
WordPressでブログを作ろうと思っているけど、メリットとデメリットを知りたいです。
今現在WordPressでブログを運営している人からの意見を聞きたいです。。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
- WordPressとは?無料ブログとの違い
- WordPressのメリット6つ
- WordPressのデメリット5つ
- WordPressでブログを作るのが向いている人
なお、本記事の筆者はブログ歴が17年以上あり、WordPressの運用歴は12年以上あります。
また、運用しているWordPressサイトは当ブログの他に、オウンドメディアサイト、コーポレートサイト、ランディングページなどを合わせると10以上のWordPressサイトを運営しています。
こういった経験をもとに、WordPressでブログを作るメリットとデメリットを解説します。
WordPressとは?無料ブログとの違い


WordPressは、ブログやWebサイトを作成できる、世界中で利用されているオープンソースツールです。
無料ブログと違い、自分のサーバーにインストールするため、デザインや機能の自由度が高いです。
世界のWebサイトの約40%がWordPressで作られていて、ブログはもちろん、Webメディア、企業の公式、ECサイトなどにも広く活用されています。
シンプルなブログ運営からWebメディアや企業サイトの構築まで、幅広いニーズに対応できます。
無料ブログとWordPressの違いは「所有権」
無料ブログとWordPressの違いは「所有権」にあります。無料ブログは運営会社が管理しますが、WordPressは自分のブログを所有できます。
無料ブログの場合、規約違反で突然削除されたり、サービス終了リスクがあります。
WordPressので運営していれば、自分で管理するので、第三者に削除されたりサービス終了のリスクがありません。
ブログの所有権を持ちたいなら、WordPressが圧倒的に有利です。
WordPressは無料ブログよりも拡張性が高い
無料ブログは用途がブログに限定されますが、WordPressはプラグイン(拡張機能)を活用することで、会員サイトや、ECサイトなど、様々な用途に対応できます。
ECサイトのプラグインを使えば、ブログにオンラインショップの機能を付けることもできますし、記事販売プラグインを付けることで、noteのように記事を販売することもできます。
ブログを軸に収益獲得を狙うのであれば、WordPressの拡張性が大きな強みになります。
以上がWordPressの特徴です。続いて、WordPressのメリットを解説していきます。
WordPressのメリット6つ


WordPressのメリットは下記6つです。
- 自由な運営が可能(ジャンル制限なし)
- ブログ削除のリスクなし
- SEOに強いサイトを作れる
- デザインの自由度が高い(テーマ変更が簡単)
- 情報が多く、問題解決しやすい
- 拡張性が高く、ビジネスサイトにも使える
上記のとおり。
自由な運営が可能(ジャンル制限なし)
WordPressなら、ジャンルの制限なく自由にブログを運営できます。
無料ブログは規約によってアダルト・金融・投資などのジャンルが禁止されることがありますが、WordPressでは制限なくどんな内容でも発信できます。
また、無料ブログの場合、広告掲載の制限を受けるので、自由に広告を貼れません。
WordPressなら自分の判断で好きな広告を設置できます。
WordPressならジャンルを問わずに自由に運営できることはもちろん、広告掲載も自由です。
ブログ削除のリスクがない
WordPressは無料ブログのように運営会社の判断で突然削除されるリスクがありません。
無料ブログは利用規約によって利用が制限されているので、規約にひっかかるとアカウント停止やブログ削除のリスクがあります。
WordPressは自分のサーバーで運営するため、そういった心配がありません。
実際、ライブドアブログやアメブロでは、規約違反を理由にアカウントが削除されるケースが少なくありません。
筆者も過去にブログを削除されが経験がありますが、良心的なところは、1度目は記事削除と警告で済みますが、厳しいところはしょっぱなから問答無用でアカウント削除されます。
削除理由を問い合わせても、返答が無いことがほとんどです(あったとしても「利用規約に違反している」と回答されて終わりです)。
WordPressなら自分のデータを管理できるため、ブログの存続を完全にコントロールできます。
長期的に安心してブログを運営したいなら、WordPress一択です。
SEOに強いサイトを作れる
WordPressを使えば検索エンジン(Googleなど)で上位表示しやすいブログを作れます。
WordPressが検索に強い理由
- SEOに必要な機能を網羅している
- 独自ドメインだから検索結果の表示を2件確保できる
①SEOに必要な機能を網羅している
WordPressはSEO(検索エンジン最適化)に必要な機能を網羅しているので、検索結果での上位表示に有利です。
SEOに必要な機能
- XMLサイトマップ
- パーマリンクの設定
- スマホ対応
- 画像最適化が可能
- 表示速度の最適化が可能
SEOに関する特別な知識が無くても、WordPressを使うだけでSEOに最適化されたブログを作れます。
独自ドメインだから検索結果の表示を2件確保できる
Google検索の検索結果は、同一ドメインのページは2件までしか表示されないという制限があります。
例えば、検索窓に「mailchimp 迷惑メール」というキーワードで検索してみます。
下図のように、「mailchimp 迷惑メール」というキーワードで、筆者のブログ記事が検索結果に2件表示されましたが、この検索キーワードでこれ以上検索結果が表示されることはありません。


