
- ホームページ制作を業者に依頼すると費用がかかるから自作したいです。
- 全くの初心者なので、どんなツールを使えばよいのか分かりません。
- 初心者でも作れるよう、ホームページを自作するやり方を教えて欲しい。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
- 個人事業主や中小企業がホームページを自作する方法【全体像】
- ホームページを作る時の注意点2つ
- 個人事業主や中小企業がホームページを自作する手順
なお、本記事を書いている筆者は、ホームページを自分で制作できることはもちろん、業としてホームページ制作を請負うこともあります。
また、2018年にはホームページの作り方をレクチャーするワークショップを開催した経験もありますので、全くの素人ではありません。
こういった経験をもとに、この記事では、個人事業主や中小企業がホームページを自作する方法や注意点を解説します。
ホームぺージを自作したいけど、作り方が分からないという方は、ぜひ参考にして下さい。
目次
個人事業主や中小企業がホームページを自作する方法【全体像】
最初に、個人事業主や中小企業のホームページ作りの全体像を解説します。
- 手順①:必要なページをピックアップする
- 手順②:サイトマップを考える(ページ構成)
- 手順③:トップページのイメージを作る
- 手順④:ドメイン名を考える
- 手順⑤:ホームページを作るツールを選ぶ
- 手順⑥:ページを作る
上記のとおりで、全体的な手順は6つです。
各手順の大まかなイメージは次のとおりです。
- 手順①~③ → ホームページの設計図を作る作業
- 手順④~⑥ → ホームぺージを制作する作業
最初に設計図を作っておくと、後の作業がスムーズになります。
いきなりホームページ作りに取り掛かるのではなく、最初に、作ろうとするホームページのイメージを作っておきましょう。
ホームページを作る時の注意点2つ
ホームページを作る時の注意点は下記2つです。
- 設計図を考えずに作ろうとしない
- デザインにこだわらない
上記のとおりです。
設計図を考えずに作ろうとしない
ホームページの設計図を考えずにいきなりホームぺージ作りに着手すると、高確率で失敗します。
思い付きでページを作ったりメニュー項目を作ると、作業中に「こうした方が良いのでは?」、「このメニュー項目はいらないのでは?」などと色々考えるようになり、無駄な修正作業が発生します。
修正できればまだマシですが、途中で訳が分からなくなることもあります。
ちなみに、この記事を書いている筆者が初めてホームページを自作した時は、設計図を考えずに思い付きで作りましたが、やはり、途中で訳が分からなくなり、かえって時間がかかってしまいました。
思いつきで作ると遠回りになりますので、最初に設計図を作ってからホームページを作ると良いです。
デザインにこだわらない
ホームページを初めて作る初心者がイメージ通りのホームページを作ることはほぼ不可能です。
デザインを学ばない限り、素人っぽいデザインから抜け出すのは非常に難しいので、デザインにこだわらない方が良いです。
デザインにこだわりだすとキリがありません。デザインに時間を割かれ、他の事が手につかなくなりますので、どうしてもこだわりたければ、デザインだけ外注するか、業者に依頼した方がよいです。
個人事業主や中小企業がホームページを自作する手順
それでは、個人事業主や中小企業がホームページを自作する方法を下記6つの手順で解説します。
- 手順①:必要なページをピックアップする
- 手順②:サイトマップを考える(ページ構成)
- 手順③:トップページの構成を考える
- 手順④:ドメイン名を考える
- 手順⑤:ホームページを作るツールを選ぶ
- 手順⑥:ページを作る
上記のとおりです。
手順①:必要なページをピックアップする
最初に、ホームページに必要なページをピックアップしましょう。
例えば、飲食店のホームページを作る場合であれば、最低限、下記ページが必要になると思います。
- メニュー(ランチ・ディナー・ドリンクメニュー)
- お店の概要
- アクセス情報
- お問い合せフォーム
製造業の会社であれば、下記ページが必要になると思います。
- 商品・製品ラインナップ(個別の商品情報)
- 設備の案内
- 会社概要
- お問い合わせフォーム
このように、ホームページに必要なページをどんどんピックアップしましょう。
思いつかないときは競合他社のホームページを参考にすればOK
必要なページが思い浮かばない時は、競合他社のホームページを参考に必要なページをピックアップしましょう。
競合他社のホームページを3〜5つぐらい参考にすれば、必要なページが分かると思いますので、どんどん参考にしましょう。
手順②:サイトマップを考える(ページ構成)
必要なページをピックアップしたら、サイトマップを考えましょう。
サイトマップとはホームページの構成のことで、下図のようなものとなります。
