
- ランディングページってよく聞くけど、具体的にどのようなページなの?ホームページとどう違うのかな?
- ランディングページの言葉の意味や、特徴、メリット・デメリット、作る時のポイントを知りたい。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
- ランディングページとは
- ランディングページの特徴3つ
- ランディングページのメリット4つ
- ランディングページのデメリット3つ
ちなみに、この記事を書いている筆者は、2009年にランディングページを初めて自作してから現在まで、商品・サービス販売のセールスレターやメルマガ登録ページ、セミナー告知など、30以上のランディングページ作成・運用してきました。
こういった経験をもとに、この記事では、ランディングページの特徴やメリット・デメリット、ランディングページを作る時のポイントなどを解説します。
目次
ランディングページとは
検索広告・サイト内広告や、SNS広告をクリックすると、訴求力の高い縦長のページが表示されることがあります。
この、縦長のページがランディングページと呼ばれるものです。
ランディングページは、商品・サービスの販売や、メールマガジンの登録や資料請求を促したり、ページに訪問したユーザーに対して何らかの提案(オファー)をする場合に非常に有効なページとなります。
ランディングページの言葉の意味
ランディングページを英語に直すと「Landing Page」と書きます。直訳すると、Landing(上陸、着陸) Page(ページ)という意味です。
ランディングページの言葉の意味は2種類
ちなみに、一言で「ランディングページ」と言っても、言葉の意味は次の2種類あります。
- 広義のランディングページ
- 狭義のランディングページ
上記のとおりです。
広義のランディングページ
広義のランディングページとは、ユーザーがWebサイトに最初に訪問(着陸)したページのことを意味します。
例えば、ユーザーが最初に訪問したページがトップぺージの場合、トップページのことをランディングページと言います。
狭義のランディングページ
狭義のランディングページとは、ユーザーのアクション(商品・サービスの申し込みやお問い合わせ、資料請求など)を目的としたWebページのことを意味します。
一般的に「ランディングページ」というと、こちらの意味で使われる場合が殆どです。
狭義のランディングページの目的は、ランディングページに訪問したユーザーに以下のようなアクションを起こさせるよう誘導することが目的となります。
- 商品・サービスの申し込み → 売上アップ
- 資料請求・お問い合わせ → 見込み客の獲得
- 試供品・無料体験のお申込み → 見込み客の獲得
- 体験イベント、見学会の予約 → 見込み客の獲得
- 求人申し込み → 人材獲得
ランディングページに誘導することで、売上アップや見込み客の獲得、人材獲得を狙います。
ランディングページとWebサイトの違い
ランディングページとWebサイトの違いは次のとおりです。
- ランディングページ → 1ページのみ(ユーザーにアクションを起こさせるよう誘導するのが目的)
- Webサイト → 複数ページ(商品販売・見込み客の獲得はもちろん、商品・サービスに関する情報や企業情報を提供する役割を兼ねている)
ランディングページの特徴3つ
ランディングページの特徴は下記3つあります。
- 縦長のページレイアウト
- 他ページへのリンクが無い
- ユーザーの印象に残りやすい派手なデザイン
上記のとおりです。
縦長のページレイアウト
ランディングページは、集客から販売・お問い合わせまでのアクションを1つのページで完結するよう設計されています。
そのため、一般的なWebページと比較して縦長で作られています。
また、ランディングページは営業マンやプレゼンのセールストークをそのまま1枚のページにまとめているため、文章量(情報量)が多くなる傾向があります。
こうした理由からも、縦長のページレイアウトになっています。
他ページへのリンクが無い
ランディングページには他ページへのリンクが殆どありません。
他ページへのリンクを設置してしまうと、ランディングページに訪問したユーザーが他ページに移動する可能性があります。
ユーザーの移動を制限するために、他ページへのリンクは極力排除された作りになっているのです。
