
独立したばかりで売上も安定していないのに、事務所を借りる必要ありますか?
バーチャルオフィスだと、お客様や取引先から信用されないか心配です…。
自宅で仕事をする場合、お客様との対面相談はどこですればいいですか?
この記事では、コーチ・コンサルタントに事務所が必要なのか、筆者の実体験をもとに解説します。
- コーチ・コンサルタントに事務所が必要ない理由
- 事務所を借りないメリット・注意点
- バーチャルオフィスでも信用されるのか
- 事務所を借りない場合の打ち合わせ方法
コーチ・コンサルタントとして独立するとき、「事務所を借りた方が信用されるのでは?」と考える方もいると思います。
しかし、対面での打ち合わせが頻繁にあるなどの事情がなければ、必ずしも事務所を借りる必要はありません。
私自身、2008年に自宅兼事務所で資金繰りコンサルタントとして起業し、2015年に本店を上野へ移転してからはバーチャルオフィスを利用しています。
普段は自宅で仕事をし、対面での打ち合わせにはバーチャルオフィスの会議室や貸し会議室・レンタルスペースを利用していますが、仕事をするうえで大きな不便は感じていません。
この記事では、実際にバーチャルオフィスを利用してきた経験をもとに、事務所を借りないメリットや注意点について解説します。
コーチ・コンサルタントは事務所を借りなくてもOK


結論から言うと、コーチ・コンサルタントは必ずしも事務所を借りる必要はありません。
パソコンやスマホがあればできる仕事が多く、オンラインでの相談や打ち合わせも一般的になったためです。
対面での打ち合わせが必要な場合も、バーチャルオフィスの会議室や貸し会議室・レンタルスペースを利用できます。
特に独立直後は売上が安定していないことも多いため、最初から高い固定費を負担して事務所を借りる必要性は低いです。
私自身も専用の事務所は借りず、自宅とバーチャルオフィスを利用して仕事をしています。
事務所を借りた方がいいケース
もちろん、すべてのコーチ・コンサルタントに事務所が必要ないわけではありません。
例えば、下記のような場合は事務所を借りるメリットがあります。
- 対面での相談や打ち合わせが頻繁にある
- 複数のスタッフ・社員が常駐する
- 書類や設備などを保管するスペースが必要
- 顧客を招く場所を常時確保する必要がある
このような場合は、事務所があった方が業務を進めやすくなります。
一方、オンラインで完結する仕事が多く、対面で人と会うのが月に数回程度であれば、事務所を借りる必要性はそれほど高くありません。
自宅+バーチャルオフィスでも仕事はできる
私の場合、普段の仕事は自宅で行い、事業用の住所としてバーチャルオフィスを利用しています。
利用しているバーチャルオフィスには会議室があるため、対面での打ち合わせが必要なときにも対応できます。
また、人数が多い場合や、お客様に上野まで来ていただくより別の場所で会った方がお互いに便利な場合は、貸し会議室やレンタルスペースを利用しています。
このように、普段は自宅で仕事をし、必要なときだけ場所を確保すれば、専用の事務所がなくてもコーチ・コンサルタントの仕事は十分できます。
コーチ・コンサルタントが事務所を借りない5つのメリット


