MailChimpでステップメール(Automation)の設定方法をお探しの方向け。
MailChimpでは、ステップメールのことを「Automation(オートメーション)」と呼んでいます。
MailChimpのAutomationは、決められた日時に予め設定したシナリオを自動送信するステップメール配信はもちろん、設定次第で次のようなトリガーを基点にメールを自動配信できます。
- メールを開封された時に送信・開封されない時に送信
- メール内のURLをクリックした時に送信
- リストが更新(セグメント・タグ)された時に送信
- ショッピングカートに入れて未決済の時に送信
この記事では、MailChimpのステップメール(Automation)の設定方法を解説します。
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MailChimpでステップメール(Automation)を作る時の注意点
MailChimpでステップメール(Automation)を作る時の注意点が1つあります。
- 無料アカウントではステップメールが作れない
上記のとおりです。
無料アカウントではステップメールが作れない
2020年にMailChimpのシステムの仕様が変わってから、これまで無料で使えていたステップメール機能(Automation)が使えなくなり、自動返信メールのみとなりました。
従いまして、MailChimpのステップメール機能(Automation)を使いたいという方は、有料プランにアップグレードする必要があります。
MailChimpでステップメール(Automation)を作る手順
MailChimpでステップメール(Automation)を作る手順を解説します。
- 手順①:新規キャンペーンの作成
- 手順②:新規ステップメールの作成
- 手順③:キャンペーン名の作成
- 手順④:ステップメールの配信設定
- 手順⑤:ステップメールの編集
- 手順⑥:2通目のステップメールの作成【有料アカウント】
上記のとおりです。
手順①:新規キャンペーンの作成
ステップメール(Automation)の作成は、新規キャンペーンの作成から行います。
以下のリンクをクリックして、ダッシュボード(管理画面)にログインして下さい。
公式サイト:MailChimp
ダッシュボード右上の「Create Campaign」をクリックして下さい。
ポップアップでキャンペーンタイプの選択肢が出現しますので、「Email」を選択します。
手順②:新規ステップメールの作成
どのようなメールを作成するか、選択画面が表示されますので、ステップメールを作成するため、オートメーションタイプのメールを選択します。
下図ポップアップで、①「Automated」タブを選択し、②2つ目のタブで「Subscriber Activity」を選択、③最後に「Welcome new subscribers」を選択します。
手順③:キャンペーン名の作成
「Welcome new subscribers」を選択したら、キャンペーン名(ステップメールの題名)を作成します。
①「Campaign Name」にキャンペーン名を入力し、②送信対象となるAudienceを選択します(無料アカウントの場合はこのままでOKです)。
③キャンペーン名を設定しましたら「Begin」をクリックして保存します。
キャンペーン名を設定すると、メール送信設定の画面に移動します。
1通の自動返信メールを作成するだけであれば、「【MailChimp】一斉メール配信(ブロードキャストメール)の送信方法」という記事で解説しているブロードキャストメールの設定方法と同じですが、登録後にステップメールを送信する場合は、下図の「Use advanced settings」をクリックして下さい。
ポップアップ表示で設定画面を変更しても良いか同意を求められますので、「Use advanced settings」をクリックします。
ステップメール作成画面に移動しますので、ここステップメールの配信設定を行います。
手順④:ステップメールの配信設定
ステップメールの配信設定を次の手順で解説します。
- 送信者設定
- 自動送信メールのスケジュール設定
上記のとおりです。
送信者設定を行う
ステップメールの送信者設定を行います。下図画面左上にある「Edit Settings」をクリックして下さい。
下図の画面が表示されますので、送信者設定を行います。
各項目の詳細は次のとおりです。
- ①Workflow name:管理しやすいようステップメール名称を設定できます(ユーザーには見られません)。
- ②From name:メールの送信者名を入力します。
- ③From email address:送信者アドレスを設定します。
- ④Send activity digest email:ステップメールのパフォーマンスをメールで報告して欲しい方はチェックを入れます。
- ⑤Use Conversations to manage replies:チェックを入れると返信用のアドレスが設定されます(ユーザーとやり取りしたい方向け)。
- ⑥Personalize the “To” field:送信先に名前を差し込みたい方はチェックを入れ、入力項目にマージタグを記載して下さい。
- ⑧Track opens:メール開封をカウントします(チェックのままでOK)。
- ⑨Track clicks:メール内のリンクのクリック数をカウントします(チェックのままでOK)。
- ⑩Track plain-text clicks:プレーンテキストのリンクをカウントします(プレーンテキストメールを送信する方はチェックを入れて下さい)。
- ⑪Google Analytics link tracking:Googleアナリティクスを使ってメールを追跡できます(連携すると使えるようになります)。
- ⑫E-commerce link tracking:ネットショップのリンクを追跡できます。
- ⑬ClickTale link tracking:ユーザーがWebサイトに訪問した時の行動を追跡できます(「clicktale.com」との統合が必要)。
- ⑭Goal tracking:予め設定した目標に対し、ユーザーが目標到達するまでの行動を追跡できます。
- ⑮Track stats in Salesforce:セールスフォースを使ってユーザーの行動を追跡します(「Salesforce」との統合が必要)。
- ⑯Auto-convert video:メールにビデオを挿入する際にチェックを入れると、自動的にサムネイルを作成し、リンクのクリックを追跡します。
自動送信メールのスケジュール設定
自動送信メールのスケジュールを設定します。
最初のうちは①「Trigger」と②「Schedule」の2ヶ所しか使いません。
①Triggerの設定
「Trigger」の「Edit」をクリックすると、下図の画面が表示され、メールの送信タイミングを設定します。
