
- メールマーケティングとメルマガは具体的にどう違うのかな?
- メールマーケティングの言葉の意味や種類など、基礎知識を詳しく知りたい。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
- メールマーケティングとは
- メールマーケティングの種類4つ
- メールマーケティングのメリット3つ
- メールマーケティングのデメリット1つ
- メールマーケティングに必要なツール2つ
なお、この記事を書いている筆者はメルマガ歴が12年以上あり、メルマガとブログでご飯を食べています。
メールマーケティングは2018年にMailChimp(メールチンプ)というメール配信システムに乗り換えてから実践してますので、全くの初心者ではないと自負してます。
こういった経験をもとに、この記事では、メールマーケティングの基礎知識を解説します。
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メールマーケティングとは
メールマーケティングとは、メールを通じて読者とコミュニケーションを図ることで、集客や購買アクションへとつなげるマーケティング手法です。
メールマーケティングとメルマガの違い
メールマーケティングとメルマガの違いは下記のとおりです。
- メルマガ → 読者リストに同じ内容のメールを一斉配信
- メールマーケティング → 読者のアクションに応じて配信
メルマガは読者リストに対し、同じ内容のメールを同じタイミングで一斉配信します。
そのため、読者リストの属性、興味関心、読者のアクションの有無にかかわらず、同じ内容のメールを一斉配信します。
メールマーケティングの場合、読者1人1人の属性、興味関心、読者のアクションに応じて1人1人に最適化されたコンテンツを配信できます。
読者1人1人の行動を把握・分析して、マーケティング施策を行えるのがメールマーケティングです。
メールマーケティングの種類4つ
メールマーケティングの種類は4つあります。
- メルマガ(メールマガジン)
- ステップメール
- ターゲティングメール(セグメンテーション)
- リターゲティング
上記のとおりです。
メルマガ(メールマガジン)
「メールマーケティングとメルマガの違い」という項目でも解説したとおり、メルマガは読者リストに対して、同じ内容のメールを同じタイミングで一斉配信できます。
読者1人1人に最適化されたメールは送信できませんが、新商品の案内、新規開店の案内、期間限定キャンペーンなど、同じタイミングで配信する必要がある時にメルマガは有効です。
ステップメール
ステップメールの説明は下記のとおりです。
ステップメールとは、登録した日(資料請求日、申込日、初回購入日等)を起点に、あらかじめ準備したシナリオメールをスケジュールに沿って配信するメールマーケティングの仕組みです。
予め用意しておいたシナリオに沿ってメールが自動配信されるので、誰がいつ登録しても、読み始めと終わりが分かるようになっています。
例えば、資料請求を行った見込み客に対して下記シナリオを設定しておくと、解除されるまでの間は自動でアプローチできます。
- 1通目(登録直後):資料送付・登録の挨拶
- 2通目(登録翌日):メインコンテンツの前振り
- 3通目(登録2日後):紹介したいメインコンテンツ
- 4通目(登録3日後):購買アクションへとつなげるコンテンツの配信
上記のようなシナリオを複数用意しておくことで、読者1人1人のアクションに対して、最適なコンテンツを配信できます。
ステップメールのさらに詳しい解説は「【基礎知識】ステップメールとは?メルマガとの違いや使い方を解説」をどうぞ。
ターゲティングメール(セグメントメール)
ターゲティングメールとは、読者を条件分け(セグメント)してメールを配信することを言います。
参考例として、筆者が中小企業経営者向けに運用しているターゲティングメールのケースを紹介します。
筆者の場合、大きく分けて読者層、読者アクション別にセグメントしています。
- 読者層のセグメント
- 資金調達に興味を持っている層
- 銀行融資以外の調達はしたくない層
- 融資以外にも様々な方法を検討したい層
- 資金管理を徹底して借入を増やしたくないと考えている層
- 資金調達に興味を持っている層
- 読者アクション別セグメント
- 資料請求(レポート)された方
- アンケートに回答して下さった方
- 有料商品を購入された方
- 単発の相談をされた方
- 会員となって継続されている方
- 顧問契約を締結して頂いた方