コーチ・コンサルタントが事務所を借りない主なメリットは、下記の5つです。
- 固定費を抑えられる
- 通勤・移動時間を減らせる
- 場所を問わず仕事ができる
- 必要なときだけ打ち合わせ場所を借りられる
- 浮いたお金を集客や自己投資に回せる
それぞれ詳しく解説します。
固定費を抑えられる
事務所を借りると、家賃だけでなく、さまざまな固定費が発生します。
- 家賃
- 電気代
- インターネット回線
- 電話などの通信費
- オフィス家具・備品
さらに、契約時には敷金や保証金などの初期費用が必要になる場合もあります。
一方、バーチャルオフィスなら事務所を借りるよりも固定費を抑えやすく、必要に応じて会議室などを利用できます。
特に独立直後は、毎月の売上が安定しているとは限りません。
売上に関係なく発生する固定費はできるだけ抑えておいた方が、資金繰りにも余裕を持たせやすくなります。
通勤・移動時間を減らせる
専用の事務所を持たなければ、毎日のように出社する必要がありません。
自宅でできる仕事は自宅で行い、対面での打ち合わせなど、必要なときだけ移動すれば済みます。
コーチ・コンサルタントの場合、資料作成や顧客との連絡、オンライン相談など、場所を選ばずにできる仕事も少なくありません。
移動時間を減らせれば、その時間を顧客対応や集客、サービスの改善などに使えます。
場所を問わず仕事ができる
事務所を持たなければ、自宅を中心にさまざまな場所で仕事ができます。
パソコンとインターネット環境があればできる仕事なら、必ずしも決まった場所で作業する必要はありません。
オンラインでの打ち合わせもできるため、お客様と会うためだけに事務所を構える必要性も以前より低くなっています。
自分の仕事や生活に合わせて働く場所を選びやすいのは、事務所を持たないメリットの1つです。
必要なときだけ打ち合わせ場所を借りられる
事務所がなくても、対面での打ち合わせはできます。
貸し会議室やレンタルスペースを利用すれば、必要な日時だけ場所を確保できるためです。
私の場合はバーチャルオフィスに併設された会議室を利用することもあれば、お客様の所在地や参加人数に合わせて、別の貸し会議室・レンタルスペースを利用することもあります。
毎日のように来客があるわけでなければ、使わない日も家賃を払い続けるより、必要なときだけ場所を借りる方が効率的です。
貸し会議室やレンタルスペースを探している方は、下記の記事も参考にしてください。
浮いたお金を集客や自己投資に回せる
事務所を借りなければ、家賃や光熱費などに使っていたはずのお金を、別の用途に回せます。
例えば、下記のようなものです。
- ホームページやランディングページの制作・改善
- Web広告
- 営業・集客ツール
- 書籍や講座などの自己投資
- お客様や提携先との関係づくり
事務所を借りただけで、お客様が増えるわけではありません。
特に独立直後であれば、事務所にお金をかけるよりも、見込み客を増やしたりサービスの質を高めたりするために使った方が、売上につながりやすい場合があります。
コーチ・コンサルタントの集客方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
浮いたお金は人間関係を作るためにも使える
私自身、中小企業の資金繰りコンサルタントという仕事柄、提携している金融機関の担当者や士業、パートナーなどと打ち合わせをする機会があります。
バーチャルオフィスの会議室を利用することもありますが、相手に上野まで来ていただくより別の場所で会った方が便利な場合は、相手の最寄り駅にあるカフェやホテルのラウンジなどを利用します。
その際、お茶代はできるだけ私が負担し、ときにはケーキなどのお茶菓子もごちそうするようにしています。
金額にすれば数千円程度ですが、意外と相手の印象に残ります。
実際、数年経ってから「以前、ケーキをごちそうになりましたよね」と言われたこともあります。
事務所の応接室で普通にお茶を出すより、こうしたちょっとした心遣いの方が相手の記憶に残ることもあります。
固定費を抑える目的は、単にお金を使わないことではありません。
事務所にかかる固定費を減らして、集客や自己投資、人との関係づくりなど、自分のビジネスにとって効果の高いところへお金を使えることが大きなメリットです。
実際に私がWeb集客を始めて顧問契約を獲得するまでの流れについては、下記の記事で紹介しています。
事務所を借りない場合の注意点


コーチ・コンサルタントは必ずしも事務所を借りる必要はありませんが、注意しておきたい点もあります。
主な注意点は下記の3つです。
- 仕事とプライベートを分けにくい
- 対面での打ち合わせ場所を確保する必要がある
- 法人口座の開設で不利になる場合がある
それぞれ解説します。
仕事とプライベートを分けにくい
自宅を仕事場にすると、仕事とプライベートの境目が曖昧になりやすくなります。
いつでも仕事ができる反面、仕事を終えるタイミングを決めにくかったり、家族がいると仕事に集中しにくかったりすることもあります。
自宅で仕事に集中できない場合は、コワーキングスペースなどを利用するのも1つの方法です。
毎月高い家賃を払って事務所を借りなくても、必要なときだけ仕事場を確保できます。
対面での打ち合わせ場所を確保する必要がある
お客様と対面で相談や打ち合わせをする場合は、場所を確保する必要があります。
私が利用しているバーチャルオフィスには会議室があるため、通常の打ち合わせであればそこで対応できます。
ただし、参加人数が多い場合や、お客様の所在地によっては、別の貸し会議室やレンタルスペースを利用することもあります。
バーチャルオフィスを選ぶ場合は、住所や料金だけでなく、会議室の有無や利用料金も確認しておくと便利です。
法人口座の開設で不利になる場合がある
バーチャルオフィスを利用しているからといって、法人口座を開設できないわけではありません。
ネット銀行など、バーチャルオフィスを利用している法人でも口座開設を申し込める金融機関があります。
一方、銀行や信用金庫などでは、事業内容や営業実態、所在地などを確認したうえで審査されるため、バーチャルオフィスの利用が審査に影響する可能性はあります。
そのため、これから法人を設立する方は、利用したい金融機関でバーチャルオフィスでも口座開設を申し込めるか事前に確認しておくと安心です。
また、バーチャルオフィスによっては法人口座の開設サポートや金融機関の紹介を行っているところもあります。
口座開設を重視する場合は、こうしたサポートの有無もバーチャルオフィスを選ぶ基準の1つです。
なお。バーチャルオフィスを利用していて法人口座の開設が心配な方は、ネット銀行も選択肢の1つです。
ネット銀行の選び方やおすすめについては、下記の記事で詳しく比較しています。
バーチャルオフィスだと信用されない?


