FC2ブログからWordPressに移行する方法をお探しの方向け。
FC2ブログはエクスポート機能があるので、WordPressでデータをインポートすれば、FC2ブログからWordPressへ記事データを移行できます。
この記事では、FC2ブログからWordPressに移行する方法を解説します。
好きなところから読めます
FC2ブログからWordPressに移行する全手順【概要】
FC2ブログからWordPressに移行する全手順の概要は次のとおりです。
- FC2ブログから記事データをエクスポート
- WordPressにインポートする前に記事の行間を修正する
- インポートツールのインストール
- インポートツールのカスタマイズ
- 記事データをWordPressへインポート
- インポート時に挿入されるタグを削除する
- 記事内容を一括で置換できるプラグイン「Search Regex」のインストール
- 記事内容を「Search Regex」で置換える
- FC2ブログから画像データをエクスポート
- 画像データをWordPressにアップロードする
- 記事内の画像リンクを修正
上記のとおりです。
工数がかなり多いため、本記事では記事データの移行と画像データの移行と2つのパートに分けて解説します。
- 記事データを移行する手順
- 画像データを移行する手順
なお、本記事で解説する手順はWordPressが用意されてる前提で解説していますので、WordPressを用意していない方は、以下の記事を参考にインストールしておいて下さい。
- ConoHa WING:【簡単】WordPressブログの始め方【全手順を図解入りで解説】
- エックスサーバー:【エックスサーバー】ワードプレスの始め方【初心者でも迷わない】
FC2ブログからWordPressに記事データを移行する手順
最初に、FC2ブログからWordPressに記事データを移行する手順を解説します。
- 手順①:FC2ブログから記事データをエクスポート
- 手順②:WordPressにインポートする前に記事の行間を修正する
- 手順③:インポートツールのインストール
- 手順④:インポートツールのカスタマイズ
- 手順⑤:記事データをWordPressへインポート
- 手順⑥:インポート時に挿入されるタグを削除する
- 手順⑦:記事内容を一括で置換できるプラグイン「Search Regex」のインストール
- 手順⑧:記事内容を「Search Regex」で置換える
上記のとおりです。
手順①:FC2ブログから記事データをエクスポート
FC2ブログの管理画面に移動し、「ツール」から「データバックアップ」を選択します。
https://admin.blog.fc2.com/control.php
データバックアップの画面が表示されますので、「全ての記事」の項目のダウンロードをクリックします。
デスクトップ等に記事データを保存したら、記事データのエクスポートは完了です。
手順②:Wordpressにインポートする前に記事の行間を修正する
FC2ブログから記事データをエクスポートしたら、データをWordPressにインポートするのですが、インポートする前にWordPress側で設定する必要があります。
エクスポートしたデータをそのままWordPressにインポートすると、改行が1つなくなってしまい、行間が詰まってしまいます。
この現象を修正するために、WordPressのインポートプラグインをカスタマイズします。
手順③:インポートツールのインストール
まずはインポート用プラグインをインストールします。
ダッシュボード>ツール>インポート を選択します。
インポート設定画面の「Movable Type と TypePad」にある「今すぐインストール」をクリックします。
インストールすると、「インポーターを実行」と表示されますが、まだ実行しないで下さい。
手順④:インポートツールのカスタマイズ
インポートツールのカスタマイズを行います。
ちなみに、これは、WordPressのシステムファイルを編集することになりますので、FTPツールか、サーバーのファイルマネージャーを使ってファイルを編集します。
FTPツールで編集する場合
FTPツールで編集される方は、パソコンにインストールして、サーバーと接続しましょう。
詳しくは「【無料】FTPツール「Filezilla」でファイルをサーバーにアップロードする方法【簡単】」をどうぞ。
サーバーのファイルマネージャーで編集する場合
サーバーのファイルマネージャーで編集する場合、ファイルマネージャーを開いて下さい。
なお、エックスサーバーとConoHa WINGの場合は次のとおりです。
- エックスサーバー → ファイル管理(ファイルマネージャー)
- ConoHa WING → コントロールパネル>サイト管理>ファイルマネージャー
カスタマイズするファイルの設置場所
カスタマイズするファイルの設置場所を解説します。
wp-content>plugins>movabletype-importer というフォルダ内に、「movabletype-importer.php」という名称のファイルがあります。
このファイルを以下のようにカスタマイズしていきます。
455~456行目に、以下のように記述されているコードを、
下図のように変更して下さい。
元々記述されているコードの前に「/(スラッシュ)」を2つ挿入してコメントアウト(無効化)し、上記のコードを下に貼り付けて下さい。
ファイルを変更したら上書き保存して、サーバーへアップロードして下さい。
以上でインポートツールのカスタマイズは完了です。
手順⑤:記事データをWordPressへインポート
カスタマイズが終了したら、FC2ブログの記事データをWordPressにインポートします。
ダッシュボード>ツール>インポート を選択します。
インポート画面が表示されますので、「インポーターの実行」をクリックします。
①ファイルを選択をクリックし、FC2ブログからエクスポートしたデータを選択し、②「ファイルをアップロードしてインポート」をクリックします。
投稿者名変更の設定画面が表示されますので、①「admin(メインユーザー名)」を選択し、②「実行」ボタンをクリックします。
これでFC2ブログの記事データをWordPressに移行する事ができました。
投稿一覧画面から、FC2ブログの記事データが反映されているか確認しましょう。