ランディングページは、集客から販売まで1枚のページで完結するよう設計されています。
ユーザーが最後までページをスクロールすることで、最終的には成約に導くように設計されています。
ページにスクロールしている途中で他ページへ離脱されてしまえば、商品・サービスの販売や、お問い合わせなどの成約率は下がります。
ユーザーをランディングページ内に留めておくために、他ページへのリンクが殆ど無いのです。
ユーザーの印象に残りやすい派手なデザイン
ランディングページは、1ページで集客から成約まで誘導するよう設計されているため、ユーザーの印象に残りやすい派手なデザインで作られてます。
ファーストビュー(ユーザーが最初に目にする部分)はもちろん、ページ内も画像をふんだんに使い、ユーザーがページを流し読みしてもページの内容をある程度理解できるよう、文章(テキスト)よりも画像を多用しています。
ランディングページのメリット4つ
ランディングページのメリットは下記4つあります。
- ユーザーに伝えたい情報を1ページで伝えられる
- 他ページへのリンクが無いので離脱が少ない
- 営業トークと同じ流れで情報を伝えることができる
- デザイン性が高く訴求力が強い
上記のとおりです。
ユーザーに伝えたい情報を1ページで伝えられる
ランディングページはユーザーが知りたい情報を1ページにまとめられていますので、ユーザーは画面をスクロールするだけで、必要な情報を全て取得できます。
一方、通常のWebサイトの場合、ユーザーは自分が知りたい情報を自分でページを探して取得しなければなりません。
目的のページを簡単に見つけてもらうことができれば良いですが、情報を見つけて貰えなかった場合、Webサイトから離脱されます。
他ページへのリンクが無いので離脱が少ない
ランディングページは、ページに訪問したユーザーに商品・サービスの販売や、お問い合わせなどのアクションをしてもらう事を目的としているページなので、他ページへのリンクがありません。
他ページへのリンクを設置するとページから離脱されやすくなるので、成約率は下がります。
他ページへのリンクを無くすることで、ユーザーがページから離脱しないようにしているのです。
他ページへのリンクが無いのでユーザーの選択肢を2択に絞れる
他ページへのリンクが無いのでユーザーの選択肢を2択に絞ることができます。
- アクションを起こす → 申し込む
- ページから立ち去る → 申し込まない
ランディングページに訪問したユーザーの選択肢は2択しかありません。選択肢を絞ることで、通常のWebサイトよりも成約率が高くなります。
営業トークと同じ流れで情報を伝えることができる
ランディングページは1ページの縦長のレイアウトなので、ページに訪問したユーザーに対して、営業トークと同じ流れで情報を伝えることができます。
商品・サービスを売る時は、いきなりクロージングかけることはありませんよね。
まずはユーザーが抱えている悩みや問題の提起から入り、そこから悩みや問題を解決する商品やサービスを提案する場合が殆どです。
- ユーザーが抱えている悩みや問題の提起
- 商品・サービスの提案
- ベネフィットの提示
- 導入実績・実例の紹介
- クロージング
これが、もし、順番が入れ替わってしまったらどうでしょうか。
商品・サービスを提案し、いきなりクロージングしたところでユーザーは興味をもちませんし、成約率も大きく下がるのは間違いありません。
ランディングページを使うことで、営業トークと同じ流れで情報を伝えることができますので、通常のWebサイトと比較して成約率は高くります。
デザイン性が高く訴求力が強い
「ユーザーの印象に残りやすい派手なデザイン」という項目でも解説しているとおり、ランディングページはデザイン性が高く、訴求力が強いです。
ちなみに、下記記事でランディングページのデザインを参考にできるサイトをまとめていますが、各サイトを見れば分かるとおり、どのページもデザイン性が高く、印象に残りやすいページばかりでユーザーへの訴求力が強いです。
色々なランディングページが見れますので、是非参考にしてみてください。
ランディングページのデメリット3つ
ランディングページのデメリットは下記3つです。
- 直帰率が高い
- 上位表示が難しい(SEOに弱い)
- 手間とコストがかかる
上記のとおりです。