ちなみに、サイトマップの具体的な作り方は「【Webサイト】ページ構成(サイトマップ)の考え方を解説【サンプルあり】」という記事で解説していますので、是非どうぞ。
手順③:トップページの構成を考える
サイトマップを作ったら、トップページの構成を考えましょう。
トップページはホームページの顔です。ホームページに訪問したユーザーに、どんな情報をアピールしたいか、構成を考えましょう。
ちなみに、ホームぺージ制作会社は「ワイヤーフレーム」と呼ばれるイメージ図を作ることが一般的です。
ツールを使えば簡単に作れますので、ワイヤーフレームが作れるツールを使って、トップページの構成をざっくりと考えましょう。
なお、ワイヤーフレームが作れるツールをTechAcademyマガジンさんが「初心者でも使える6つ厳選!無料でワイヤーフレームを作成できるツール」という記事で紹介されていますので、是非参考にして下さい。
ツールを使って作るのは面倒という方は、手書きでもOKです。
実際、筆者が自分のホームぺージを作る時は、大きめのノートやいらない紙を使って、適当に書いてます。
自分が分かれば良いので、ツールを使うのが面倒な方は手書きで構成を書きましょう。
構成を考える時の注意点
トップページの構成を考える時は、多くの情報を見せようとするのは止めましょう。
色々な商品やサービスを扱っていると、色々見てもらいたい・知ってもらいたいという欲が出てしまいがちです。
でも、情報を詰め込み過ぎると分かりにくくなり、何のホームぺージなのか、分かりにくくなります。
トップページにはあまり多くの情報を掲載しないようにしましょう(3つぐらいに絞り込むのがおすすめです)。
手順④:ドメイン名を決める
ホームぺージの設計図をあらかた作ったら、ホームページのドメイン名を決めましょう。
なお、ドメインの詳しい解説や取得方法は「独自ドメインの取得方法や基礎知識を解説【自分だけのサイトを作ろう】」という記事で解説してますので、是非どうぞ。
ドメイン名は早いもの勝ちです。
のんびり考えていると、先に取られてしまう可能性がありますので、あまり時間をかけずにさくっと考えましょう。
手順⑤:ホームページを作るツールを選ぶ
ドメイン名を決めたら、ホームページを作るツールを選びましょう。
ちなみに、ホームページが作れるツールは3種類あります。
- パソコンにインストールするソフトウェア
- Webサービス
- CMS(コンテンツマネジメントシステム)
上記の順に解説します。
パソコンにインストールするソフトウェア
ホームぺージを作成ソフトウェアは下記のとおりです。
- ホームページビルダー
名前ぐらいは聞いた事があると思いますが、上記のソフトを使えばホームぺージは作れます。
なお、ソフトで作成したホームページは、ご自身の手で、データをサーバーにアップロードする必要がありますので、上記ソフトと併せてレンタルサーバーを用意する必要があります。
Webサービス
ホームぺージが作れるWebサービスは次のとおりです。
いずれも直感的な操作で使えますので、初心者の方でも簡単にホームページが作れると思います。
無料でホームページが作れるツールをお探しの方は「ホームページを無料で作れるツール比較5選【選び方や注意点を解説】」をどうぞ。
CMS(コンテンツマネジメントシステム)
CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは、ホームページを構成するテキストや画像、レイアウト、デザインなどを一元管理するシステムのことを言います。
代表的なCMSは次の2つです。
- WordPress(ワードプレス)
- Joomla!(ジュームラ)
なお、このサイトはWordPressで作られており、筆者が経営する会社のホームページは全てWordPressで作られてます。
どのツールでホームページを作るかは運用方法次第
どのツールでホームページを作るかは運用方法次第ですが、おすすめは下記2つです。
- Webサービス:シンプルで使いやすい、テンプレートが多数用意されているので初心者でも簡単に作れる
- CMS(WordPress):カスタマイズしやすい、SEOに有利
いずれもブログ感覚でページが作れるので、上記いずれかのツールがおすすめです。
なお、WordPressでホームページを作る方法を「【WordPress】企業サイトの作り方【図解入りで手順を解説】」という記事で解説していますので、是非どうぞ。
手順⑥:ページを作る
ホームページを作るツールを選んだら、手順②で作成したサイトマップどおりにページを作りましょう。
ページを作ったら、手順③で作成したワイヤーフレームのイメージに近づくよう、トップページを作りましょう。
なお、トップページの画像選びに使えるサイトや、文字入れができるデザインツールを以下の記事で紹介していますので、是非どうぞ。
まとめ
以上、個人事業主や中小企業がホームページを自作する方法を解説しました。
手順どおりに進めれば初心者の方でもホームページを自作できるようになりますので、ホームページを自作したい方は、是非チャレンジしてみてください。