0円 | 0円 |
月額料金(1年) | 1,100円(税込) | 990円(税込) |
月額料金(3年) | 990円(税込) | 880円(税込) |
ストレージ | 300GB | 300GB |
ドメイン数 | 無制限 | 無制限 |
データベース数 | 無制限 | 無制限 |
無料お試し期間 | 10日間 | 初月無料(最大31日間) ※事前に料金発生 |
サーバー引っ越し オプション | あり | あり |
Wordpress 自動インストール機能 | あり | あり |
独自ドメイン永久無料 | あり | あり |
無料SSL | あり | あり |
運営会社 | エックスサーバー(株) | GMOインターネット(株) |
サービス運用開始 | 2003年 | 2018年 |
最低利用期間 | あり | あり |
サポート | 電話、メール | 電話、チャット、メール |
支払方法 | クレジットカード 銀行振込 コンビニ決済 Pay-easy | クレジットカード ConoHaチャージ ConoHaカード |
自動DBバックアップ | 14日間 | 14日間 |
自動ファイルバックアップ | 14日間 | 14日間 |
バックアップ復元コスト | 無料 | 無料 |
CPU | AMD EPYC™(第3世代) 7543 | Intel Xeon Gold 6226R |
メモリ | 512GB | 非公開 |
サーバーソフト | nginx | nginx |
ドメイン毎の PHPバージョン変更 | 可能 | 不可 |
転送量課金 | なし | なし |
転送量目安 | 600GB/日 日区切り | 18TB/月 月区切り (1日平均600GB) |
上記の比較表を見てわかるとおり、コスト以外に目立つ部分は、サービスの運用歴ぐらいしかないと思います。
エックスサーバーがおすすめな人
これまでの情報をまとめると、エックスサーバーがおすすめな人は下記のとおりです。
- 表示速度を重視している
- サーバーの安定性と信頼性を重視している
- ネットの情報量の多さを重視している
エックスサーバーは国内シェアと処理速度がNo.1です。
レンタルサーバー事業も18年以上運営しており、大きな障害を出すことなく、安定して運営しています。
利用者数が多いため、ネットの情報も多く、分からないことがあっても、検索で調べれば大抵の問題は解決できます。
ConoHa WINGと比較すると月額料金は高くなるとはいえ、1ヶ月あたり100~200円ぐらいの差しかありませんので、スピードと安定性を重視している方は、エックスサーバーがおすすめです。
月額990円(税込)から、高速・多機能・高安定レンタルサーバー『エックスサーバー』
ConoHa WINGがおすすめな人
Conoha WINGがおすすめな人は下記のとおりです。
- とにかく安く始めたい(初期費用ゼロ)
- 低コストでハイスペックなサーバーを使いたい
ConoHa WINGはサーバースペックは高いのに、初期費用がかからず、月額料金も安いので、コストパフォーマンスが高いです。
ネットの情報はエックスサーバーと比較して少ないですが、サポート体制が整っているので、何か問題が発生した時はサポートに問い合わせれば解決できます。
2018年にサービススタートしたという事もあり、運営実績は短く感じると思いますが、運営会社はGMOインターネット(株)という上場企業なので、大手ならではの安心感はあると言えます。
コスパを重視しているけど、処理速度も速いサーバーを使いたいという方は、ConoHa WINGがおすすめです。
ConoHa WINGの公式サイトはこちら
まとめ
以上、エックスサーバーとConoHa WING、2つのサーバーを比較して、どちらを選ぶべきかを解説しました。
まとめると、次のとおりとなります。
- コスト重視で処理速度も速いサーバーを使いたい → ConoHa WING
- 処理速度と安定性を重視している → エックスサーバー
両方とも体感スピードは殆ど変わりませんので、後は価格を重視するのか、あるいはスペック上の数字や安定性を重視するのか、というところが判断の分かれ目になります。
また、どちらのサーバーも、WordPressの自動インストール機能が付いているので、手軽にWordPressでサイトやブログを作ることができます。
どちらを選んでも間違いありませんので、目的にあったサーバーを選びましょう。