Google検索の検索結果は、同一ドメインのページは2件までしか表示されないので、「mailchimp 迷惑メール」というキーワードで表示されるのは2件のみです。
無料ブログサイトを使うと2件の枠を他ユーザーと取り合いになる
無料ブログサイトを使ってブログを作ると、2件の表示枠を巡って他ユーザーとの取り合いになります。
ただでさえ上位表示は難しいのに2件の表示枠を巡って他ユーザーと争うことになるので、上位表示の難易度はさらに上がります。
WordPressでブログを作ればこうした競争は起こらず、純粋にSEOで戦えます。
デザインの自由度が高い(テーマ変更が簡単)
WordPressはテーマと呼ばれるデザインテンプレートを変更するだけで、簡単にデザインを変更できます。
無料ブログはテンプレートが限られているため、デザインの自由度が低いですが、WordPressは数千種類のテーマの中から選べるので、自分好みのデザインに変更しやすいです。
代表的なブログテーマ
- Cocoon:無料
- SWELL
:有料 - AFFINGER6:有料
- THE THOR(ザ・トール):有料
HTMLやCSSの知識がなくても、テーマを変更するだけでおしゃれなデザインに変更できます。
カスタマイズすることで、他人とデザインが被らないサイトを作ることも可能です。
デザインにこだわりたいなら、WordPressの自由度の高さが大きなメリットになります。
情報が多く、問題解決しやすい
WordPressは利用者が多いため、困ったときに解決策を見つけやすいです。
世界中で使われているWordPressはネット上に大量の情報があるので、検索で調べたり、AIに質問すれば、ほとんどの問題は解決できます。
例えば、「WordPress ログインできない」、「WordPress 画像が表示されない」などのトラブルがあっても、検索やAIで調べれば、解決方法がすぐに出てきます。
たいていの問題は初心者でも自力で解決できるので、トラブルが起きても安心です。
拡張性が高く、ビジネスサイトにも使える
WordPressは、ブログだけでなく、企業サイトやECサイトなど幅広く活用できます。
無料ブログは基本的に個人向けのブログ運営が中心ですが、WordPressはテーマを変更したり、プラグインを活用することで企業向けの公式サイトやオンラインショップにも対応できます。
ビジネスサイトはテーマを使えば簡単
例えば、下記記事で紹介しているテーマに変更すれば、業種にマッチしたサイトをすぐに作れるようになります。
ECプラグインでブログのショップ化も簡単
例えば、「WooCommerce」や「カラーミーショップ WordPress プラグイン」というプラグインを使えば、簡単にオンラインショップを開設できます。
将来的にブログをビジネスに活用したいなら、WordPressの拡張性の高さは大きな強みです。
以上がWordPressのメリットです。続いて、WordPressのデメリットを解決策を含めて解説していきます。
WordPressのデメリット5つ(解決策付き)


