
- WordPressはSEOに強いと言われているけど、具体的な理由を知りたい。
- WordPressを使うことでできるSEO対策を知りたいよ。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
- WordPressがSEOに強い理由1つ
- WordPressを使う事で最適化できるSEO施策6つ
- WordPressでSEOに強いテーマを紹介
なお、本記事の筆者はブログ歴が14年以上あり、WordPressは2013年から使っていますので、運用歴は10年以上あります。
運用しているWordPressサイトは当ブログの他に、オウンドメディアサイト、コーポレートサイト、ランディングページなどを合わせると10以上のWordPressサイトを運営しています。
こういった経験をもとに、WordPressがSEOに強いと言われる理由や、WordPressを使う事で最適化できるSEO施策を解説します。
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WordPressがSEOに強いと言われる理由1つ
WordPressがSEOに強いと言われる理由は1つです。
- SEO対策を施す環境を整えやすい
上記のとおりです。
SEO対策を施す環境を整えやすい
Googleは、Webサイト(ブログ)運営者向けに、検索結果に表示されるための指針を示したガイドラインを公開しています。
参考リンク:ガイドラインの概要 – Search Console ヘルプ
ガイドラインは大きく4つあり、そのうちの一つ「一般的なガイドライン」にある「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」で、Google検索におけるSEO対策の指針を示しています。
参考リンク:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド – Search Console ヘルプ
Google検索のSEO対策を行う上で、スターターガイドに記載されている施策に全て対応する必要があるのですが、WordPressを使うことで、ガイドラインに記載されているSEO対策の殆どが自動的に行われるようになっています。
初期状態(インストール直後の状態)のままでは対応できませんが、以下2つを導入するだけで、初心者でもSEOに最適化されたWebサイトやブログを作ることができるようになっています。
- SEOプラグイン
- SEOに最適化されたテーマ
このように、WordPressはSEO対策を施す環境を整えやすい作りになっているため、WordPressはSEOに強いと言われているのです。
元Googleの中にいた人もWordPressを推奨している
現在はすでにGoogleを退職していますが、元Googleのスパム対策チームのリーダーだったMatt Cutts(マット・カッツ)氏がWordPressのSEO効果について、講演で次のよう発言しています。
WordPress is a great choice.
WordPress automatically solves a ton of SEO issues.
WordPress takes care of 80-90% of (the mechanics of) Search Engine Optimization (SEO).翻訳(ワードプレスを選ぶことは、非常に良い選択です。なぜなら、ワードプレスは、SEOに関する多くの問題を自動的に解決してくれて、SEO(サーチエンジン最適化)の手法の80%~90%に対応するように作られているからです。)
WordPressはGoogleの中にいた人も認めるほど、SEO効果が高いツールなのです。
WordPressを使う事で最適化できるSEO施策6つ
WordPressを使う事で最適化できる主なSEO施策は下記6つあります。
- クローラーが巡回しやすい構造
- 表示速度が早い
- スマホに最適化されている
- 画像の最適化ができる
- パーマリンクを自由に設定できる
- SNS連携
上記のとおりです。
クローラーが巡回しやすい構造
WordPressは、検索エンジンのクローラー(検索エンジンのロボット)が巡回しやすい構造になっています。
検索エンジンのクローラーは、リンクを辿ってページ間を移動することで個々のページ情報を認識し、ページの情報をGoogleのデータベースに保存します。
そのため、ページ情報が保存されなければ検索結果に表示されることはありません。
詳しくは「【SEO】検索順位が決まる仕組みと上位獲得に必要な施策を解説」をどうぞ。
検索結果に表示されるためには、クローラーに認識される事が必要になりますが、WordPressは検索エンジンのクローラーがページを認識しやすい構造になっていますので、この問題は簡単に解決できます。
また、サイトマップと呼ばれるWebサイト(ブログ)全体のページ情報を検索エンジンに知らせることができる機能を追加することで、サイトの構造をより詳しく伝える事ができるようになります。
表示速度が早い
「【SEO】ページの表示速度が遅いのは致命的!測定方法や改善方法を解説」という記事でも解説しているとおり、Webページの表示速度は検索順位に影響します。
表示速度が速いページは検索上位に上がりやすく、表示速度が遅いと順位が上がりにくくなっているのです。
- 表示速度が速い → 順位が上がりやすい
- 表示速度が遅い → 順位が上がり
WordPressは標準でページが高速に表示されるよう最適化されており、さらなる高速化を実現するためのプラグインやテーマも用意されています。
高速表示に対応したレンタルサーバーもあります。詳しくは以下の記事をどうぞ。
スマホに最適化されている
Googleは「モバイルファーストインデックス(MFI)」と呼ばれる、サイトの評価基準をパソコンサイトではなく、モバイルサイトにする発表をしています。
これまでのサイトの評価基準は、パソコンサイトを基準に行われていましたが、今後はスマートフォンサイトに対応したサイトを基準にサイトの評価を行うというものです。
詳しくは「【SEO】モバイルファーストインデックスとは?影響と対応方法を解説」をどうぞ。
端的に言うと、スマホに対応していないサイトは、評価が上がりにくい・上がらないということになります。
しかし、WordPressを使えばこの問題は簡単に解決できます。
WordPressテーマの殆どはスマホに最適化されているので、テーマを導入するだけで自動的に対応できます。
画像の最適化ができる
「表示速度が早い」という項目で、表示速度が遅いと検索順位に影響すると解説しましたが、画像データはテキストと比較するとデータサイズが大きいため、データを圧縮しないとページの表示が遅くなってしまいます。
WordPressは画像の最適化ができるプラグインがありますので、画像を多用する方はプラグインをインストールするだけで、自動的に対応できます。
また、WordPressのテーマには画像データの読み込みを遅らせる機能(Lazy load)が付いているテーマがありますので、テーマを実装するだけで対応できます。
パーマリンクを自由に設定できる
WordPressはパーマリンク(URL)を自由に設定できます。
パーマリンクを設定する事で、何について書かれているページなのかを検索エンジンのクローラーと、検索ユーザーに伝えることができるようになります。
詳しくは「【SEO】URLは日本語表記と英語表記(半角英字)どちらがSEOで有利?」をどうぞ。
SNS連携
WordPressはSNSと簡単に連携できます。
SNS自体に直接的なSEO効果はありませんが、「SNSシェアにSEO効果はある?【直接効果は無いが間接効果あり】」という記事でも解説しているとおり、参照リンク・サイテーションの獲得・はてブ(はてなブックマーク)など、間接的なSEO効果があります。
SNSと連携することで、これらのSEO効果の増加を期待できます。
WordPressでSEOに強いテーマを紹介
最後に、WordPressでSEOに強いテーマをいくつか紹介します。
数年前と違って、最近のテーマは基本的にSEOに最適化されていますので、「このテーマが最もSEOに最適化されています!」というのは正直なところありません。
ですので、用途に合わせて選べばOKです。
参考までに、以下の記事で用途別におすすめなテーマをまとめていますので、是非ご確認ください。
まとめ
以上、WordPressがSEOに強い理由と最適化の施策を解説しました。
WordPressを使うだけでSEO対策の大部分は解決できます。
検索で上位表示を狙ってアクセスを集めることを主軸に考えている方は、WordPressを使ってサイトを作るのがベストな選択だと言えます。