
- Jimdoの独自ドメインプランを使っているけど、今後はWordPressで運用したいから、ドメインごと移行したいよ。
- Jimdoで取得したドメインや作成したページはどうやって移行すればいいのかな?
- JimdoからWordPressに移行する具体的な手順を教えて欲しいよ。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
- JimdoからWordPressに移行する流れ【全体像】
- JimdoからWordPressに移行する際の注意点は1つ
- JimdoからWordPressに移行する手順
なお、この記事を書いている筆者は、WordPress歴は10年以上あり、WordPressで複数のWebサイトやブログを運営しています。
業としてホームページ制作や移行作業を請負うこともあり、様々なWebツールからWordPressサイトに移行作業を行ってきました。
こういった経験を元に、この記事では、JimdoからWordPressに移行する方法を解説します。
なお、本記事は、筆者のお客様のJimdoサイトをWordPressに移行した際の経験を元に執筆しており、画像を取得することができず、文章メインの解説となっております。
図解がないので若干分かりにくい部分があるかもしれませんが、手順どおりにすすめれば移行できると思います。
それではさっそく本題にはいりましょう。
好きなところから読めます
JimdoからWordPressに移行する流れ【全体像】
最初に、本記事で解説するJimdoからWordPressに移行する手順の全体像を紹介します。
- 手順①:Jimdoで作成したコンテンツのバックアップを取得する
- 手順②:WordPressサイトを立ち上げる
- 手順③:Jimdoで作成したコンテンツをWordPressにコピペする
- 手順④:Jimdoで取得した独自ドメインを他のレジストラに移管する
- 手順⑤:保存したコンテンツをWordPressサイトに移行する
上記のとおりで、5つの手順で移行します。
なお、本記事では、hostsファイルの編集を行わずに移行する方法を解説します。
JimdoからWordPressに移行する際の注意点は1つ
JimdoからWordPressに移行する際の注意点が1つだけあります。
- Jimdoはコンテンツのエクスポートができない
上記のとおりです。
Jimdoはコンテンツのエクスポートができない
Jimdoのコンテンツはエクスポート(データ出力)ができません。
このことは、Jimdoのサポートサイトにも以下のように記載されています。
ホームページ上のコンテンツは削除してしまうと復元することができませんのでお気を付けください。
ジンドゥーでは安全のため定期的にクリエイターサイトのコピーを行い、別のサーバーに保存していますが、それはサーバーやシステムの障害といった不測の事態に備えるものです。万が一そのような事態が発生した際にはすべてのクリエイターサイトを復元します。
しかしながら、ユーザーからの依頼による特定のホームページのコンテンツや個々のページについての復元には対応しておりませんので、あらかじめご了承ください。また、ジンドゥーではユーザー自身でバックアップを行えるオプションなどについても提供していません。
そのため、JimdoからWordPressに移行するには、基本的にはコピペでコンテンツを移行することになります。
手順①:Jimdoで作成したコンテンツのバックアップを取得する
まず最初に、Jimdoで作成したコンテンツのバックアップを取得します。
「Jimdoはコンテンツのエクスポートができない」という項目でも解説したとおり、データのエクスポートできません。
そのため、「エクスポートできないのにバックアップを取得しても意味ないのでは?」と思うかもしれません。
これは、移行作業中に誤って重要なコンテンツを削除してしまった場合、復元できるようにするためのものです。
ですので、「1ページぐらい消えてもあまり気にならない」という方は、バックアップを取得する必要はありませんので、次の「手順②:WordPressサイトを立ち上げる」に進んで下さい。
ツールを使って一括で保存する(Windowsユーザーのみ)
Windowsユーザーに限られますが、「HTTrack Website Copier」というツールを使うと、Jimdoで作成したコンテンツを一括で保存できます。
Windows ユーザーの場合は次のプログラムを用いてバックアップが行えるかもしれません:HTTrack(このプログラムは指定された URL の完全なコピーをコンピュータに保存します。)
このバックアップをクリエイターサイトに直接アップロードすることはできませんが、ホームページに掲載していたオリジナルの画像は保存できるでしょうし、コンテンツについても手動で復元できるでしょう。
なお、HTTrack Website Copierの使い方は、以下のWebサイトに詳しい解説記事がありますので、是非参考にして下さい。
参考リンク:Jimdoで作ったページのバックアップを取る方法 – ポポデザイン | 西宮市のホームページ制作 – 女性デザイナーでサポート抜群
手順②:WordPressサイトを立ち上げる
Jimdoのコンテンツをコピペして一時的に保存するためのWordPressサイトを立ち上げます。
なお、コピペして一時的に保存するといっても、最終的にはこのWordPressサイトをそっくりそのまま別のWordPressサイトにコピーして、ドメインを紐付けることになりますので、ページのコピペはもちろん、メニュー構成やページのパーマリンク(URL)もきちんとコピーしましょう。
なお、この手順でやるべきことは下記のとおりです。
- ドメイン移管先の選定
- 移行先のレンタルサーバーの選定
- レンタルサーバーの初期ドメインにWordPressをインストールする
上記の順に解説します。
ドメイン移管先の選定
Jimdoで取得したドメインの移管先を選定します。
代表的なドメインの移管先は次のとおりです。
どこでも構わないので、まずはドメインの移管先を決めます。
移行先のレンタルサーバーの選定
次に、移行先のレンタルサーバーを選定します(WordPressの設置先)。
なお、筆者おすすめのレンタルサーバーは次の2つです。
ちなみに、サーバー選びに迷ったら、「【比較】エックスサーバーとConoHa WING、選ぶならどっち?」をどうぞ。
とにかく安く済ませたいという方は「ロリポップ!」とかでも構いませんが、表示速度が遅いので、なるべくでしたらConoHa WING
、エックスサーバー
のどちらかを選びましょう。
レンタルサーバーの初期ドメインにWordPressをインストールする
レンタルサーバーの契約を済ませたら、レンタルサーバーの初期ドメインにWordPressをインストールします。
レンタルサーバーの初期ドメインとは、下記のように、サーバーを契約すると無料で使えるドメインです。
- エックスサーバー
の場合 → サーバーID.xsrv.jp
- ConoHa WING
の場合 → サーバーID.conohawing.com
- ロリポップ!