直帰率が高い
ランディングページは、他ページへのリンクが殆ど無いので、ページに訪問したユーザーの選択肢は、アクションを起こすか、離脱するかの2択しかありません。
ユーザーがアクセスするページは1ページだけなので、直帰率は必然的に高くなります。
上位表示が難しい(SEOに弱い)
ランディングページは上位表示が難しく、SEOに弱いです。
理由は3つあります。
- ページ数が少ない
- テキストが少ない
- 画像を多用するのでページの表示速度が遅くなりがち
上記のとおりです。
ページ数が少ない
検索エンジンはサイトの情報量が多いサイトを評価する傾向にあります。
- 情報量が多い → 評価されやすい
- 情報量が少ない → 評価されにくい
ランディングページのように1ページしかないページは情報量が限られているため、SEO的に評価されにくいです。
テキストが少ない
「ユーザーの印象に残りやすい派手なデザイン」という項目でも解説しているとおり、ランディングページは画像をふんだんに使って、流し読みされてもページの内容をある程度理解できるよう、文章よりも画像を多用する傾向が高いです。
検索エンジンはテキスト情報からページの内容をほぼ把握していると言われています。
もちろん、画像解析も可能ではありますが、テキストを解析する方が得意で、画像ばかりのページよりもテキストの多いページを情報量が多いと評価する傾向があります。
画像を多用するのでページの表示速度が遅くなりがち
ランディングページは通常のWebページと比較すると画像が多いです。
画像が多ければデータ容量が大きくなりますので、テキストメインのページ時と比較すると表示速度は遅くなります。
検索エンジンはWebページの表示速度を検索順位の評価対象としているため、表示速度が遅いページはSEOで不利です。
詳しくは以下の記事をどうぞ。
手間とコストがかかる
ランディングページを作るのに、手間とコストがかかります。
具体的な内訳は次のとおりです。
- 手間(ページの構成・原稿作成にかかる手間)
- コスト(外注・制作会社にページ作成を依頼するコスト)
手間(ページの構成・原稿作成にかかる手間)
ランディングページはページの構成や原稿作成に手間がかかります。
セールスレターを書く事が得意な方、プレゼンが得意な方であれば「売れる」構成やセールストークがある程度分かって、そこまで手間はかかりません。
しかし、初めてセールスレターを書く方や、プレゼンが不得手な方は、構成や原稿を勉強しながら作ることになるため、かなりの手間がかかります。
コスト(外注・制作会社にページ作成を依頼するコスト)
ランディングページ作成はコストがかかります。
ちなみに、ランディングページ作成にかかる一般的な外注・制作会社の費用相場は次のとおりです。
- 簡単なランディングページ → 20~30万円程度(5〜10万円で作ってくれるところもあります)。
- 本格的なランディングページ → 50~80万円(機能によっては100万円を超える場合あり)
上記のコストは、新しいプロモーションや新商品・新サービスが出るたびに発生します。
ランディングページを自作すればコストは殆どかからない
新しいプロモーションや新商品・新サービスをリリースする度にランディングページを外注や制作会社に依頼していたらコストがかかりますが、自分・自社で作ればコストは殆どかかりません。
以下いずれかの方法であれば、ランディングページは自作可能です。
- ランディングページが作れるWebツールを使う
- WordPressでランディングページを作る
詳しくは「ランディングページの作り方を3つの手順で解説【初心者でも作れる】」をどうぞ。
まとめ
以上、ランディングページ(LP)の特徴やメリット・デメリット、作り方のポイントなど、ランディングページの基礎知識を解説しました。
ランディングページは縦長のページでユーザーに伝えたいことを訴求できるため、商品・サービス販売はもちろん、見込み客の獲得に有効です。
通常のWebページと比較して成約率は高いので、さらなら売上アップや、見込み客の獲得に力を入れたいという方は、是非、ランディングページを活用しましょう。
ちなみに、「ランディングページってホントに必要なの?」と疑問に思っている方は、「【Web集客】ランディングページは必要?【成約率が上がるから必須】」を参考にして下さい。