バーチャルオフィスを検討している方の中には、「お客様や取引先から信用されないのでは?」と心配する方もいると思います。
結論から言うと、バーチャルオフィスを利用しているだけで信用されないとは限りません。
信用は事務所の有無だけではなく、実績や専門性、ホームページの内容、商談時の対応など、さまざまな要素から判断されるからです。
もちろん、バーチャルオフィスに対する印象は人によって異なります。
しかし、信用を得るためだけに高い固定費を負担して事務所を借りる必要はないと考えています。
2015年からバーチャルオフィスを利用して感じたこと
私自身、2015年に本店を上野へ移転してから、現在までバーチャルオフィスを利用しています。
その間、バーチャルオフィスを利用していることが原因で、仕事に大きな支障が出たことはありません。
むしろ、信用金庫や証券会社、銀行子会社のノンバンクなど、金融関係の企業から業務提携のお話をいただいたこともあります。
金融機関との取引では信用が重要ですが、少なくとも私の経験では、「バーチャルオフィスだから取引できない」といったことはありませんでした。
大切なのは、事務所を借りているかどうかよりも、自分が何者なのか、どのような実績があり、どのようなサービスを提供しているのかをきちんと伝えることだと思います。
信用は事務所より実績や見せ方が重要
コーチ・コンサルタントの場合、形のある商品を販売するわけではないため、実績や専門性を分かりやすく伝えることが重要です。
例えば、下記のような情報は信用を判断する材料になります。
- これまでの経歴や実績
- 顔写真やプロフィール
- 具体的なサービス内容
- お客様の事例や実績
- ホームページの内容
- 問い合わせや商談時の対応
立派な事務所を借りていても、ホームページを見て「何をしている人なのか分からない」という状態では、十分な信用につながるとは限りません。
反対に、バーチャルオフィスでも、実績や専門性、サービス内容をきちんと伝えられていれば、仕事につなげることは十分可能です。
「信用されるために事務所を借りる」と考えるより、まずは自分の実績や専門性をきちんと伝えられる状態を作ることをおすすめします。
独立直後は事務所より集客にお金をかける


これからコーチ・コンサルタントとして独立するのであれば、最初から事務所にお金をかける必要はないと思います。
事務所を借りると、売上が少ない月でも家賃や光熱費などの固定費が発生します。
一方、バーチャルオフィスを利用して固定費を抑えれば、その分のお金を集客に回せます。
例えば、下記のようなものです。
- ホームページの制作・改善
- ランディングページの制作
- Web広告
- 無料オファーの作成
- メルマガやLINEを使った見込み客のフォロー
コーチ・コンサルタントとして事業を続けていくためには、立派な事務所を持つことよりも、継続的に見込み客を集めて仕事につなげる仕組みを作ることの方が重要です。
事務所は、必要になってから借りても遅くありません。
まずは固定費をできるだけ抑え、売上につながる部分へお金を使うことをおすすめします。
まとめ
コーチ・コンサルタントは、必ずしも専用の事務所を借りる必要はありません。
私自身も、自宅を仕事場にしながらバーチャルオフィスを利用し、対面での打ち合わせが必要なときは会議室や貸し会議室・レンタルスペースを使い分けています。
事務所を借りない主なメリットは、固定費と移動時間を抑えられることです。
浮いたお金や時間をWeb集客や自己投資、サービスの改善などに回せば、事業を成長させるためにも活用できます。
もちろん、来客が多い、複数のスタッフが常駐するなど、事業内容によっては事務所を借りた方が便利な場合もあります。
まずは自分の仕事に本当に専用の事務所が必要なのかを考えてみてください。
必要になってから借りても遅くないですよ。
