
コーチ・コンサルタントとして独立したけど、顧客を獲得できません。
Webで集客するためにSNSやブログの更新を頑張っているけど、無料相談ばかりで契約につながらないです。この状態が続けば廃業するしかありません。
Webで顧客を獲得したいので、Web集客のやり方を詳しく教えて欲しいです。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
- コーチ・コンサルタントがWebで顧客を獲得するには仕組みが必要
- コーチ・コンサルタントがWeb集客の仕組みを作る手順
- Web集客の仕組みを作る時のよくある疑問
なお、本記事の筆者はプロフィールにも記載しているとおり、中小企業向けのコンサルタント業を営んでます。
Web集客歴は16年以上ありますので、16年近くWeb集客で顧客を獲得してます。
こういった経験と実績を元に、この記事では、コーチ・コンサルタント・講師・セラピスト・士業等といった、いわゆる「先生業」の方向けに、Web集客方法を解説します。
- SNSやブログの更新を頑張っているのに全然集客できない!
- Webだけで集客できるようになりたい!
- どこから手を付ければいいのか分からない!
などとお考えの方は、是非最後まで読んでみてください。
コーチ・コンサルタントが顧客を獲得するには仕組みが必要


コーチ・コンサルタント・講師・セラピスト・士業等といった、いわゆる「先生業」の商品やサービスをWebで販売するには仕組みが必要です。
チラシやDMをまいたり、異業種交流会などに参加しても、商品やサービスを販売するのは難しいです。
まずはWeb集客の仕組みを作り、仕組みを作った後に見込み客の獲得に注力することが、効率的かつ継続的にWebで集客する方法の近道となります。
仕組みがないと顧客を獲得できずに終わります
仕組みがないと自分で営業して自分で実務をこなすことになるので、どっちつかずに陥りやすいです。
仮に、奇跡的に顧客を獲得できたとしても、継続的に顧客を獲得できなければ契約が切れた時点で売上は無くなります。
契約が切れたら、また、新規の顧客を獲得しなければなりません。
こんなことを繰り返していたら手元資金はすぐに枯渇して、廃業を余儀なくされます。
筆者は独立してからいろいろなコンサルタントにお会いしましたが、10年前に知り合った方の9割は廃業しました(提携という名目で他コンサルの傘下に入った方もいます)。
コンサルタントとしての能力は素晴らしく、素晴らしい経歴や実績があっても、仕組みがないというだけで営業を続けることは不可能になります。
ですので、Webで集客したいとお考えであれば、まずは仕組みを作りが先決です。
コーチ・コンサルタントがWeb集客の仕組みを作る手順


コーチ・コンサルタントがWeb集客の仕組みを作る手順は次のとおりです。
- 手順①:SNSアカウントを開設する
- 手順②:WordPressでブログを作る
- 手順③:ステップメールを作る
- 手順④:メールマガジンを配信する
- 手順⑤:無料プレゼントを作る
- 手順⑥:ランディングページ(LP)を作る
- 手順⑦:商品を作る(動画教材、PDFレポート等)
- 手順⑧:商品を販売する
- 手順⑨:Webサイトを作る
上記のとおり。
手順①:SNSアカウントを開設する
最初に、SNSアカウントを開設しましょう。
- X(Twitter)
など、2つ以上のアカウントを開設しておくといいですよ。
SNSは無料で使えますし、情報の拡散力が強いので登録しない手はありません。
コーチ・コンサルタント等の先生業はその人自身が商品になりますので、積極的に露出しましょう。人の集まるSNSに露出することで、認知してもらえる可能性が上がります。
ちなみに、下記記事で紹介しているツールを使うと、X(Twitter)のフォロワーを効率的に増やせます。無料から使えるので、興味がありましたら是非お試しください。
手順②:WordPressでブログを作る
SNSアカウントを開設したら、ブログを開設して情報発信しましょう。
顧客を獲得する上で情報発信は必須です。記事を書くのは面倒と思うかもしれませんが、広告費をかけずに集客できるようになるのでおすすめです。
詳しくは「新規顧客獲得にビジネスブログを作るメリット・デメリット」をどうぞ。
ちなみに、ブログは無料ブログサービスとWordPressがありますが、WordPressでブログを開設しましょう。
WordPressでブログを開設する理由
WordPressでブログを開設する理由は、下記記事でも解説しているとおり、収益化が難しいからです。
無料ブログを使うと、下記ハンデを抱えることになります。
- 削除リスクがある
- 勝手に広告が入る
- ブログのデザインのカスタマイズが難しい
- SEO対策(検索エンジン対策)が難しい
Web集客のハードルを自分で上げることになりますので、自分の首を自分で締めることになります。
趣味でブログを書くなら無料ブログでも構いませんが、Web集客目的ならWordPress一択です。
SNSで情報発信すればブログはいらないのでは?