手順⑥:インポート時に挿入されるタグを削除する
記事をインポートすると、全ての記事の文末に下図のようなタグが挿入されます。
全ての記事の文末に挿入されてしまうので、プラグインを使って一括で削除しましょう。
手順⑦:記事内容を一括で置換できるプラグイン「Search Regex」のインストール
「Search Regex」というプラグインを使うと、一括で記事内容を置換できますので、記事数が多い方は「Search Regex」を使います。
ダッシュボード>プラグイン>新規追加 を選択します。
プラグイン検索窓に「Search Regex」と入力するとプラグインが表示されますので、「今すぐインストール」をクリックします。
インストール終了後「有効化」をクリックして、プラグインを有効化します。
手順⑧:記事内容を「Search Regex」で置換える
ダッシュボード>ツール>Search Regex を選択します。
「Search Regex」の設定画面が表示されますので、以下のように設定します。
- ①Serch pattern:
「|<br>\n<!--more-->\n<br>|
」と入力 - ②Regex:チェックを入れて下さい
- ③Replace & Save:実行ボタンをクリックします。
以上の操作で余計なタグを削除できます。
FC2ブログからWordPressに画像データを移行する手順
記事データをWordPressにインポートしたら、FC2ブログからWordPressに画像データを移行します。
画像データを移行する手順は次のとおりです。
- 手順①:FC2ブログから画像データをエクスポート
- 手順②:画像データをWordPressにアップロード
- 手順③:記事内の画像リンクを修正
上記のとおりです。
手順①:FC2ブログから画像データをエクスポート
先程記事データをエクスポートした画面の下部に「ファイルバックアップ」という項目があり、その中に「画像ファイル」というメニューがありますので、「リストを開く」をクリックして下さい。
リストを開くと、画像ファイルが一覧で表示されます(1ページ100枚が上限)。
画像ファイルをまとめて保存するために、ブラウザ上で画像に被らないよう、「右クリック」して「名前を付けてページを保存」をクリックします。
保存形式の選択画面が表示されますので、一番下の「ファイルの種類」を「ウェブページ、完全」を選択して保存します。
すると、以下のように画像データがパソコン上に保存されます。
この時、「sh_help_icon.gif」というデータが保存されますが、必要ないので削除しておいて下さい。
以上で画像ファイルの保存作業は完了です。
手順②:画像データをWordPressにアップロード
保存した画像データをWordPrssのサーバーにアップロードします。
ダッシュボード>メディア を選択します。
FC2から保存した画像データをWordPressにアップロードします。
画像データをWordPressにアップロードできました。
以上で画像データの移行は完了です。
手順③:記事内の画像リンクを修正
画像をWordPressにアップロードしたら、記事内の画像リンクを修正します。
そのため、記事内の画像リンクを修正しないと、FC2ブログのアカウントを削除した時に画像が表示されなくなります。
WordPressをインストールしているサーバーから画像を読み込むために、画像リンクを修正する必要があるのです。
インポートした記事を開き、「ビジュアルエディタ」から「テキスト」で表示に変更すると、画像のリンクを確認できます。
blog-imgs-●●.fc2.com/▲/▲/▲/FC2ブログのID/
▲の部分、及びブログIDはアカウントで固定されています。
したがって、画像データが多い方はSearch Regexを使って「/▲/▲/▲/FC2ブログのID/」というように検索をかけ、●●の部分が異なるURLが存在していないか確認が必要です。
上記のURLを「Search Regex」を使い、WordPressサイトにアップロードした画像のURLに変更します。
ツール>Search Regex を選択し、以下のように画像のURLを変更します。
各項目の詳細は次のとおりです。
- ①Search pattern:画像のURLを入力します「blog-imgs-●●.fc2.com/▲/▲/▲/FC2ブログのID/」
- ②Replace pattern:WordPressサイトのURLパスを入力します「ドメイン名/wp-content/uploads/2018/12/」
- ③Replace& Save:URLを入力したらクリックします。
画像リンクがキチンと修正されているか、記事を確認してみましょう。
先程、画像URLを確認した記事を開いてみます。
以下のように画像URLが変更された事が確認できます。
- 旧画像URL → blog-imgs-124.fc2.com/t/a/k/FC2ブログのID/
- 変更後画像URL → /wp-content/uploads/2018/12/
以上で画像データの移行作業は完了です。
FC2ブログからWordPressに移行後に修正が必要な箇所は2つ
記事データと画像データの移行は完了しましたが、必要に応じて次の2つの項目を修正するようにしましょう。
- 投稿のパーマリンク修正
- カテゴリ・タグのスラッグの修正(スラッグとはURLの事をいいます)
修正せずにそのままにすると、カテゴリ・タグのスラッグが日本語表記になってしまい、不具合を起こす可能性が高くなります。
また、日本語表記はSNSでシェアされにくいので、必ず英語表記(半角英字)に修正するようにしましょう。
詳しくは「【SEO】URLは日本語表記と英語表記(半角英字)どちらがSEOで有利?」をどうぞ。
全て修正したら、FC2ブログから移行先となるWordPressサイトにリダイレクトさせて、移行作業は完了です。
移行作業が完了したら、サイトの見た目を変更するためにテーマを選びましょう。
ちなみに、以下の記事で用途別におすすめなテーマを紹介していますので、是非参考にして下さい。
まとめ
以上、FC2ブログからWordPressサイトへの移行する方法を解説しました。
インポートツールのカスタマイズが若干難しいと感じるかもしれませんが、解説どおりに進めれば移行できますので、FC2ブログからWordPressの移行を検討されている方は是非参考にして下さい。