各項目の詳細は次のとおりです。
- ①Delay:登録後、どれぐらい経ってから送信するのか以下4つの中から選択します。本記事では登録後すぐに送信するので「immediately」を選択します。
- immediately:すぐに
- hour(s):時
- day(s):日
- week(s):週
- ②Update Trigger:設定を上書き保存します。
②Scheduleの設定
「Schedule」の「Edit」をクリックすると、下図の画面が表示され、メールの送信スケジュールが設定できます。
各項目の詳細は次のとおりです。
- ①On what days should this email be sent?:メールを送信する曜日を設定できます。(例えば、土日だけチェックを外すと土日は送信されません)
- ②What time should emails be sent?:メールの送信時間を設定します(「Trigger」の設定で「immediately」にしている場合、何もしなくてOKです)
- ③Update Trigger:設定を上書き保存します。
手順⑤:ステップメールの編集
ステップメールの編集を行います。
編集が必要な項目は主に3つあります。
- 件名や送信者情報の編集
- メールテンプレートの選択
- HTMLメールの編集
上記のとおりです。
件名や送信者情報の編集
それでは早速、ステップメールを編集しましょう。下図赤枠内の「Design Email」をクリックします。
メールの名称や件名、プレビューテキスト、送信者、送信アドレスの設定を行います。
各項目の詳細は次のとおりです。
- ①Name your email:ユーザーには見えないので管理しやすい名称を入れましょう。
- ②Email subject:メールの件名を入力します。
- ③Preview text:件名の後に表示される文章を入力します(プレビューが必要無ければ空白でもOKです)。
- ④From name:送信者名
- ⑤From email address:送信者アドレス
下図のように設定しました。
設定を確認したら、編集画面右下にある「Next」をクリックします。
メールテンプレートの選択
メールテンプレートを選択します。
お好みのテンプレートを選択して下さい。
HTMLメールの編集
続いて、HTMLメールを編集します。
HTMLメールの編集方法は「【MailChimp】一斉メール配信(ブロードキャストメール)の送信方法」という記事で解説していますので、参考にして下さい。
HTMLメールの編集が終わりましたら、画面右下にある「Save And Continue」をクリックして下さい。
ステップメールの送信準備が整うと、下図のように全ての項目にチェックが付きますので、画面右下の「Start Sending」をクリックして下さい。
最終確認が表示されますので、再度「Start Sending」をクリックします。
下図の画面が表示されたら、ステップメールの設定は完了です。
手順⑥:2通目のステップメールの作成【有料アカウント】
有料アカウントをお使いの方は、無制限でステップメールを作成できます。
2通目以降のステップメールの作成方法は、画面左下の「Add Another Email」をクリックするだけです。
下図のように2通目が出現します。さらに「Add Another Email」をクリックします。
3通目が出現します。
ちなみに、削除したい時は下図の矢印部分をクリックして、「Delete Email」で削除して下さい。
増やしたメールの編集方法は「手順⑤:ステップメールの編集」という項目で解説していますので、参考にして下さい。
MailChimpでステップメール(Automation)の順番を変える方法
ステップメールを設定して、後々「2話目と3話目の順番を入れ替えたい」と思った事はありませんか?
一度設定したステップメールの順番を変える方法を解説します。
- 手順①:Campaignsに移動してAudienceを選択
- 手順②:ステップメールを停止する
- 手順③:ステップメールの入れ替えを実行する
- 手順④:順番を入れ替えたらステップメールを再稼働させる
上記のとおりです。
手順①:Campaignsに移動してAudienceを選択
上部メニューにある「Campaigns」をクリックすると、プルダウンメニューが開きますので「All Campaigns」を選択します。
ステップメールの順番を入れ替える対象となるAudienceを選択します。
Audienceを選択すると、キャンペーン(Campaign)の一覧が表示されますので、順番を入れ替えたいステップメールの「Veiw Report」の右横にある①矢印をクリックします。
②プルダウンメニューが開きますので、「Edit」をクリックします。
手順②:ステップメールを停止する
ステップメールの編集画面が表示されますので、画面左上にある「Pause All Emails」をクリックして、ステップメールの稼働を停止します。
ステップメールを停止すると、各メールは下図のように停止ボタンと、メール名の上部に「Paused」と表示されます。
これでステップメールを入れ替える準備が整いました。
手順③:ステップメールの入れ替えを実行する
ステップメールの稼働を停止したら、ステップメールの順番を入れ替えます。
試しに、以下のメールの順番を入れ替えます。
ステップメールの順番を入れ替える方法
メールの左上にグレーの点が縦に3つ並んでいますが、ここをドラッグして、下のメールに移動したらマウスを離します。
すると、下図の動画のように順番が入れ替わります。
手順④:順番を入れ替えたらステップメールを再稼働させる
順番を入れ替えたら、ステップメールを再稼働させます。
ステップメール編集画面の上部に「Resume All Emails」というボタンがありますので、クリックして下さい。
下図のように緑色で「has been resumed」と表示されればステップメールは再稼働します。
再稼働しましたら、画面右上のメニュー①「Save and Exit」の②「Dashboard」をクリックして、ダッシュボードに戻ります。
以上でステップメールの順番を変える方法は完了です。
まとめ
以上、MailChimpのステップメール(Automation)の作り方を解説しました。
この記事では、1つのシナリオの配信設定方法を解説しましたが、設定次第でシナリオ分岐のAutomationも作成できます。
詳しくは「【MailChimp】シナリオ分岐のステップメールの設定方法を解説」をどうぞ。
他にも様々な自動化が可能なので、使いこなせるようになればマーケティングオートメーションを実現できます。積極的にリストを集めて、見込み客にアプローチしましょう。
ちなみに、以下の記事で動きのある登録フォームを設置できるプラグインを紹介していますので、リストを増やしたい方は是非参考にして下さい。
マーケティング活動を自動化したい方は、MailChimpをうまく活用していきましょう。