「ブログは記事を書くのが大変だし、そもそも、SNSで情報発信すればブログはいらないのでは?」と思うかもしれませんが、SNSとブログではユーザー層が異なります。
SNSはタイムラインみて、受動的に情報を収集するユーザーがほとんどなので、「今すぐ問題・悩みを解決したい」というユーザーは少ないです。
一方、ブログのユーザーは検索エンジンを使って能動的に情報を収集しているユーザーが多いため、「今すぐ問題・悩みを解決したい」能動的に情報を収集している顧客が対象となります。
- SNSユーザー → 受動的に情報を収集している(今すぐ客になりにくい)
- 検索ユーザー → 能動的に情報を収取している(今すぐ客になりやすい)
上記を見れば、どちらが顧客獲得しやすいかは一目瞭然だと思います。
SNS投稿は検索流入がほとんど見込めない
SNS投稿は検索エンジン経由のアクセス流入はほとんど見込めません。
これは、検索で調べごとをしている方なら分かると思いますが、SNS投稿は検索結果にほとんど表示されません。表示されても3~5件程度です。
また、SNS投稿は時間の経過と共に下へ流れてしまうため、記事をたくさん書いてもフィード上から消えてしまいます。
ブログの場合、SNS投稿と違って、書いた記事はWeb上に残り続けますし、検索結果に表示され続けます。
たとえ、何年も前に書いた記事であっても、需要のある記事であれば何度も読み返されます。
こうしたことからも、ブログは必要だと言えます。
WordPressブログを開設する方法は下記記事で詳しく解説していますので、ぜひどうぞ。
WordPressブログを開設したら、ブログを作りこんでいきましょう。
詳しくは「【Web集客】新規顧客獲得につながるビジネスブログの作り方」をどうぞ。
手順③:ステップメールを作る
SNSとブログを準備したら、ステップメールを作りましょう。
ステップメールとは、登録した日(資料請求日、申込日、初回購入日等)を起点に、あらかじめ準備したシナリオメールをスケジュールに沿って配信するメールマーケティングの仕組みです。
出典:【基礎知識】ステップメールとは?メルマガとの違いや使い方を解説
Webで商品やサービスを販売するには、見込み客を獲得して継続的にアプローチしない限り、いきなり商品・サービスを購入してもらえるようなこと期待できません。
有形商品であれば、Amazonやヤフー、楽天などのプラットフォームに出品していれば売れることもあると思いますが、無形商品/サービスの場合、商品を出品しただけで売れることは期待できません。
無形商品/サービスを購買行動につなげるために、ステップメールで見込み客との接触頻度をあげて、数日間にわたって見込み客をゆっくり教育し、最終的に商品・サービスをオファーして、購買するよう促すのです。
この点からもステップメールはおすすめです。
手順④:メールマガジンを配信する
ステップメールに登録して頂いた見込み客の方に、メールマガジンを配信します。
ステップメールはシナリオが終了したら配信が終了します。
シナリオが終了したら、メールマガジンを配信して、リアルタイムの情報を発信しましょう。
ちなみに、「メールマガジンを配信しましょう」と言うと、「日々、ブログを書いて、そのうえメールマガジンの記事を書くのは大変じゃないですか?」と思われるかもしれませんが、ブログと別の記事を配信する必要は全くなく、ブログ記事の内容と同じでも問題ありません。
例えば、ブログの記事を書いたら、その記事をコピペしてメールマガジンで配信すれば、そこまで手間はかかりません。
手順⑤:無料プレゼントを作る
ステップメールを作ったら、ステップメールの登録率を少しでも上げるため、無料プレゼントを作りましょう。
ステップメールを「メールセミナー」、「メール講義」という形でプレゼント対象にしてもいいのですが、オファーをより強力にするためにも、ステップメール以外に無料のプレゼントを作った方がいいです。
筆者も色々と効果測定しましたが、無料プレゼントを渡した方が登録率は圧倒的に高いです。
手順⑥:ランディングページ(LP)を作る
ステップメールにメールアドレスを登録してもらいやすくするために、登録を促すランディングページ(LP)を作りましょう。