の場合 → サーバーID.lolipop.jp(ロリポップは沢山種類があります)
一時的にコンテンツを保存するために必要なので、初期ドメインにWordPressをインストールし、コンテンツを保存します。
ちなみに、以下の記事でエックスサーバーとConoHa WINGでWordPressをインストールする方法を解説していますので、是非どうぞ。
手順③:Jimdoで作成したコンテンツをWordPressにコピペする
WordPressをインストールしたら、JimdoのコンテンツをWordPressにどんどんコピペしましょう。
コンテンツだけでなく、以下の項目もきちんとコピーしましょう。
- URL
- メニュー構成
Jimdoのコンテンツのコピペが完了したら、次の手順に進みます。
手順④:Jimdoで取得した独自ドメインを他のレジストラに移管する
コンテンツのコピーが完了したら、次の手順でJimdoで取得した独自ドメインを他のレジストラに移管します。
- 手順①:JimdoProの契約を解除する
- 手順②:メールアドレスにAuthcodeが送信される
- 手順③:ドメイン移管申請
- 手順④:ドメイン移管後、DNS情報を変更する
上記のとおりです。
手順①:JimdoProの契約を解除する
まずはJimdoProの契約を解除します。
設定>ユーザー>ご契約内容 を選択します。
ご利用プランが表示されますので、「有料プランの契約を解除する」をクリックします。
キャンセル(契約を解除することができます。)という画面が表示されますので、以下の文言にチェックを入れます。
- 私はドメイン:hogehoge.com の解約若しくは移管の権限を所有している事を確約します。
上記チェックボックスの下に以下のラジオボタンがありますので、後者にチェックを入れます。
- × ドメイン hogehoge.com は利用しないため、削除します。
- 〇 ドメイン hogehoge.com は外部へ移管を希望します。ドメイン移管用のAuthcodeは、ドメイン情報Admin-Cに登録されているメールアドレス宛に送信されます。
「外部へ移管を希望します」にチェックを入れたら、以降のチェックボックス全てにチェックを入れます。
手順②:メールアドレスにAuthcodeが送信される
Jimdoに登録しているメールアドレスに、ドメイン移管に必要な「Authcode」が記載されたメールが届きます。
メールを受信したら、「手順②:WordPressサイトを立ち上げる」で紹介したドメイン登録サービス(お名前.com、ムームードメイン
、エックスドメイン
)にドメイン移管申請を行います。
手順③:ドメイン移管申請
ドメイン移管申請を行います。
ドメイン移管申請は、ドメイン登録サービスのトップページに「ドメイン移管」というメニューがありますので、そこからドメインの移管を申請します。
ドメイン移管は概ね5日~1週間程度かかります
Authcodeを取得して、ドメイン登録サービス事業者にドメイン移管申請をしてから移管が完了するまで5日〜1週間程度かかります。
また、移管申請中、移管申請完了後もDNS情報を書き換えない限り、Jimdoサイトが表示されたままの状態となります。
手順④:ドメイン移管後、DNS情報を変更する
ドメイン移管手続きが完了したら、ドメインとレンタルサーバーに情報を紐づけるため、DNS情報を変更します。
例えば、お名前.comにドメインを移管した場合、以下の記事でも解説しているとおり、契約済みのレンタルサーバーとドメインを紐づける必要があります。
DNS情報の変更後、サーバー側でドメインの追加を行いましたら、ドメインにアクセスしてDNS情報が書き換わっているか確認して下さい。
ドメインの移行が完了したら、Jimdoサイトからコンテンツを移転したサイトから、ドメインを移行したURLへサイトデータを復元させます。
手順⑤:保存したコンテンツをWordPressサイトに移行する
「手順③:Jimdoで作成したコンテンツをWordPressにコピペする」で一時的に保存したコンテンツを独自ドメインと紐づいたWordPressサイトにコンテンツを移行します。
- レンタルサーバーの初期ドメインのWordPressサイト(コンテンツ保存先) → 独自ドメインのWordPressサイト
ちなみに、移行方法は下記2つあります。
- レンタルサーバーの引っ越し機能を使う
- 「All-in-One WP Migration」を使ってサイトを移行
上記のとおりです。
レンタルサーバーの引っ越し機能を使う
「移行先のレンタルサーバーの選定」という項目で下記3つのレンタルサーバーを紹介しましたが、いずれも簡単引っ越し機能がありますので、
ドメイン名と、WordPressのユーザーID・パスワードを入力するだけで、簡単にコンテンツを移行できます。
「All-in-One WP Migration」を使ってサイトを移行
「All-in-One WP Migration」というプラグインを使うことで、WordPressサイト間の移行が簡単にできます。
なお、「All-in-One WP Migration」の使い方は、「【WordPress】サイトを丸ごと移行(引越し)するプラグイン「All-in-One WP Migration」」という記事で詳しく解説していますので、是非どうぞ。
以上でJimdoからWordPressへの移行作業は完了です。
まとめ
以上、Jimdoの独自ドメインプランからWordPressに移行する手順を解説しました。
WordPressに移行したら、テーマを入れてサイトの見た目を調整しましょう。