WordPressのデメリットは下記5つです。
- コストがかかる → 格安サーバーを使えば解決
- 初心者には導入がやや難しい → 簡単インストール機能を活用
- 選択肢が多く、初心者は迷いやすい → 初心者向けテーマを活用
- アクセスを自力で集める必要がある → SEO対策やSNS活用でカバー
- 定期的なメンテナンスが必要
上記のとおり。
コストがかかる → 格安サーバーを使えば解決
無料ブログと違い、WordPressはサーバー代やドメイン代がかかりますが、低コストで運営する方法もあります。
無料ブログは初期費用ゼロで始められますが、WordPressはサーバー代(月500〜1,500円)とドメイン代(年間1,000円程度)がかかります。
とはいえ、サーバー選びを工夫することで、コストを抑えることが可能です。
下記は代表的なレンタルサーバーですが、レンタルサーバーの種類や契約方法によって、お得に利用することができます。
- ロリポップ → 月500円程度で運営できる(年払いで契約するとドメイン無料)
- エックスサーバー → 年払いで安く契約できる(年払いで契約するとドメイン無料)
- ConohaWING → 年払いで安く契約できる(年払いで契約するとドメイン無料)
サーバー選びや年払いで契約することで、最小限のコストで運営できます。
初心者には導入がやや難しい → 簡単インストール機能を活用
WordPressは無料ブログと比べてブログ開設の手間がかかりますが、今では簡単にインストールできる仕組みが整っています。
以前は手動でWordPressをインストールする必要がありましたが、現在は多くのレンタルサーバーが「簡単インストール」機能を提供しているので、初心者でも簡単にWordPressブログを開設できます。
初期設定を行うだけで、すぐにブログ運営をスタートできます。
導入のハードルは昔と比べて格段に下がっているので、初心者でも安心してスタートできます。
選択肢が多く、初心者は迷いやすい → 初心者向けテーマを活用
WordPressは自由度が高すぎるため、初心者は何を選べばいいのか迷うことが多々あります。
無料ブログと違い、WordPressはテーマ・プラグイン・設定方法などの選択肢が豊富にあるので、初心者の人は「何を選べばいいの?」という状態になりがちです。
しかし、「Cocoon(無料)」や「SWELL(有料)」などの初心者向けのテーマを選んでおけば、迷うことなくブログをスタートできます。
テーマ自体にSEO機能や高速化機能が実装されているので、プラグインも最小限(バックアップ、セキュリティなど)で済みます。
初心者向けのテーマを導入すれば、スムーズに運営をスタートできます。
アクセスを自力で集める必要がある → SEO対策やSNS活用でカバー
WordPressは無料ブログと違い、ブログ開設当初からアクセス流入があるわけではないので、自力でアクセスを集める必要があります。
無料ブログの場合、無料ブログサイト内のコミュニケーション機能や「おすすめ欄」、「新着記事欄」からの流入を期待できますが、WordPressは独立したサイトのため、SEO対策やSNSを活用しないと訪問者が増えにくいです。
WordPressは流入経路がSEOとSNSに限定されるので、自力での対応が必要です。
自力で対応が必要なSEO
- キーワード選定
- 内部リンクの最適化
- 記事の質を向上させる
- 被リンク対策
このような施策を行うことで、アクセスを増やすことができます。
SNS(X(旧Twitter)、Threads、Instagramなど)を活用して記事を拡散するのも有効です。
検索エンジンに限らず、SNSを活用することでアクセスを増やすことが可能です。
定期的なメンテナンスが必要 → プラグインで管理を自動化
WordPressは自分で管理する必要があり、定期的なメンテナンスが必要ですが、プラグインを活用すれば負担を減らせます。
無料ブログは運営会社がセキュリティやバックアップを管理してくれますが、WordPressは自分でバージョンアップやバックアップ、セキュリティ対策を行う必要があります。
こうした作業もプラグインを導入することで管理の手間を最小限にできます。
例えば、「UpdraftPlus」というプラグインを使えばバックアップを自動で取得できますし、「wpdoctor」を使えばセキュリティ対策を強化できます。
これらのプラグインを導入することで、ほぼ放置でも安全な運営が可能になります。
適切なプラグインを活用すれば、WordPressのメンテナンス負担を大幅に軽減できます。
以上がWordPressのデメリットとなります。
WordPressでブログを作るのが向いている人


WordPressは以下のような人におすすめです。
- 長期的にブログを運営したい人 → 無料ブログと違い、削除リスクがなく、安定した運営が可能です。
- ブログで収益を得たい人 → アフィリエイト広告やGoogleアドセンスを自由に設置できる
- デザインやカスタマイズにこだわりたい人 → テーマやプラグインを活用し、自分好みのサイトを作れる。
WordPressなら自由度が高く、自分のスタイルに合ったブログを運営できます!
まとめ(WordPressで理想のブログ運営を始めよう)
WordPressは、自由度が高く、長期運営や収益化に適したブログツールです。無料ブログと違い、削除リスクがなく、デザインや機能を自由にカスタマイズできます。
一方で、コストや管理の手間がかかるデメリットもありますが、サーバーの選び方やプラグインの活用で解決可能です。工夫次第で、初心者でも快適に運営できます。
WordPressが向いている人
- 長期的にブログを運営したい
- 収益化を目指したい
- デザインや機能にこだわりたい
ブログを続けるなら、「自分の資産になるブログ」を作ることが大切です。
メリット・デメリットをしっかり理解し、最適な方法でブログ運営をスタートしましょう!
WordPressの始め方は、下記記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。