ランディングページの詳しい解説は別記事の「ランディングページ(LP)の基礎知識」をどうぞ。
ランディングページが無くても、ブログのサイドバーや記事下に登録フォームを設置すれば登録されることはありますが、登録率は断然ランディングページが上回りますので、ランディングページは作った方がいいです。
ランディングページの作り方は、別記事の「ランディングページの作り方を3つの手順で解説【初心者でも作れる】」を参考にしてください。
手順⑦:商品を作る(動画教材、PDFレポート等)
ここまで準備したら、次はステップメールで販売するためのフロント商品を作ります。
無形商品/サービスを販売する場合、いきなりセールスしたところでなかなか売れるものではありません。高額商品の場合はなおさらです。
ですので、いきなり高額商品を買ってもらうのではなく、まずは数千円~数万円ぐらいの価格帯のフロント商品を作り、フロント商品を買ってもらった顧客に対して、高額商品をセールスしましょう。
ちなみに、筆者がWeb集客した時の流れは下記のとおりです。
- Webでフロント商品(PDF教材)を販売 → 3万ぐらい
- フロント商品を買った人に有料相談をアプローチ → 3万円
- 有料相談に来られた方に顧問契約をアプローチ → 高額商品
この流れは現在でも内容は変わっていません(さらに買いやすくするため、数千円の商品を作ろうか考えているぐらいです)。
いきなり高額商品を販売してもそう簡単に売れるものではありませんので、まずはフロントとなる商品を作りましょう。
手順⑧:フロント商品をアフィリエイターに紹介してもらう
作ったフロント商品は自分で売るのではなくアフィリエイターに紹介してもらうのがおすすめです。
アカウントを開設して間もないSNSや立ち上げて間もないブログでフロント商品を売ろうとしても、基本的には売れません。
Web広告を出稿すれば売れる可能性がありますが、初心者の方が広告を出稿しても、そう簡単に売れるものではありません。
自分だけの力で売ろうとせず、販売力のある方に商品を紹介して貰った方が効率的です。
ASPと呼ばれるサイトにフロント商品を登録して、アフィリエイターの方に商品を紹介してもらいましょう。
アフィリエイトの仕組みやASPの言葉の意味は別記事の「アフィリエイトとは?仕組みやメリット・デメリットを解説【図解入り】」をどうぞ。
アフィリエイターに商品を紹介してもらうコツは、紹介料を高めに設定することです。
例えば、1万円の商品を販売する場合、紹介してもらいやすいのは後者です。
- 紹介報酬:販売額の10%(1,000円)
- 紹介報酬:販売額の50%(5,000円)
これは、逆の立場で考えれば分かると思いますが、商品を紹介するという同じ手間で、稼げる金額にこれだけの差があれば、ほとんどのアフィリエイターは後者の商品を紹介しようと考えるからです。
紹介料をケチると紹介して貰えませんので、フロント商品は見込み客の獲得と割り切り、紹介報酬を高めに設定しましょう。
ちなみに、フロント商品をASPで販売するようになったら、他のプラットフォームにも登録して自分のSNSやブログで販売してみましょう。
商品を販売できるプラットフォームは色々ありますが、「デジタルコンテンツのダウンロード販売可能なツール6選【無料あり】」という記事で紹介しているプラットフォームは無料から使えますので、是非お試しください。
手順⑨:企業サイトを作る
Web集客の仕組みを作ったら、企業サイトを作りましょう。
ちなみに、企業サイトは会社概要や事業内容等といった、必要最低限の情報だけ掲載しておけばOKです。
詳細情報はブログで発信すればいいので、企業サイトを作りこむ意味がほとんどありません。また、Web集客で重要なことは仕組みを動かすことです。
企業サイトを作りこんだからといって、Web集客に寄与することはほとんどありませんので、必要最低限の情報だけ掲載すればOKです。
ちなみに、WordPressで企業サイトを作る方法を以下の記事で紹介していますので、興味のある方は是非どうぞ。
Web集客の仕組みを作る時のよくある質問


最後に、Web集客の仕組みを作る時のよくある質問とその答えを紹介します。
- 企業サイトは作り込まなくて良いの?