- 過去、契約していた方
例えば、上記全ての読者に向けて「借入を増やしたくない情報」を配信した場合、資金調達に興味を持っている層に興味を持たれませんので、恐らくほとんど読まれません。
また、商品やサービスを実際に購入して頂いた方や利用中の方に、「商品やサービスを導入する効果」をアプローチしても、すでに利用している人にはほとんど読みません。
メールを一斉配信すると、こうした問題が発生します。
読者層をセグメント分けすることで読者ターゲットに最適な内容を配信できるようになり、その結果、メールの開封率や成約率が上がります。
リターゲティングメール
リターゲティングメールは、前の項目で紹介した「ターゲティングメール」とほとんど同じですが、言葉の意味が違います。
リターゲティングとは、再訪・再開など、以前行動していた方を再度行動に促すメールです。
具体的には、下記のような読者にアプローチするメールのことを言います。
- 商品を買い物かごに入れたけど決済していない方(かご落ち)
- 特定のWebページにアクセスしたけどそのまま離脱した
- メールを開封してリンクをクリックした
途中まで行動していたけど離脱したユーザーに、再訪を促したり、再度アクションを起こすようアプローチするメールです。
メールマーケティングのメリット3つ
メールマーケティングのメリットは3つあります。
- 属性に合わせた情報を届けられる
- 反応率が高い
- 効果測定しやすい
上記のとおりです。
属性に合わせた情報を届けられる
「 ターゲティングメール(セグメントメール)」という項目でも解説したとおり、読者の属性に合わせた情報を届けられます。
反応率が高い
メールマーケティングは読者属性に最適化されたメール配信が行えるため、一斉配信と比較して反応率が高いです。
効果測定しやすい
メールの開封率やリンクのクリック率、開封回数など実際に読まれているかどうか、具体的な数字としてあらわす事ができるため、効果測定しやすいです。
メールマーケティングのデメリット1つ
メールマーケティングのデメリットは1つです。
- 運用負荷が大きい
上記のとおりです。
運用負荷が大きい
メルマガと違い、メールマーケティングは読者の興味関心やアクションの変化に応じて運用する必要があるため、ターゲット属性が増えれば増える程、運用負荷が大きくなります。
読者属性に合わせたコンテンツを作る場合、1つのコンテンツにつき最低でも下記運用サイクルが発生します。
- ①読者属性に合わせたコンテンツ作成
- ②効果測定・データの検証
- ③コンテンツ改善
そのため、属性が増えれば増えるほど上記サイクルを回す手間が増えます。
担当者1人で運用するのは荷が重過ぎると思います。
メールマーケティングに必要なツール2つ
最後に、メールマーケティングに必要なツールを2つ紹介します。
- メール配信システム
- MAツール
上記のとおりです。
メール配信システム
メールマーケティングを実践するにあたり、下記機能を実装したメール配信システムが必要になります。
- ステップメール配信機能
- 開封率・クリック率の分析機能
- セグメント機能
- 条件分岐機能
- スコアリング機能
そして、上記機能を実装したメール配信システムは下記のとおりとなります。
- MailChimp:海外製(英語のみ)
- Benchmark Email:海外製(日本語対応)
- ConvertKit:海外製(英語のみ)
- kartra:海外製(英語のみ)
- MyASP(マイスピー):国内製(スコアリング機能無し)
海外製のツールが多いですが、日本語対応しているツールもあります。
国内製のツールではMyASP(マイスピー)がおすすめです。スコアリング機能はないですが、その他の機能が充実してます。
MAツール
MAツールとは、マーケティング活動の自動化や効率化を実現できるツールのことを言います。
MAツールはメール配信システムと違って、メールマーケティングのみならず、オフラインの行動履歴を元にマーケティングアプローチができます。
メールマーケティングに必要な機能はもちろん、顧客管理システム(CRM)や営業支援システム(SFA)と統合し、1人1人のマーケティングアクションを管理できるシステムです。
ちなみに、代表的なMAツールは下記のとおりです。
扱っている商品やサービスがオンラインで完結する場合、MAツールは不要ですが、オフラインによるイベントや商談を必要とする方は、MAツールがマッチすると思います。
まとめ
以上、メールマーケティングの基礎知識を解説しました。
おわり。