- フロント商品は作った方が良いの?
- SNSやブログは毎日更新した方が良いの?
- メールマガジンなんて今時読まれるの?
- Web集客の仕組みを作るのにどれぐらい時間がかかる?
- Web広告を出稿した方が早いのでは?
- やることが多いので直接営業した方が早そうだけど?
上記のとおり。
企業サイトは作り込まなくて良いの?
企業サイトは作りこまなくてもOKです。
ブログのコンテンツや無料商品の質が高ければ、企業サイトは殆ど重視されませんので、作りこむ意味がほとんどありません。
時間の無駄なので、コンテンツの質を上げることに集中すべきです。
フロント商品は作った方が良いの?
フロント商品は作るべきです。
商品を作ってアフィリエイターに紹介して貰った方が、お金を払ってくれる良質な見込み客を効率的に獲得しやすいからです。
優良顧客を獲得するためにも、フロント商品は作るべきです。
SNSやブログは毎日更新した方が良いの?
筆者個人的に、毎日更新する必要は無いと思っています。
実際、筆者は毎日更新していませんし、SNSも気が向いた時にしか投稿していません。
更新頻度よりも、投稿内容の質を重視すべきです。質の低い記事を毎日投稿するぐらいなら、質の高い記事を1週間に1本投稿した方が効果的です。
詳しくは別記事の「ブログ初心者は毎日更新するべき?【自分のペースで書きましょう】」をどうぞ。
メールマガジンなんて今時読まれるの?
「メールマガジンを配信しましょう!」とお伝えすると、たまに、「メールマガジンなんて今時読まれるの?LINEの方が良いのでは?」と言われることがありますが、メールマガジンは今でも普通に読まれます。
また、プラットフォームの依存が無くなりますので、メールマガジンがおすすめです。
詳しくは別記事の「メルマガはオワコン?LINE公式アカウント使うべき?【読者ターゲット次第】」をどうぞ。
Web集客の仕組みを作るのにどれぐらい時間がかかる?
作ろうとしているフロント商品にもよりますが、最低でも3か月はみておきましょう。
詳しくは別記事の「Web集客の仕組み作りに必要な時間とは?【最低3か月】」をどうぞ。
Web広告を出稿した方が早いのでは?
Web広告を出稿して、フロント商品や自分の商品を売った方が早いのでは?と思うかもしれませんが、Web広告の出稿はキーワード選択やランディングページの作り込みが必要となるので、初心者にはハードルが高いです。
無駄な広告費を垂れ流す可能性が高いので、まずはアフィリエイターに紹介してもらい、コツを掴んでから検討しても遅くはないと思います。
やることが多いので直接営業した方が早そうだけど?
これまでの流れを見て、「仕組み作りはやることが多いから、やはり、直接営業した方が早いのでは?」と思うかもしれませんが、そのようなことはありません。
最初はやることが多くて大変かもしれませんが、一度仕組みを作ってしまえば、後は仕組みを回すだけで自動で集客できるようになるので、後が楽です。
定期的にメンテナンスする必要はありますが、時間もほとんどかからないので、直接営業するよりも仕組みを作った方が効率的です。
まとめ
以上、コーチ・コンサルタント・講師・セラピスト・士業などの方向けに、Web集客方法を解説しました。
Webで集客するには仕組み作りが重要です。
仕組みがないと顧客を獲得し続けるのは難しいです。多少、時間はかかると思いますが、事業継続するために、まずは仕組みを作るところから始めましょう。
ちなみに、「【公開】Web集客初心者が4か月で顧問契約を獲得した全手順を解説」という記事で、筆者がWeb集客に取り組んで4か月で顧問契約を獲得した全手順を解説しています。
お読み頂ければ分かると思いますが、基本的な流れは当時と変わっていません。